2018/08/13 のログ
ご案内:「王城 / 浴場」にユールさんが現れました。
ユール > (本来一般的な平民家庭なら。一軒毎に浴室、入浴設備が有る、というのは。随分な贅沢だそうだ。
裏を返せば。贅沢が当然めいてしまった、貴族屋敷等なら。当然然るべき場も有るのだろう。
まして王城ともなれば、当然の如く。こういった場所が存在する。
…曰く。表に出る事が出来無い、出る事の赦されない…例えば生粋の箱入りたる、王族の娘達や。
人目を憚る行為に利用しようとする貴族達や。
もしかすれば、この城で産まれ、一生を過ごす特別な存在や。
そういった者達が不便の無いように。城の中に設えられた入浴場にて。
…少女は貴族の娘ではあるが。決して、髙い位階に属する訳ではない。
より爵位の高い貴族には従わねばならないし、王族ともなれば尚の事。
そんな偉い誰かさんが、今、此処で湯に浸かっている。
湯気に曇る室内、湯船から溢れる湯が、床に着いた膝を濡らす…利用者に従い、手伝う、その為。
湯浴みの格好で控えていた。)

ユール > (そも、湯浴みというのは。単純に体を洗うだけの意味ではない。…らしい。
その為、例えば温泉等ともなれば、入浴中に酒の一つも出て来るのが当然で。
国によっては、湯に浸かりながら、飲酒どころか食事を愉しみ、楽士を侍らせる、等。
さながら酒場のような使われ方をする場合も有るらしい。
…何せ裸の付き合いだから、男が女をどうこうする、という場合も。
寧ろ、元々そういう職種に有った女性等の。老後の起業向けでもあった、らしい。
此処この場所は、どうなのだろう。取り敢えず、先ず最初は。きちんと身体を洗い清め、今日一日の疲れを癒すか、明日に向けて英気を養うか。
入浴中の人物は、そうしていたようなのだが。)

「 うん? はい …なの よ …? 」

(声が掛かった。どうやら、何か用を頼まれる、らしい。
伏していた顔を上げ。立ち上がって湯船の方へ。)

ユール > (そうして命じられたのは、何だろう。
もう少し洗うのを手伝うのか。早めに上がるので、身体を拭い着替えを運ぶのか。
それとも…この場所で、尽くしたのか。
何れにせよ、そうした結果は湯気の中で。)

ご案内:「王城 / 浴場」からユールさんが去りました。