2018/10/04 のログ
■リル > 「うん……本当だよ。ふふ。僕の苦手も見せたいな。 うん。夢に生きてるんじゃあ、ないからね。
僕だけじゃないよ……ルル……。最初に温かさをくれたのは、ルルだよ」
(朗らかに生きている「つもり」だったけれど、どこかすねた生き方で。
でも、誰かがいるから自分が居て、誰かも自分と居るから嬉しい。
その嬉しさを、喜びを、世界が色で塗られていく感覚をくれたのは、少女)
「…………… たぶん、そうだよ。その……はじめて、だから、うまく……」
(頬を染めて、口ごもる。 だって、ひとりきりだなんて拗ねていたんだから
だから、女の子は魅力的だけど、無二の人はできなくて。できても、逃して。
こんなに、ただただ生きていくだけの小僧が、今は必死になれるし
恥ずかしいことだって言える、できる。この子のためなら。自分以上に、必死になれる)
「ん、ぅ……ちゅう………は、ぁ…………く……」
(抱き合い口づける。街角でさえみかけるような、そんな光景だが
ただの抱き合いでも口づけでもない。目に見えないもので、沢山繋がれているし、沢山満たされている。
唇が柔らかい。もう離れたくない。離れたくない……ずっとなんてないけれど、それでも思ってしまう。
ずっとを、この子に思ってしまう。でも、それはきっとまだだから……自分から、そっと唇を離す)
■ルル > 「よかった………うん、リルの……苦手も……見せて……。
こうやって……夢じゃ……ない所……生きてる……。
違う……よ……リル……あの時……話しかけて……くれた…から……」
きっかけは少年の優しさだったと小さく告げて。
あの時はなければお互いは交わらずに詰まらない日常を繰り返していたはず。
そこに変化を齎し、今を作ったのは貴方だと微笑を見せ。
少年の優しさ。ともに喜ぶ嬉しさ、白黒が華やかになったのだと。
「………嬉しい…その……私…でいいの……はずか……しい…」
少年と同じように頬を染めては目を泳がせる。だって想像していなかった言葉だけに。
自分が魔法が使えるだけのつまらない子、周りのように楽しい毎日なんて。
眠そうにしている見た目の中にはそんな思いが常にあり。
それを変えてくれ、できなかったこと、不得意な事をやってみようと思わせてくれた少年。
その言葉に照れてしまいながらもはっきりと頷き。
「ん……ぁ……ちゅ………ん……」
街中で何度も見たが何とも思わなかった光景。
それを今自分がこうして抱き合い口づけを交わしている、その事実だけでこんなに幸せを覚え。
空っぽだった自分が満たされる、少年との繋がりを感じては体が熱くなり。
ずっとこのままで居たい、離れたくないと抱き着いたままでいたが、少年から唇を離され…どうして?というように見つめる。
■リル > 「うん……ふふ、ちょっと恥ずかしいけど……うん、ちゃんと見せるから、ね?
うん……夢じゃない。でも、夢みたいに温かくて優しい……ルルだから。
ふふ。……ルルだから話しかけたんだ。 目を引かれた、から」
(たしかにあれは、自分の親切心。でも、『この子』を一人で返して危ない目なんて、と……心が言った。
あれからが今に繋がって、こうして胸の高鳴る日々がある。
こうしてくれたのは、ルルにとっては僕で……僕にとっては、ルルなんだ。
嬉しいな。ありがとう。こんなに、こんなに大好きにさせてくれて)
「……ルルじゃなきゃ、やだな。 だから……」
(その先は、言わない。言えないほうが正しい。まだ子供で、はじめてのことで。
ああ「私でいいの?」なんて、なんでこの子は言うのかな?
ルルしかみえないっていうのに。ありがとうしかいえないのに。
こちらも、しっかり、頷いてみせる)
「ん……ふ、ぅ……」
(なんともないように見えた、特別な姿。
こんなに幸せで。こんなに大好きで。まるで自分が変わってしまいそう。
ずっと、自分もずっとこうしていたい。離れたくない。見つめられて……)
「ルル……ここじゃこの先は落ち着かない、というか……
夢中でキスしちゃったけど……体は、平気……?」
(照れ隠しのようで、本当の、心配だった)
■ルル > 「うん……楽しみ………リルのそういう……所。
夢じゃない……ね、リル……凄くあったかい……。
そう……なんだ……」
自分ではしっかりとしている、それがあの時の思いだった。
それを心配してくれ声をかけてくれた時に感じたのは不快感ではなく言葉にできないモヤモヤ。
そのもやもやは今ははっきりとわかり、これは誰かを好きになる事なんだと。
「リル……じゃないと……私も……嫌……だよ…」
少年のしっかりと頷く姿。
その姿に自分も少年がいいと小さく、本当に小さく告げて。
初めての気持ちい戸惑いながらも少年の思いが嬉しくて。
誰にも、両親にも見せたことのない幸せに包まれた姿。
大好きで幸せをくれる少年の前なら変わっていけそうと感じて。
だから離れたくない、離さないと我が儘を覚えてしまう。
「あ……そう……だよ……ね。
身体……?うん……ましに……なった……、見たい…」
すっかりとキスに夢中になっていて魔力を使い果たした不調を思い出し。
今も重くは感じはするが最初よりは楽になっていると囁いて。
■リル > 「ふふ……やっぱり見せるのは恥ずかしいけれど、二人で上手くなれるかも、だしね。
うん。夢じゃない……。ルルも、あったかくって、やわらかかくって。
……宵闇の街角、いってみれば僕ら冒険者の領域じゃない。……それを、『一人の女の子』に、なぜか……不思議」
(そりゃあ、人に優しくありたいというのは、日々思っている。
だけれど、視界からこぼれてしまった人には優しく出来ない。当然だ。
でも、こぼれおちないほどに、自分はルルを見た。絶対に、見逃せないほどに。
きっと……恋に落ちる、崖の淵の話)
「ありがとう。 ふふ。ルルは、可愛いね」
(二人で頷きあって。自分よりも背が高いのに、そう思ってしまう。
ただ見目が麗しいだけじゃない。可愛らしいんだ、この子は。
だからかもしれない……好きになった最初の、1押しは)
(この子とならば、自分は……ずっと、一人という一人ではなく。
一人のときでも、心の中に誰かを抱きしめたまま生きていける。
乾いた生き方に、沢山水をくれた。この心から、どんな芽がでるだろう。
そう。自分だって離れたくない。離したくない。ああ。幸せな欲だ)
「ん………。
うん。ましになったかな……? ふふ……我儘聞いてくれてごめんね?
……ありがとう」
(自分がわがままを言ったから、こうして、二人で。
動けないような状態でなくて、本当に良かった。囁きに、ぞくりと)
■ルル > 「駄目……約束……だから……見せて……それで…二人で……がんばろ…。
リルも……あたたかくて……男の子……だよ…。
本当に……不思議……でも……見つけて…くれた……よ」
この街は他人に優しくしようとする人は少ない。
逆に食いものにしようとするものなら多くいる。
その中で少年に見つけてもらった街角、あの出会いはきっと必然。
「リルも……可愛い……これから……もっと、色々な……リル…見れる…ね」
自分よりも小柄だが頼りになる少年。
可愛くて頼りになって、時々子供っぽい、そんな姿が大好き。
こうしているとずっと離れたくない、そんな我が儘ばかりを考えてしまう。
離れると思えば寂しさで胸が苦しくなりそうになり。
自分は我が儘を言わない子だったのに…それが我が儘を思うほどに少年に満たされて。
「私も我が儘……言ったから……お相子……。
ありがと……」
■リル > 「はぁい。みせまーす。 ふふ。うん、二人で頑張ろうねっ
ん……あり、が、と……。細くて小さい、けど……。
不思議だよね……。うん。それでも、もう、見つけちゃった。
離さない、から」
(なんで、この悪徳で私腹を肥やせる世の中で、こうあろうとしていたのか。
全部が全部、ここに集約されるのなら、納得もいく。
きっと、こうなるため。こうあるため)
「ぁ、う。か、かわいい、は……ちょっとだけはずかし……
うん。いろんな僕、みせるよ」
(顔を真赤にして、ちょっとちんまり。
好きな人に言われると、こうも恥ずかしいとは。ちょっと弱点ができた)
(このままずっと、ずっと……ああ、さらってしまおうか?なんて。
まだそういうときじゃないから……。
また、ルルと会えるから)
「うん。二人で一緒だ。
さ、今日はもう無理はできないし……
帰ろっか?」
(すっと体を優しく離して……杖を持っていない方の手を握る。
指を、優しく絡めて)
■ルル > 「約束……私も……また……見せる…よ……うん、二人で…。
そうだけど……一番……頼りに…なるよ…。
離したら……泣いちゃう……から……」
少年ではなく悪意のあるものに声をかけられていれば今頃は別の未来。
そんな結果にならずこうしていられるのも、悪徳にかからなかった運の良さ。
そしてきっと少年とこうなるための運だったのだろうと。
「駄目……?それじゃ……優しい………よ。
凄く…楽しみ……」
可愛いというと顔を赤くしてしまう少年。
その姿がもっと可愛く見えるのだが、困らせたくはないと優しいと言いなおし。
でもきっと二人の時は可愛いと言ってしまうはず。
このままずっと一緒に居たい、でもその方法は浮かばず。
代わりにギルドに会いに行こう、そんな意外な行動を思い浮かべ。
「私…も……リルも……無理できない……よ
うん……帰ろ……」
抱擁が解かれて繋がれる手。
指を絡めて握り合い、ゆっくりと杖を支えに立ち上がれば一緒に帰ることにと…。
ご案内:「城壁外・魔法試射場」からルルさんが去りました。
ご案内:「城壁外・魔法試射場」からリルさんが去りました。