2019/01/27 のログ
ヴィクトール > 小さい分に、赤子の手を括り付けたような怒張との差は大きく、まだ未発達な産道を、限界まで押し広げていく。
幾度も繰り返せば、そのうち、このサイズを難なく飲み込める牝穴へと変わり果てるのだろうか。
その頃には……この娘はもう、普通の未来を絶たれているだろうと、要らぬ事が脳裏によぎる。
けれど、それがまた綺麗なものを穢す背徳感となって、口角を上げて、ギラついた笑みを作らせていく。
ピストンの度に子宮口がグミの様に拉げていき、いつしか破裂するのではないかと思うほど、遠慮なく重たいストロークを叩きつけてしまう。
じゅごっ、じゅごっと重たくも勢いあるピストンの湿り気が音となり、感触として互いに伝わりっていく。
外であるか、室内であるかなんて最早気にすることではなかったが、声が出そうだという悲鳴に、にんまりと意地悪な微笑みが浮かんでいった。

「俺もマリナのマンコの奥が…熱くて、トロトロで気持ちいいぜ…? もっと声出せよ、可愛いマリナが、見られながらパンパン犯されて、中出しキメられるところ、見てもらえよ……っ」

奴隷市場に並んだら、一瞬で売り飛ばされそうなほど、顔立ちも体付きも極上の娘だが、何より垢抜けない感じと純真無垢な内面のにじみ出る顔立ちが、行為に置いて凶悪なエッセンスとなる。
犯す、組み敷くといった独占欲を強く煽られ、もっともっと厭らしいことを吐き出せたくなる。
意地悪に有りもしない視線を煽りながら、言葉にはわずかに魔法を込めていく。
彼女が視線を想像するか、若しくは過去の記憶から思い出してしまえば、好奇の視線が肌を貫くだろう。
存在しない視線に怯えないように、下腹部に添えていた手と、顔を抑えていた手を解いて、代わりに胸元や腰元へ腕を絡めて密着する。
引き締まった筋が少し乱暴に引き寄せる仕草は、交わる牝へ動くなと、雄が牝の首根っこを咥え込むかのように力強い。
隠そうとしない蕩け顔をじっと見つめながら、徐々にほぐれていく頸部の感触に更に血を溜め込んだ肉棒が一回り膨れていた。

「ったく……あぁ……可愛いしかいえねぇよ…っ」

兄ならもう少し、洒落た言葉の一つや二つ並べるのだろうと、こういう時に学の無さを恨めしく思う。
ただ抱きしめて、自分の勝手に抱いているだけだというのに、それだけでこうも悦ぶ声で嬉しがるのだから。
嗜虐心とは逆に、可愛がりたくなる庇護欲を煽り立てられ、尚も止まらない。
限界まで広がり、湯の熱を吸い込んだクレパスが色づく中、湯の流
動感に腟内がぎゅうぎゅうに窄まる。
ぐっと奥歯を噛み締めながらも、強烈な快楽のマッサージに耐えていくと、どろどろと白混じりの先走りを滴らせながら、根本の奥が痙攣する。
吐き出しそうになる白濁を、ぐっとこらえて一瞬だけ息を止める。
少し力強く抱きしめると、ニヤける顔を照れくさそうにうつむかせながら体を起こしていく。
湯船から身体を出させ、両手を檜板の上へ着かせていくと、尻を突き出しながらそこへ凭れ掛かるような体位となるだろう。
ストロークの幅を大きく変えれば、ずるずると雁首が媚襞を掻きむしり、ずろっと一気にそれを撫で上げながら押し込んでいく。
その合間も片手は肉芽の皮を剥いたままにし、腰を前後させ続けていた。
そして、肌が快楽の熱に赤く赤く染まりつつある中、その瞬間が訪れ…。

「っ……! 駄目だ、まだ……終わらせねぇよっ」

激しい膣の痙攣と共に、白濁を絞り出そうと収縮する胎内。
その快楽に敢えて堪えてしまったのは、まだ勿体無いと絶頂を許せなかったからで。
言葉の通り、今度は片足を持ち上げていき、まるで犬が小便をするような恥辱の格好を取らせていく。
結合部が今後は外気にさらされ、粘っこい水音と腰を叩きつける乾いた音が重奏を奏でていた。
少女に休む暇を与えることなく、さらなる絶頂へと導くように、小刻みなピストンを繰り返せば、ただ只管に互いの弱点をぶつけ合う責め苦となるだろうか。
此方は、ただ只管に気持ちいいに歯を食いしばって耐えて、全て真っ白くなるぐらいに子種を煮えたぎらせる。

「っ……ぐ、出す…ぞ、マリナ……っ、子宮(はら)ん中に全部入れてやる……いくぞ……っ」

限界が見えてくれば、ラストスパートと連打の如く亀頭と子宮口をぶつけ合わせる。
短い息遣いだけを繰り返し、湯に交じる汗を滴らせ、少女の背中を濡らしながら最後に深く深く押し込む。
呻くような声を出した瞬間、まるでクリームが詰まった袋を破ったかのように、重たく濃厚な子種が少女の中に一気に溢れ出した。
熱く、そして子宮口の僅かな隙間をズルズルと逆流する感触を与えながら、小さな仔袋の中を精でいっぱいにしていく。
腰を押し付け、ぎゅっと抱きしめたままの射精は、種付というようなもので、二度三度と重たい白を奥底へ吐き出していた。
それが弱まり、薄まってきたところで、余韻を楽しむようにゆるくストロークすれば、収まりきらなかった白濁を襞の隙間にまで塗り込むかのように潰していく。
緩やかに、湿った一息を吐き出すと、ゆっくりと肉棒が引き抜かれていった。
尻に片手を添えたまま、征服しきった少女の女陰の光景を楽しもうと、クレパスの片側を無遠慮に広げて、粘膜を冷たい空気へ晒していった。

マリナ > 恥ずかしいと伝えたはずが、さらに聞かれるには恥ずかしい言葉が返ってきたので羞恥心が高ぶった。
―――その瞬間、絶頂時とも違う膣肉で抱擁する甘い締め付けが必ずあることは、きっと彼には知られている。
羞恥を快感と結び付いてしまったのは彼と交わったことが切っ掛けなのだから。
恥ずかしい。けれど、自分の身と心が誰のものなのかみんなに知ってほしいという後ろ暗い願望もあった。
それは一種の被虐性。愛する人に支配されることに悦びを見出してしまった背徳。

「あ……んんっ……!あうぅ、ゃ……見ない、で……はぁ、あぁっ……ヴィクトールさま、だけです……こんな、姿ぁ……」

魔力に耐性のない少女は理性が薄れていることもあり、これが現実なのか魔法によるものなのかわからなくなる。
視線を感じ、今にも脱いだ服で肌を覆ってしまいたくなるのに、彼と離れるなんて考えたくもない。
相反した願望に翻弄される少女の思考が"恥ずかしくとも繋がっていたい"に偏るのは、彼に抱き締められる力。
荒っぽささえ感じられる抱き寄せ方は、まるで彼から与えられた檻。
胎内に快楽の楔を打たれ、素肌同士が密着する行為に欲する――彼の子種。
膨らんでいく肉棒を媚肉で押さえ付けようとする、甘ったれた牝の器官が。
こんなに猥らに喘ぐ自分を可愛いと言ってくれる彼への思慕が溢れて、堪らず。

「―――――ん、ぁ……、っ」

切なく甘い思慕に酔い痴れそうになった少女の肉体が湯船から出されれば、獣の交尾のように臀部が突きでる。
乳房が下を向き、勃起を保った乳首からまだぽたぽたとお湯が垂れていった。

「み、見えちゃいます……ぅっ、……ん……はふ、んんっ……!」

在らぬ視線に狼狽える少女の声音が竦み上がるくせに――ずるる……と彼の腰が引いた時
小鹿のようにフルフル震える尻肉を割った秘処から出てきた根元には、獣欲に濃くなった牝の蜜がたっぷりと付着しているはず。
血管の溝にまで溜まる愛液が、―――ごりゅっとまた中に押し込まれた瞬間、結合部まで押し出されて垂れた。

「はうっ!んんんっ! ぁ~……、だめ、ほんとに、んんんぅっ!
 きもちい、きもちい、の、はぁっ、はぁっ!……んきゅぅっ! やっ……!?」

絶頂の余韻に浸る間もなく上げられた片脚は割れ目を引っ張り、繋がっている部分を露わにした。
よく咥えたものだと思われそうな、限界までぎっちり開いた膣口は縁の粘膜が赤らんで、蜜の泡がぐちゅぐちゅ付いている。
膨らんで充血した淫核まで濡れてしまい、てらてらと淫靡な色に変わっていた。
見えずともそうなっているだろうことは予想出来る快感であり、少女の頬から耳まで赤くなっていく。
けれど抽送は激しさを増し、湯船の中では掻き消えていたぬぢゅっ、じゅぷっ、ずちゅっと生々しい音も強くなった。
奥まで突かれるたびに垂れた乳房がぶるんと揺れる。

「はっ、んうぅっ、ひぁっ、ヴィクトールさま、ヴィクトールさま……っ、あっふうぅっ……!
 あっ、あぁぁっ、くだしゃいっ……マリナの、ナカぁ……すき、なの……っ、くふっ、あんんんっ!」

その一瞬は視線すら忘れたように。
ぶちゅぶちゅと小刻みに潰される子宮口の柔らかさが、まるで肉体も彼を求めているかのように。
達したばかりの身体は敏感で、2度どころかすでに3度か4度ほど絶頂を重ねているのかもしれないけれど、自覚すら出来ない気持ち良さ。
それが最高潮に達した瞬間、拉げた子宮が持ち上がり、子宮口にぐっぷりと亀頭が嵌まる感覚があった。

「ひ、ぁ、……――――――ッ」

あまりの深々とした嵌り具合に、少女は喘ぐことすら出来ずに息を吐かされ。
その静けさとは裏腹にどこまでも濃い精液が子宮に注がれていく感触で、また果てた。
きゅう、きゅん、きゅ、と不規則な膣肉の痙攣が繰り返される。
子種を絞る、彼の子を孕もうとする本能による締め上げ。
深く繋がっている間は、かすかな呼気の音だけがこぼれたけれど、顔を上げている少女の眼差しはとろんと蕩け、唇は半開き。

「―――……は……、んふ、……っ、ぁ……」

彼の腰の揺らめきに、膣奥でぐぢゅと精液が混ざる音がして。そのたびに膣が引き攣る。
抜かれていくだけでも十分感じてしまう状態なので、子宮口に嵌っていた亀頭が離れる瞬間
精液に浸った膣襞を引っ張られる瞬間、乳房が、腰が、ヒップが、全身がビクビクと快感にふるえてしまった。
ずるりと亀頭まで抜かれると、開いていた膣口は窄まるように閉じていく。
すぐにドロッと溢れてくる精液はあまりに濃く、塊のように湯船に垂れていく。
まだ少女は息を乱しており、すぐに言葉を発することは出来なかったけれど。

「……………ぁっ、ゃ、……み、ちゃ……」

陰唇を広げられる感触に、慌てたように声を絞り出した。
くぱぁと歪に広げられた膣口は中の朱く火照り、まだひくひく蠢く淫肉を晒したけれど
出口を作られた精液が奥からごぽっと新たに溢れてくる。
それでも一瞬見えてしまう、鮮やかな肉色と白濁のコントラストは彼の子種を胎内に溜め込んでいる証。
相変わらず体力のない少女の背は力がなく、支えられなければ湯船にへたり込んでしまいそうな。

ヴィクトール > 羞恥を煽れば、駄目といいつつも余計に締め付けを強める被虐性。
ただ、それに交じるのは甘い恋慕であり、愛する人に絡め取られたいという深い劣情というところか。
事実、胎内は己の子を求めるように肉棒を吸い付け、離さない。

「見られればいいだろ……? 誰も、俺からマリナを盗ろうなんて奴ぁいねぇよ……いたら殺してやらァ」

獣欲満たすような、淫靡な姿を見て、彼女を欲するような偽物なら遠慮なく屠れる。
普段は大雑把で少し荒っぽさのある、悪い大人の一面ばかり見せてきているが、紡いだのは戦場に置いてきた血に飢える本能。
自分のモノだと呟きながらも、彼女が望む場所へ導けぬもどかしさ。
その一線を今は忘れて、低く熱を帯びた声が少女の鼓膜を揺さぶっていく。
押し付ける度に臀部から水が弾け跳び、乳房の先端から搾乳されるように白い湯が滴り落ちる。
華奢な少女を遠慮なく乱暴していくだけでも興奮は止まらず、時折覗き込む結合部の赤らみも、踏みにじったという証となって目に飛び込む。
ゾクゾクと嗜虐心が満ちる感触に、にぃっと口角を上げていきながら、背中に胸板を押し付けていった。
犬が子種を押し付けるような格好のまま、一気に白濁を胎内へと注ぎ込めば……待ち望んでいた子種に、甘えん坊の膣が蠕動運動を繰り返してしゃぶり尽くしていく。
その感触に、心地よさそうに目を細めていきながら、一滴残らず注ぐのみ。

「……っ、すげぇな……我ながら塊みてぇの出てらぁ」

仕事もあって、中々出せずに居たのもあったせいか。
引き抜いた瞬間に窄まる膣口からは、崩れたヨーグルトの様な子種が溢れていく。
それが湯へと沈みそうになれば、その下へ手酌を差し込んでいき、掌に受け止めていった。
そして反対の手でもっととその様子を覗き込めば、新たに溢れる塊がその上に層を描き……沈む腰に押しつぶされて、ぐちゃぐちゃにかき混ぜられていく。
恥丘へ白濁の熱を伝えていった後、片腕だけで身体を抱き起こし、湯船の縁へと座らせれば、溢れた子種をその口元へ運んでいく。
飲めとも、口を開けろとも言わない。
この娘なら望んで飲むだろうと分かっての事で、手酌の端をその唇へ重ねると、ゆっくりと傾けていき、手の中で解けた熱を帯びた片栗粉の様に、流動させながら注いでいった。

「マリナ、この後もっと……激しく恥ずかしいことも、厭らしいこともさせようかと思うんだけどよ、いいか?」

問う必要なども無いと分かっていたが、言葉にすればそれだけ彼女は意識してくれる。
羞恥と快楽、それをもっともっと与えられるとすれば、どんな顔をするか。
その顔見たさに、普段の悪そうな笑顔で微笑みかけながら問いかけると、空になった掌が白地の頬を優しくなで上げていった。

マリナ > ぞくり。独占欲を覗かせ、平然と殺すと言い放つ彼の言葉に少女の中のなにかが刺激される。
いくら意地悪を言おうとも、自分の前では優しい彼が、戦場でどう振る舞うのかは周囲から聞く知識だけ。
帰ってきた彼に血の匂いが染み付いていようとも、本当の戦場を知らない少女の想像は限りがある。
だから――だろうか。そんな彼にこのまま永遠に支配され、閉じ込められてしまいたい願望が生まれるのは。
大好きな彼と日差しの下、手を繋いで歩いていたいという健全な願望もあるのに。
彼と出会ったことで生まれた恋心と肉欲が、相反して少女を絡め取っている。
複雑な思いと絶頂の余韻に、はぁ、と熱い息を吐いて。

「……あ、……」

座らせてもらい、まだ熱い股座を気にするように、もじ、と太腿を擦り合わせる少女の眼前に彼の掬った精液。
これが自分の身体の中にあるのかと思うと、嬉しいような恥ずかしいような。
じっと観察した後、彼の指先にくちびるを付け、少し顔を上げていつもより幾分も濃厚なそれを飲んでいった。
サラサラ滑り落ちてくる気配はなく、どろどろゆっくり垂れてくるそれを。
ただ射精したものではない。膣の中で射精し、逆流してきた子種。
それを啜り、もったりと重たい触感を舌で味わいながら喉を上下させ、飲み込んでいく。
味も同じく―――いつもより、濃い。精液を飲ませてもらったはずの子宮が疼くほどの濃厚さ。
愛しい人が出したものだと思えば、飲み切った後も彼の手指に残る白濁をちゅうと吸った。
もう1度吐いた息は、先ほどよりなんだかさらに熱を帯びているよう。
蕩けた瞳で、彼を見上げ。

「……激しく……ですか?」

優しい手が頬を撫でてくれるのに、言葉は獣欲に満ちている。
一瞬戸惑いの表情を見せ、少々心配そうに彼の手に少女の手が重ねられ。

「ヴィクトール様がマリナを必要として下さるのなら……嬉しいです……。
 あの……あまりに恥ずかしいと……上手にできないかもしれませんけれど……がんばります。
 ―――――ヴィクトール様とこうしてる時間、大好きですから……」

なんて言ったら淫らな女だと思われるだろうかと思いつつ、恥ずかしげに告白する。
恥ずかしくとも、やっぱり好きな人と肌を重ね合わせるのは幸せで。こくりとひとつ、頷き。

ヴィクトール > 時折、戦の仕事がら集落の奥地では慌ただしくなることもある。
最前線で戦う短剣の名を冠した部隊が居ない合間を縫って、ミレーの集落を襲う輩も未だ耐えない。
その時に呼ばれるのは、彼を含めたほんの少しの遊撃部隊。
敵はもっと多いし、装備もしこたま抱え込んで、反撃にも備えた奴隷商雇いの傭兵部隊もいる。
それでも、普段と変わらぬ風来坊な彼が、任せとけと一言告げて手勢を率いて飛び出すのを、誰も不安と言わない。
それを間近で見たことがない彼女にとっては、初めて見せた戦の牙だったかもしれない。
殺すことも、壊すことも厭わぬ暴風雨の様な血の騒ぎは、激しい肉欲となってその身を蝕むこともある。
だからか、真っ白な彼女を穢すのがこれほど心地よくなっていく。

「……」

座らせても、恥じらうように股をすり合わせていく。
上目遣いな視線でこちらを確かめ、そして飲み下していく様子をただ見つめる。
全てを飲ませても、オネダリのように残滓を啜ると、ばしゃっと水面が音を立てていく。
少し熱を衰えさせた程度だった肉棒は、その様子に先程までと変わらぬほどに反り返らせながら、先端を僅かに膝にぶつけていった。

「……っ、あ゛~…ホント……あのクソ野郎に好き勝手されてたのに、何でこんなに真っ白いんだよ、マリナはよぉ」

手のひらを重ね、恥じらいながらの返答に息をつまらせる。
深呼吸の後、まるで冷え切った酒を煽ったかのような、堪らぬ声を上げながら空を仰ぐ。
恐らく、今までやってきた交わりよりも酷い事をされてきた可能性もあるだろう。
なのに初々しいのが堪らないと、思ったことをそのまま吐き出していきながら、ニヤケ顔で改めて彼女を見つめた。
そして、湯の外に出して冷えてきただろう身体を改めて抱き寄せると、腰を跨がせていく。
向かい合った格好で腰を引き寄せていけば、白濁を溜め込んだままのヴァギナを改めて亀頭が刳りあげる。
ずりゅっと勢いよく、そして遠慮なく根本まで一気に埋没させると、絶頂して間もない奥底が重たく突き上げられていく。
ただ、そのままピストンすることはなく、向かい合ったまま金糸に手櫛を通して幾度も撫でながら、頬へ、額へキスを降り注がせながらじゃれついていく。
自分とは異なる柔らかで触り心地のいい体の感触を、掌だけでなく、胸板や腕でも抱きしめることで堪能していた。

「っと、そうだった……このまま可愛がってっと眠っちまうんだった」

自分はまだまだ問題ないが、恐らくもう一度……激しい交わりをすれば、少女は暫し眠り姫と変わる。
そうでなくとも、こうして肌を重ねて甘いひと時を過ごすなら、安堵に心身が緩んで、解けるように眠ってしまうだろう。
言葉通りに思い出しながら、片手を伸ばした先には同じ檜で作られた箱があった。
彼女が腰を掛けるにはちょうどいいぐらいの背丈に、大きさもあるそれを、片腕はさも当たり前のように引き寄せてしまう。
重たくこすれる音を響かせた箱が近寄れば、上蓋を開き、中身を彼女へ晒していった。
魔石の効果か、外気と変わらぬ冷気を溜め込んだ箱の中には、色とりどりな液体に満ちた瓶が収まっている。
真紅、翡翠、瑪瑙、例えるなら宝石の様に鮮やかな色合い。
その中から日長石色の、薄っすらとした橙に染まる液体に満ちた瓶を一つ取り出していく。
コルク栓を外すと、少女の手の上へとそれを差し出していき、受け取るなら山嶺の清水の様な冷たさが手に伝わるだろう。

「マリナがちょっとだけ眠らなくて済む薬だ。でも、効力が切れたらパタッと眠っちまうけどな?」

魔法薬の一種だが、彼女のように体力が少ない女性でも最後まで濃密な時間を過ごすために作られた、活力剤といったところか。
口にすれば分かるが、独特の薬っぽい匂いと味が最初に伝わり、次に来るのは成分によって生まれた偽物の甘み。
砂糖や果実とは異なる、深みのない甘みが余計に薬であることを物語るだろう。

マリナ > 「……、そ、……そんなことありません。マリナだって、ヴィクトール様と一緒にいる時……
 ぇ、ぇ、……せ……、……こういうこと、したいと思う時あります。だから真っ白じゃないんです、全然」

彼の反応は意外なもので、きょと、とした後に妙な焦りが生まれた。
いわば性欲。彼と一緒にいるとそれが刺激される自分は、真っ白とは言えないのではないかと。
誰かに抱いてほしいと願うのは、彼に出会って生まれて初めて経験した。
抱かれるたびに淫猥になっていることにも気付いている。
だから真っ白と言われると申し訳ないくらい。
―――ちなみに、本当はえっちだのセックスだのと口にしようかと迷ったのだけれど、恥ずかしかったのでやめておいた。

続きざまな恥ずかしい告白に、彼の目は真っ直ぐ見られず。
それでも抱き寄せられれば再び触れる、威容を取り戻している怒張に、また浅ましい期待が胸を埋め尽くした。

「ふあっ……――――――、……!」

1度膣内射精された膣内は、入り口さえ捉えられれば一気に抵抗が弱くなり、一息で肉棒を飲み込む。
精液ですべるように最奥までぶつかり、一瞬で彼のカタチに戻った。子宮口の窪み具合も。
その勢いに、少女は声を失ったように唇をはくはくとさせ、白濁まみれの膣肉が、きう、と剛直全体を噛む。
じぃんと胎内全体が甘く痺れ、膣奥から順に収縮していく感覚に数秒堪えて。

「……ん、……ぅ。 ヴィクトール様……ヴィクトールさまぁ……」

繋がったままの触れ合いに甘ったれた声で呼ぶ。
ずっとこうしていたいと思うような優しい手、唇、存在そのもの。
思慕が溢れて少女からも彼に抱き着くので、乳首が突起となった乳房が彼の身体に押し付けられる。
なんて幸せな時間だろうと、向けた顔はふにゃと緩んでいたけれど。

「え……ぇ?あ……大人のお薬ですか?わぁ……いろんな物ご存知なんですねぇ」

飲んでしまうのがもったいない彩りの薬に、玩具を見つけた子どものように目が輝く。
初めて飲む物だけれど、彼がくれた物ならなんでもすぐさま口に出来てしまう少女は、瓶に口を付けてコクコク飲み干した。
薬独特の味は幼少期に飲まされた風邪薬にも似て、あまり美味しいとは思えないものの、全部。
空になった瓶を箱に戻しつつ、また甘えるように彼の首筋に顔を埋め、抱き着く。
少し動くと膣内が刺激されるので敏感な身体には酷だけれど、とにかくゼロ距離でいたくて堪らず。

「――――はぁ。……これで今日はずぅっとヴィクトール様と一緒にいられるのですね。
 マリナ、幸せです……。 でもこれ、綺麗なお薬ばかりですけど、他はどんな効能なんですか?」

ヴィクトール > 視線を戻していけば、そこにはキョトンとした愛らしい表情。
そんなに妙な事をいったつもりもなく、何でやらとこちらが首を傾げてしまう。
だが、その後に溢れ出した言葉は相変わらずに初心なもの。
性交を指し示す言葉に恥じらって、躊躇う辺りからクツクツと意地悪い笑みを溢れていくと、するっとその白い頬を撫でながら、金色が碧玉の奥底を覗き込む。

「真っ白だ。ただシてぇだの、激しくされてぇだの、それだけを求めていねぇだろ? 俺が好きで、俺としたいってのは……ここじゃスゲェ希少な気持ちだぜ?」

本当にその白さが失われれば、きっとここには居ない。
あの夜も、少女を連れ去ることもなく、きっとこの時間もない。
純粋さがなくなれば、きっと快楽だけに悦楽を覚えて身を委ねる、ただの牝犬へ成り下がっていたはずだ。
それもなく、甘く甘く喘ぐ姿は一滴たりと炭は零れ落ちず、純白の想いが宿っている。
――だからこそ、この男は眼の前で意地悪な微笑みを浮かべたわけだが。

「で……ぇ、とか、せ、とかいいかけてたのはなにか、ちゃぁんと言ってほしいんだけどよぉ?」

伏せた言葉を、わざわざ聞かせてくれと羞恥を煽るお強請りを重ねながら肉棒を埋めていく。
白濁も潤滑油となり、直ぐ様胎内が肉棒にぴったりと密着する。
捏ねられ過ぎて柔らかくなった頸部が拉げ、食い込んでいく感触に心地よさそうに目を細めた。
目の前では不意打ちの挿入に、唇を蠢かせる愛らしい顔があり、エロいなと呟くと同時に肉棒がびくりと脈動しながら腹部側の粘膜を叩くように蠢く。
今でも太い管の這い回る分身の凹凸を、はっきりと感じられるほど復活していた。

「……マリナ」

収縮に合わせて、時折残滓を絞り出されながらも、じゃれ合いにキスを重ねていく。
甘え着く声に悪人面も大分穏やかな笑みを浮かべていき、じゃれる仔猫をあやすように頬を撫で続ける。
安堵に蕩ける表情も可愛いが、胸板に感じる双瓜の先端が柔らかに拉げる感触が、硬い胸板に食い込んでいく。
こうして肌を重ねるだけでも好きならば、色々と教え込む事もできそうだと、悪い経験を脳裏に思い浮かべながら、暫しはゆったりと体を温める。

「おぅ、大人のお薬だ。まぁ……ここにあんのは、大体戦場に持ってかれる魔法薬だからよ?」

子供っぽく箱を覗き込み、興味津々の幼い瞳が爛々としていく。
大人の薬とだけで伏せることも出来たが、自分の世界にも多少なり興味があるのだろうと思えば、敢えて戦場の薬でもあることを明かす。
オレンジの薬を差し出せば、多少躊躇うかとおもえば、遠慮なく飲み下していく様子に、今度はこっちが目を瞬かせる。
無知……というよりは、純真無垢が故に本当に疑っていないのだろう。
クツクツと可笑しそうに笑っていると、再び飛び込む淡い重たさに目を細め、濡れた掌が金糸の上を幾度も滑る。
裸で抱き合い、繋がりあったままだというのに、幼い一面を見せる可愛らしさに胸の奥を心地よく暖められていく。

「そうだな……マリナの疲れ具合によって変わっちまうが、まぁ一日は持つか。 俺もだよ、いい癒やしだ……他か、そうだな…」

先程の箱には、まだまだいろんな薬液が収まった瓶が詰まっている。
興味津々な彼女にお答えして、体を捻るようにして再び手を伸ばしていくと、湯船の縁へ一つ一つ瓶を並べていく。
色合いだけであれば宝石のように美しく、内部の粒子が差し込む光に照らされて、星屑の様に輝く。
先程のオレンジ色以外を、一通り並べればまずは左端に置いた真紅色から蓋に指先を添える。

「こいつは強心剤、心臓止まったら強引に叩き起こす薬だ。戦場だと大体注射すんだけど、やり過ぎて止まった時は、口にちょいとそそぎゃ、脈は治る。こっちの青のは避妊剤だな、まぁ戦場にある理由は……分かるだろ?」

敵兵に犯され、中に望まぬ子種を注がれても、宿さぬための覚悟として飲み下すもの。
そこまでは言わずとも、暗に示した言葉と共に苦笑いを重ねる。
緑色は所謂ポーションと呼ばれる回復役、疲れ果てた身体を早急に回復させるが、既に飲ませた活力剤との併用は厳禁、最悪死んでしまう。
青いのは鎮痛剤、大怪我させた時に飲ませて、効いている間に処置をするもの。
などなどと、簡単な説明を添えながら彼女に説明していき……最後に残したのは黄色とピンクの薬。
そこの前に来ると、何故か言葉を紡ぎ、一間を開けていく。
そこになにか意味があると、彼女にも分かるように区切りを作っていくと、ゆっくりと息を吐き出した。

「黄色いの、こっちは一種の媚薬だな。激痛を快楽に変えちまう奴だ、使い所は……ピアスや焼印を貰う娘が、相手から貰う痛みも感じていたいって、ドマゾい娘に使うやつだな」

皮を切り裂き、肉をえぐり出す一本鞭で打たれても、快楽を覚えるような劇物。
だが、あえて彼女に想像させるためか、片手を互いの合間に滑り込ませ、下腹部に浮かぶ紋をなで上げていく。
これが焼印であったら、そして、乳房の先端へと指先が迫れば、肌の合間で挟まれるそれを摘み上げ、ぎゅっと強めに潰してしまう。
まるでピアスの穴を開ける瞬間のように。
その合間、彼女はどんな顔を示すかとあまり笑みの浮かばぬ真面目気味な顔が、西洋人形の様な顔を見つめ続ける。

「そして、こっちは排卵誘発剤。簡単に言えば、こいつを飲んで中出しされたら……確実に孕む」

こつんと奥底を亀頭で淡く小突き、そこに届く薬だと指し示す。
甘い束縛を求める少女にとって、この薬の内容は、耳にするだけでも気持ちを煽るかも知れない。
だからこそ、最後まで残しての説明を終えると、わかったかと言いたげに首を傾けていくが…答えの有無より、彼女の顔に浮かぶだろう本心を確かめようとしていた。

マリナ > 穢れた感情とは思っていないけれど、いかがわしいものだと思っていた願望を彼に清められ、なんだか慰められた。
嬉しくて、つい口元が緩んでしまう少女に―――思わぬ追撃。
んむ、と唇を結んで顔を真っ赤にさせ。

「……ひ……秘密です……。恥ずかしい言葉は、……もうちょっと時間経たないと……」

彼の前で何度か露骨な言葉を口にしたこともあるけれど、相当理性を薄めないと難しい。
意地悪なんですから、なんて呟いても、その意地悪なところも含めて大好きなので仕方ない。
繋がってるし、抱き着けるし、じゃれ合えるし、今のやり取りが最も少女の好物と言っても良い。
体格の違う彼に包まれるように甘えながら、視線は色とりどりの薬瓶へと注いでいた。
戦場という血生臭い場所に持っていくイメージとはかけ離れた、目を奪う色。

「さっきのお薬も長時間戦えるためになのですね。
 ……あぁ、なんだか。マリナ……また心配になってきました。
 備えあれば患いなしではありますけど……そういう物がないといけない所にヴィクトール様はいるのですね……」

どれもこれも温室育ちには刺激が強い。
今後集落で彼を待つ間、ますますそわそわしてしまいそうだ。
もっと頑張れば本当に最前線までは行けずとも、少し近くに連れて行ってもらえるのだろうかという淡い期待と
それこそ避妊剤が必要な場所の近くに、自分のような者が行けるのだろうかという不安と。
混じり合う感情に、説明を聞きながら彼の背に回した少女の腕が、きゅっと力強まった。
けれど残された2つの薬に関しては、少女もまた違った感情を呼び起こされることになり。

「えっ……そんな、ものまであるのですか……っ、……んぅ」

彼の手が紋を撫で、くちびるから艶を帯びた息が漏れる。
1度射精されたから、紋はその分だけ色を変えているはず。
そしてただ撫でられただけだというのに、その内側にある子宮が疼き、肉棒を包む蜜壷が、ゆるりと波打った。
そればかりではなく、彼の胸板に触れて突起が鎮まる気配のない乳首を摘ままれ、今度は奥で搾るように膣壁がギュッと強く締まり。

「きゃうっ……! ……ゃ、ごめんなさい、はずかしい……」

変な声が出たと、視線を外して頬を紅潮させる。
淡い色の乳首は温まって普段より桃色を濃くしており、彼の指の間でコリコリとした弾力を保っている。
小さく繊細な突起ではあるけれど、尖った状態なら針くらいなら通せるのだろう。
乳母日傘の少女は痛みに慣れていないので想像するのも痛々しいものの、その想像が吐息に熱をこもらせている。
その狼狽が落ち着かないうちに、次の薬の効能―――子宮口がぷにゅっと亀頭に押されて深く窪み。

「んぁ……っ……あ、ぁ……」

小突かれたからこそ、どこで孕むのか自覚したように。
どこが膨らみ、彼の遺伝子を受け継いだ子が育つのか、まだ子どもっぽい少女が初めてリアルに感じた。
なにか言いたげに口を開き、視線を重ね合わせるように彼の顔を見上げて。

「……それを使ったら……マリナも、ヴィクトール様の赤ちゃん……産めますか……?」

まだ自身が子どもだというのに、なんということを口走ったのか。
言った直後に今までで1番恥ずかしいことを言ったのだと思い直し、両手で口元を隠した。
なんでもありませんとでも言うように頭を振ると、湿気を孕んだ金糸が重たく揺れる。
打ち消そうとしながら、胎内は相変わらず意識してしまっているようで、きう、きぅと軋むように膣襞が揺れ始めて肉竿に吸い付く。

ヴィクトール > 望まぬ相手に身体を開き、されるがまま流され続けてきた。
それを罪と、穢と言うにはあまりにも酷すぎる。
だが、その過去が消え去ったかのように今の少女が、天真爛漫に自分にじゃれてくれるなら……それでいいと、今は頬を緩ませるだけ。

「ははっ、その言えないって感じの顔に、言わせてぇんだよ」

トロトロに蕩けきった意識の中で、厭らしく紡ぐのも落差の激しさに垂涎モノだが、躊躇いながら紡ぐ初さをみたいところもある。
意地悪く微笑みながら紡げば、その表情と言葉を窘める声が響くが、悪い悪いと囁いて撫でていく。
こうしてただゆったりとじゃれあうだけでも心地よいが、時間の無さが、より濃厚な時を求めるのかもしれない。

「だな、夜通し追っかける時とかに使ったりするな。ん? そんなに心配すんなって、半分魔族になっちまってんだ、そう安々と死にゃあしねぇよ」

恐らく余計心配を煽るだろうと思っていたのだが、予感的中の反応。
だが、前に行けるかも知れないという淡い望みが、ただ憂うだけという結果にはならなかった。
薬の内容に、一喜一憂というよりは、全て混じり合って混沌としていくのが揺れ動く感情の色が目に写って分かる。
そうでなくとも、不安と抱きしめる腕の力強さが物語っているが。
大丈夫だと諭すように優しく優しく頭をなでていくと、指に吸い付くような金糸の心地よさが、少し癖になりつつ手は止まらない。

「あるぜ? ここはお忍びで厭らしいことをしに来る宿だからよ」

宿というものを彼女はどれだけ見てきたかによるが……ここは少し異様である。
宿屋にある活気づいた声があまり響かず、廊下ですれ違った宿泊客も、少女より大分年上な男が多く、女はほど近い年頃もいただろう。
人目につかず、静かに二人っきりの時間を過ごす為の連れ込み宿といえば、甘ったるいものだが、実際はより深い。
愛する人を壊れるぐらい愛し尽くして、誰にも邪魔されず肉欲の狂乱に興じる密室。
一部だけ、そことは異なる空間があるが……それはまだ、彼女を誘っていない場所故に、知る由もないだろうが。
説明をしながらも、紋を指先で撫でていくと、胎内が呼応するように蠢き、ぐじゅっと白濁と蜜の混合液が泡立つ。
その流動にびくりと肉棒が震えていけば、その瞬間だけ蕾をつまみ上げる力が強まる。
視線を反らして恥じらう顔を、ニマニマと意地悪く笑いながら見つめていくも、肌を濡らす吐息の熱さは満更でもない。
寧ろ……もう一つの薬、それの効果を突きつけていけば、控えめな嬌声は受胎に悦ぶかのように甘かった。

「……産めるぜ。多分、それ飲んで、腹ん中ザーメンでいっぱいにしときゃ、確実に孕む。口で飲んで不安なら、注射で直接卵巣に注ぎゃ……逃れようがねぇな」

可愛らしい色合いとは裏腹に、口にすれば高確率の受精を。
直接卵巣に注いでしまえば、絶対的な受精を約束する劇物だった。
それを生々しく、一つ一つ、ゆっくりと説明していきながら胸元に触れていた掌は改めて下腹部へと這いずっていく。
広げた掌の人差し指と薬指の腹が、ここだと小突いたのはまさに少女の大切な卵を生み出す器官の上。
口元を覆いながら頭を振るなら、小さな笑みを零しつつ、すっとその手を口元から取り除いてしまう。

「で……マリナは孕みてぇのか? 俺の精液で……」

産めるかどうか、その裏を返すなら、産みたいと強請っているようなもの。
それだけ強請られる程に求められているなら、今が分水嶺なのかもしれないと、ずっと忘れていた痛みを思い出す。
純真無垢が故に、愛してくれるなら、何処までも尽くしてくれそうだからこそ、ずっと秘密には出来ない。
そんな思いの中、身体が伝える答えに肉棒は臨戦態勢に膨れてしまうのが、内心、男の性として少し恥ずかしく思いつつ、その顔は落ち着いた笑みで、静かに見つめる。

ご案内:「九頭龍山脈 温泉宿」からマリナさんが去りました。
ご案内:「九頭龍山脈 温泉宿」からヴィクトールさんが去りました。
ご案内:「九頭龍山脈 温泉宿」にヴィクトールさんが現れました。
ご案内:「九頭龍山脈 温泉宿」にマリナさんが現れました。
マリナ > 意地悪な少年を思わせる貌もあるのだけれど、それ以上に幼い少女にはやっぱり包容力のある年上の男性。
傷つけないように扱ってくれて、不安なれば言葉や態度で安心させてくれて、あぁ大好き、と、また今日も何度目か実感する。
厚い胸板の向こうで感じ取れる鼓動が彼という存在を確かにし、どうしようもなく愛おしい。

「……勿論です。マリナがおばあちゃんになるまで生きてて下さい」

戦場の愛しい人を待つ女としては、少々依存に過ぎる感情を吐露する。
彼がそれを咎めず、受け止めてくれるというのは大きい。
いつか一緒にお仕事先になんて夢見つつ、いつまでも甘ったれた子どもでいてしまう。
その居心地の良さも含めて、こんなにべったりなのだけれど。

「ここ、普通のお宿ではない、のですか……。では他の方も……」

すれ違った誰もがそれを目的に訪れたのだと今頃知らされ、いたたまれなくなった。
知らない間にみんなに彼と交わることを宣言しながら歩き回ったようなものだ。
誰も気にしていないとはいえ、少女のほうは気になる。
けれど良いこともいくつか。
多少声が漏れ聞こえたとしても承知の上だろうし、宿の者がみんな自分と同じく
愛する人に抱かれているのだとすれば、とても素敵な場所に思えた。
今感じる胎の子種の温かさや、肌を密着させる幸福を他の誰かも実感してるなら。

「一緒に来られて……うれしいです」

早くものぼせてしまいそうに口調がどこか気だるげなのは、きっと挿入された状態というのも大きい。
快楽だけでなく、孕むということがどういうことなのか、実感出来るだけに。
強制的に懐胎を強いる薬は、今の少女には魅惑的な液体。
心と身体はすでに彼に囚われてはいるのだけれど、それを明確にしてくれるような気がした。
彼の指が両翼の先を示す。
結んだはずのくちびるから、ふ、と甘い息がこぼれた。
まだ排卵の周期もまちまちな未熟な器官だけれど、逆を言えばタイミングさえ合えば妊娠することが出来る。
それが、あの薬を摂取した時に確実となるならば。

「……、…………はい」

隠した口元さらけ出され、表情も露わになってしまうことに睫毛を震わせて耐えつつ、頷いた。
愛する人と一緒にいて、いつか子を成して育むというのは当然の願望かもしれない。
けれど繋がりながらの今肯定すると、今ここで、この瞬間孕ませてほしいとねだってしまったようで恥ずかしかった。
膨張する肉棒が膣内をさらに押し広げ、ギチッと肉壁を軋ませる。
それに呼応し肉壷全体が淡い収縮を見せ、食い込む子宮口に引き寄せるのは
膨張するだけで快楽が上昇して下腹部に力が入ってしまう証。
恥ずかしさに潤んだ瞳が金色の瞳に追い縋り、反らしたくとも反らせない真っ直ぐな思慕を注ぐ。

「は、……ぁ。 好きな人と一緒に子どもを育てていく……のは、……マリナの夢です……」

城では夢でしかなかったけれど、今は現実になり得る状況が嬉しくて。
父親を知らないからこそ、尚更家族の尊さに憧れる。
肉欲の果てにあるのではなく、伝えても伝えても溢れる恋心が結ぶ受胎を望む唇を、彼のそれに寄せて。
身長差から頑張って顎を反らさなければならないけれど、キスをねだるように吐息が、はぁ、と。

ヴィクトール > 「そんときゃ、しわしわになったマリナを抱いてやるよ」

五体満足に戦場から帰るのを繰り返し、順当に歳を重ねて老いていく幸せ。
だが、その順当な老いが訪れないかも知れないと、人でなくなってから思いつつある。
兄もそうだが、輪廻を破ってしまう存在は確かにあり、悠久を生きる魔であるなら……自身にも、その片鱗があるだろうと、気持ちが陰る。
しかし、そこは歳を重ねた狡猾さというところか、苦笑いで冗談めかして隠してしまうのは、大人になったというべきだろうか。

「あぁ、ただ只管に交わりてぇ、抱きしめてぇって夢中なんだろうな」

少女の思いとは裏腹に、すれ違う人々の想いは少女の存在が記憶にとどまる事は少ない。
人目を忍ぶということは、自分達と同じく時間が短いのだ。
だから、誰が居るか、誰といるかなど、他者に気をかける余裕など無い。
だから大丈夫だと笑みを浮かべながら、べったりと身を寄せる少女を優しく抱きしめ続ける。

「……そんな顔を見せる薬じゃねぇんだけどな、本来は」

女の都合も意志も関係なく、注ぎ込んでしまえば確実に受胎する劇薬。
それこそ、政略結婚に突き出された生贄に注ぎ、嗚咽を零す幼子に年老いた子種を定着させて契と成す、どす黒い鎖を意味するものだった。
けれど、未発達で安定しない卵巣をなで上げる感触に、甘ったるい吐息を溢れ出せながら見せる顔は……恋慕に満ちる。
クツクツと困ったように眉を潜めて笑いながら金糸を撫でていくが、その気持が指し示す答えはもう見えていた。

「……」

肯定。
睫毛に隠れる碧眼は、羞恥と慕情に濡れていただろうか。
甘い告白の様に吐き出された言葉はひどく背徳的で、悪いとは思いながらも、頷くかのように肉棒がびくりと脈打つ様に跳ね上がる。
亀頭が腹部側の粘膜をぐいぐいと押し付け、奥底の仔袋を指し示すように亀頭が牝の唇を甘く弾き続けた。
そして、覗き込む視線が重なり合えば、愛情に飢えた答えが胸の奥を深々と貫く。
小さく喉を鳴らし、ほんの僅かに身体が揺れたように感じるかも知れない。
この娘の被虐性の裏にある存在、甘えたがりの理由。
愛されたいと欲するが故に身を委ねるし、与えられるものに悦んでしまう。
そんな思考がぐるぐると脳裏を巡る中、彼女が唇を差し出すのにすぐに気付けずにいた。
熱が頬をくすぐり、はっと現実に戻された時には、口吻を強請る姫君が腕の中にいる。
恐らく数秒、僅かな合間動けなかった。
けれど、不安にさせるより先に頬へ掌を重ねれば、顔を近づけていく。
唇が重なり合い、戦場で荒れてしまった、少し乾いた唇の感触を伝えつつ、ぎゅぅっとその矮躯を抱きしめていった。

「……、マリナ、悪ぃ……俺、本当に最低な野郎かもしれねぇ」

兄にも、秘書にも……義妹にも言われていた。
言うなら早くするべきだと。
あまりに真っ直ぐな気持ちに中々言い出せずにいたが、結果として彼女を深く傷つけるかも知れないと今になって分かる。
唇が離れ、一呼吸の後に絞り出した声は普段の様な力強さも、自身もない気落ちした声。
俯き、ぱしっと額に掌を当てて顔を隠すと、片腕がそれでも彼女を抱きしめて離さない。
彼女に言い出せなかったのは、自分が終わりを嫌がったからであり、未だ彼女を突き放せぬ手が何よりの証拠だった。

マリナ > 「えぇ~……うれしいですけど……今よりいっぱいお薬飲まないとだめそうですね」

艶めいた下腹部の刺激に似合わない、ころころした笑い声が響く。
夢について語った時と同様、年老いても変わらない愛というのは単純な少女の理想でもある。
集落での、扉1つを隔てて知った誰かがいる状況とは違うからだろうか。
今日は先々を思い浮かべる話が多く、少女の胸は恋のときめきよりもう少し深い鼓動の高鳴りがあった。
きっと他の宿泊客も同じなんだろう。
永遠にこの時間が続けば良いと思うのは。身だけでなく心も溶けそうな時間であることは。

「そう……ですよね、ほんとはそんな簡単に妊娠なんて願っちゃいけませんよね」

排卵促進剤の本来の用途なんて思い浮かびもしない少女にとっては
まるで幸福に導いてくれる薬のように感じてしまったけれど、彼の言葉を妙な風に捉えた。
自分に子育てが出来るのかとか、心身ともに未熟なことも自覚しているし
そもそも今は居候のような状態で、まずは自分がしっかりしなくてはならない状況。
――だというのに、その心身が彼を求めてしまうのだから自分を止めるのが難しい。

「はぁ……んぁ……っ」

いまだ膣内で鎮まることを知らない剛直の圧迫と、子宮が拉げるほど深々と刺さった状態に、意図せず声が漏れる。
特に彼のモノは、少女の弱点となっている2か所が常に刺激されるようなカタチだから
腰を動かさなくたってこうしていれば、いつか上り詰めてしまいそうな予感はあった。
ぐ、と媚肉がわずかな収縮をまた引き起こすと、子宮口の肉環がさらに深く亀頭をめり込ませてしまう。
熱い。奥が。―――理性を薄らがせる刺激を堪えながらの、口付けのおねだり。
珍しくすぐに応えてもらえなかったので、閉ざしかけた瞼が、はたと開いて。
唇が重なる直前に彼と視線が合ったかもしれない。
特に少女が気にすることはなかったけれど―――。

「ん、ふ…………、……」

口吻の最中に強く抱き締められたので、重なり合った唇から空気が押し出されたように吐息がこぼれる。
彼の体格に比べるべくもない小柄な身体は、抱き締められた力の分だけ彼の肉体に密着する。
むにゅっと乳房が潰れるだけでなく、紋を浮かべる下腹すら彼とくっ付いて。
それを癒しの接触だと感じていたのは、おそらく少女だけだったのだろう。
しばし浸ろうと思っていたところへ、今まで聞いたことのない阻喪とした声音が吐き出され
口付けを終えてもまだ顔を上げたまま、きょとんと彼を見上げていた。至近距離で。
けれどそれも、彼が貌を隠せば表情の仔細はわからなくなる。

「……どうしたのですか?なにか……お仕事でありましたか?」

心配で。声を掛け、冷めない快楽の熱と、お湯の熱で灯った貌が、彼を覗き込もうとする。
頭を傾けたので、たくさん撫でてもらった金糸が肩を撫でて滑り落ちた。

ヴィクトール > そうだなと笑うのも、少し辛くなるほどに言葉は重たい。
自分が人を捨てていくほどに、彼女との身体の垣根は深まっていく。
年老いても、自分がまるで変わらない見た目のままであればどう思うだろうか。
腕の中で、恋に夢を見つつ、その鼓動が胸に伝わる。
抱きしめながらに未だに思うのは、そんな夢物語を欲する彼女を守りたくなる庇護欲。

「違ぇよ、無理矢理孕ませる薬なのに、孕ませてほしいって甘く強請られるなんざ、あんまりねぇなってことだ」

愛情に飢えている分に、子供が出来たら良い母親になるだろうと思えば、緩く頭を振っていく。
まだまだ育たねばならぬ部分は多いが、それほど心配にはならない。
だが、顔を曇らせるのはそれとは違うのだと言い出せないのが苦しい。
怒張が先端を揺らすと、更に深々と頸部へと食い込んでいく感触の心地よさ。
それに再び溢れ出してきた先走りが少し溢れ、既にいっぱいになった唇へと滴らせ、深く雄雌が重なり合う。
ほんの一瞬、重なる視線にも僅かな陰りが残ったのを隠せぬまま、その唇を奪っていた。
マシュマロの様に胸板の上で拉げる乳房の感触も、紋を伝って感じる慕情混じりの発情も、全てが心地いい。
今抱えている答えを吐けば、これが最後になるかも知れないと覚悟を決めながら、ぎゅっと抱きしめる直すと、自然と奥底へのめり込み具合も深く深く角度を変えていく。

「……そうじゃねぇ、マリナに黙ってた事があるからよ」

自体を飲み込めぬ子供っぽい表情と、さらりと流れ落ちる金糸の面立ちは幾度思ったか忘れたが、本当に可愛いとしか言えない。
苦笑いのまま呟き、頬を撫でていけば、一度手を止めて深く深呼吸を1つ。
……言うぞ と、己に言い聞かせると、重苦しく唇を開いていった。

「……嫁がいる、ついでに孕んでる」

彼女が欲しただろう居場所、そして望んだであろう受胎。
それが別の誰かが満たしている事を、ただ短く紡ぐ。
遠回しに飾りっ気ある言い方ができるほど、頭が良くない分に真っ直ぐにしか言えない。
それでも、彼女の顔から視線は逸らさず、その顔をじっと見つめ続けたのは、吐き出す感情の全てを受け止める責務があるから。
恐らく、何故と思うだろう事柄へと唇は移っていく。

「嫁は、俺が他の女に手出しするだろうって分かってる。これは本人からちゃんと言われてる。んで……あの夜、マリナにそんなこと言ったら、俺の手を掴まねぇって、思ったから黙ってた」

甘い交わりと雰囲気に飲まれていたところもあるが、あの表情を見て恋心に気付かぬというのがおかしな話だ。
それをいきなりへし折ってしまえば、二度と城から出ようと望まなかったかも知れない。
嘘をつくしか無かったといえばそうだが、嘘を突き通す事もできない。
静かにゆっくりと、どう言えば良いやらと悪い頭で思い悩む度に眉間にシワを寄せ、難しそうに考える表情がそのままに浮かぶ。

「……責任取れっていうなら、俺で出来んのは妾として、マリナを大切にして……いうべき事を伝える。でも、いきなり初恋をそんなんで台無しにして、赦されるたぁ…思えねぇ」

それが本当に彼女が望んだ答えとは異なるのを、分かった上で出来ることを言うしか無い。
普段と違い、飄々とした雰囲気はまるでなく、沈んだ声が胸の奥に食い込んだ嘘の傷を広げていく。
だが、それに苦しいと言える権利はない。
一番辛く悲しいのは、目の前にいる真っ白な少女なのだからと思えば、一度空を見上げてから、バッと頭を下げた。

「それ以外に嘘は一切ねぇ、本当に悪かった。クソ野郎って思うなら殴ってくれ、足りなきゃぶっ殺してくれ。出来る事は何でもする、俺は馬鹿だから、こんな言いようしか出来ねぇ」

奥歯を噛み締めながら、黒髪がだらりとうなだれて顔を覆う。
これだけ真面目な話をしながらも、彼女の心地よさに熱は衰えず、未だに食い込んでいるし、引き抜こくこともない。
名残惜しい、この瞬間まで大好きだと言い続けた言葉も気持ちは、一切の偽りはないのだから。