2020/04/15 のログ
ご案内:「魔王城」に魔王劉仙さんが現れました。
ご案内:「魔王城」にネメシスさんが現れました。
魔王劉仙 > 分厚い雲に常日頃覆われている筈のアスラ魔王城 別名空中浮き城は、
今日だけに限って下部の分厚い雲の覆いがなくとある部屋の床が半透明のアクリル的なガラスを隔てて
眼下に広がる地表の荒野が広がるさまを眺める事が出来る。
とある区画に石垣の上に城がちょこんとのったものがあり、荒野に佇む謎の城と言ったところ。

眼下の風景はさておき、今日の会場は床が半透明の床?な以外は豪華絢爛な会議室な代物であり、
一枚板のテーブルにふかふかの豪勢な背凭れひじ掛け椅子が並び、対面式の席に
片方に魔王劉仙筆頭に名のある魔族が数人、片方にネメシス率いる騎士団の方々と言ったところ。

幾度となく交流があって今日は大事な日ということで丁重に魔王城本拠地の最上階の一角にお招きしたのだ。

会議室というので黒板めいたものとかチョークとかあり、
その傍に見目麗しい魔族の女がとある何かについて説明を終えたところ

「…さて、ネメシス君を筆頭に諸君ご理解頂けただろうか?」

肘をついて背凭れに寄りかからず前のめりになりつつ魔王は対面のメンツに反応を伺う素振りを。

ネメシス > 「え~っとぅ…。」

振られた騎士団副団長のネメシスは難しそうな顔をしていた。

まず、今いる場所が大層落ち着かない。
上空高らかな位置にある城は構わないのだが、床が半透明なのである。

飛行能力を持たないネメシスでは落ちた後どうなることか。
ひょっとしたら、助かるかも知れないが。それでも本能的に恐怖を覚える。

「えっと…よくわかりません。」

団員達が口を動くよりも前に手を挙げ、発言するネメシス。

頭の中は真っ白であった。

後ろに控える団員の中には、今までの話を理解している者もいるのか。
一部は微妙な笑みを浮かべていた。

魔王劉仙 > 最上階で床が半透明というなの床全部が映像を流している状態。
床はまず抜けない、抜けたら城の向上上大変危険な違法建築となってしまう。

難しそうな顔をしている騎士団のメンツと怯えているメンツと色々と混じっている有様。
では次だ、と司会役の魔族に指で次を説明する様に告げる。
非常に難解度極まりない説明をしているのを数分きいていたが、その説明を止めて
ゆっくりと椅子から立ち上がると床の半透明さもふっと白い床になった。

「わからないどこ…最初からだな?分かった。移動する城が欲しいとの言う注文だが、
 基本的な構造に目途がついた、大体のイメージを見て貰おう。」

テーブルの真ん中から片手で持てる位の半透明の青緑のなにかが
にょっきりと多本足ついた蟹の上に城が乗ったしろものが出てきた。
テーブルの上をにょきにょきがったんがったんと音が出て居そうな―いないが動いている。

「こんなものを作った。要は移動できればいいのだろう、多本脚の下部に城郭を載せて動けば事足りるだろう?
 どうだ?兵器搭載スペックはこれを見るといい。今ならおまけもつけて同盟を結ぶとメリットあるともうがな。」

概要書を部下から受け取るとそれを対面のネメシスの前にばさっと紙の束が置かれる。

ネメシス > 「ううん…。」

頭が痛くなってきた。
ネメシスはもともと難しい話は苦手なのだ。
前線で剣や槍を振るうことは得意でも、こういった話は団員の中で知能が高いメンバーに任せていた。
今日は同盟の締結もあるとのことで同席したのだが。

「なるほどなるほど…。」

聡い者が聞けば、この返事も怪しいことがわかるか。
イメージ映像が現れたことで漸く理解できたと言えるか。
それも構造を理解したわけではない。

分厚い資料も団員の一人を呼びつけ、代わりに見てもらう始末。

「まあ、とにかくうちにメリットがあるのはよくわかったわ。
その代わり、貴女の所のメンバーを暫く借りるわね。」

羽ペンを持ち、直ぐにでも締結のサインを結ぶことだろう。

但し、魔王の軍勢を一部借り受けることを条件に。
整備どころか、動かすことすら単独では不可能な品の数々。

「ところで、見返りみたいな項目がなさそうだけど。
大丈夫?」

魔王劉仙 > 魔導建築魔王軍VS脳筋騎士団という対面図。
今のところの成績は連勝している有様。
前線にめったに出なくなった引きこもり職人集団と前線で対峙したら恐らく逃亡するのはこちら側。
同盟締結というのもあってついでに招待したはいいが会話になっていない。

「うん、分かっていないな 分かった。
 休みなく訓練に訓練を積み重ねて熱烈に指導をして引導を渡すまで付きっ切りでしごくでいいな?
 そうでなくば借り代高くつくぞ?あと、ついでにこれ持って帰れ。」

借りるのは今に始まったことではない、味を占めた宙域艇を先週持ち帰ってもらい、
ついでに職人数人と運用メンバーと付属して訓練と運用を付け足しオプションで。
今持ち帰れといったのはテーブル状を動く半透明の何か。

羽ペンを持ち 締結のサインを書くと互いに交換。  終わり。

魔王の軍勢の半分は職人と言っていいようなもの。
軍勢というか単に変わり者職人が集まって動いているようなもので
変な建築物と発明品と乗り物しか作っていないような感じで魔導化学力だけはまともにおかしい。

「見返り?思いつかんな…運用してもらえれば目に付くだろう、利益になりそうな部分は6割貰っていくぞ?
 動く広告塔になってもらおうか。それで事足りる。」

ニヤリと危険な笑みを浮かべる魔王、ここにきっちりと書いたからな、と示したのはちっちゃな文章の羅列。

ネメシス > 「まあ、あまり虐めないであげてね。
皆頭いいからそのうち覚えていくと思うけど。」

どことなく他人事の様子のネメシス。
実際に運用するのは親衛隊を始めとした団員達だろう。

テーブルの上を歩き回っていた不思議な映像?は今やネメシスの肩の上。
小動物でも貰った気がしないでもないが、何せ得体が知れない。

「6割は普通に高いわ。
そこは折半にしましょう。」

肩の上の映像のようなものと戯れながらも、要求は通すネメシス。
実際、他ではなかなか出来ない戦力増強ながら、あくまで対等を要求。

「そっちも今更他に鞍替えもしないでしょう?
半々で手を打つのが妥当だと思うわよ。」

魔王劉仙 > 「そうだとよいな、頑張って色々と育ってくれたまえ」

他人事すぎるこのネメシス君。
魔王も人の事言えたものではない、変なものを作っては方々に売っているのだ。
ろくなものじゃないけど注ぎ込む労力の行く先が斜め上、つける兵器は最新鋭。
テーブル上にいた不可思議映像はネメシスの方の上にいるがそれは精霊もどきとして。
本体は…本体見せるのを忘れていた サプライズとしてあげよう。

「5割か きっちりさらっていくぞ?
 ではそこのバルコニーから下をのぞくといい サプライズとして「ネメシスの動く城」としてあげようではないか!」

眼下に広がる荒野に大きなひび割れがしたかとおもうと
バキンバキンんバキバキビキッ ドゴォ ドガンドカンと連続して何かが一気に割れる音爆発する音、
ガシャンガシャンとめくれ上がり金属が擦れる音がし始める、ガシャンガシャンと巨大な重厚な音を鳴らしながら
動き始めた動く城が割れた荒野の上を動き始めた姿がそこに。

「あれに乗って帰れ 運用方法は己で考えるのだ!」

その後 色々とあって彼女たち騎士団と魔王城から出向のメンバーたちは城の方へと引き取ってもらったとかなんとか―?

ネメシス > 「だそうよ。頑張って覚えてね。」

団員の一人の肩を叩くネメシス。
叩かれた方は微妙な笑みを浮かべている。
振り回されることに慣れたと言うべきか。

「おぉぉぉ!?」

肩の上の映像をそのまま巨大化させたような動く城が。

その後、王都近郊を時折巨大な建築物が動く姿が目撃されることになるだろうか。

ご案内:「魔王城」からネメシスさんが去りました。
ご案内:「魔王城」から魔王劉仙さんが去りました。