2019/05/01 のログ
ご案内:「平民地区/大通り」にエレイさんが現れました。
エレイ > 昼下がりの大通りの光景は、今はしとしとと降り注ぐ雨に煙っていた。
そんな中を、傘布部分に赤いラインがある以外は骨も全て銀色という、奇妙ななりの和傘を片手に
ゆるりと歩く金髪の男が一人。今は傘を携えている代わりに、普段羽織っている特徴的な銀色のジャケットは着ていない。

「──ふぅーむ……コレは当分止む気配がなさそうだったな」

傘越しに軽く曇り空を仰ぎながら、ぽつりと呟く。

雨の降り始めはつい先程。その時はまさに土砂降りと言った感じで、突然の勢いの良い雨に
降られた町人たちは、皆一様に慌てていた。
男もその中にいたため、全く濡れずに済んだということはなく、髪が少し濡れている。

今は降り始めに比べて雨足は大人しくはなったものの、雨具なしに歩くには躊躇われる程度の
雨が降り続いており、周囲にはぼちぼち傘の花が開きつつあった。

そんな光景を暇そうな表情で眺めつつ、男はマイペースに歩き続ける。
そこいらの軒先で、雨具がなくて困ってる女性でも雨宿りしてないかなぁ、なんて些細な期待などしながら。

エレイ > その後も雨は降り続き、男の姿は雑踏の中に紛れていって──。
ご案内:「平民地区/大通り」からエレイさんが去りました。