2018/07/15 のログ
カイン > 「服も借り物だからあんまり無体なことはできないしなあ」

捕り物での破損は不問とは言われている物の、
だからと言って景気よく破る気にも流石にならない。
控えめに言ってもあまりにあってるとは思えない見てくれだ。

「服の可動域が固めな分剣を振るのも遅れそうだしな、っと。
 なるほど、格式とか高い娼館はこういう事もあるか」

普段とは違うランクの高い娼館に売り込んでみた結果支給されたのがこれである。
とはいえ、時間が時間だけに自分の護衛している娼館の娼婦たちに外出ている者はもういない。
後は請け負った時間まで店そのものの護衛をすればいいだけである。

「これはこれで楽でいいな。まあ、暇なのが難点だが」

貧民地区でも大概な目に合う客は多いが精々が裸に剥かれる程度で済むケースが多い。
しかしここで撮っ捕まったらどうなるか。さてどうなるのか考えるだに恐ろしい。

ご案内:「王都マグメール 平民地区/繁華街」にカインさんが現れました。
カイン > 「それにしても、こんな時間になってもひっきりなしに新しい人間がやってくるってのはある意味すごいな」

夜半を過ぎ、ピークは越えている物のそれでも訪れる人は皆無にはならない。
その客の応対の為に行き交う娼婦や商人たちもまたしかり。
まるで取り残されたような状況を少し感じ、むず痒そうに身を揺らしつつも目を細める。
店の中に入っていく人間の動向には目を光らせながらも、
外で護衛する対象がいないのだからどうにも手持無沙汰である。
時折娼婦たちに手を出した不埒物が出て騒動になるのだが、
出張る間もなく他の用心棒たちが片付けるのだから遠巻きに見ておくしかない。

「…前言撤回。これはこれで少し居心地が悪いかもしれん。
 貧民地区の護衛だと娼婦の姉ちゃんが話し相手になったりするしなあ」

色々と勝手が違うなとは思いながら顎に手を当てる。

カイン > お、ようやく終わったか。
 思ったより時間がかかったな…。これで帰れる」

気まずそうに流れを眺めていたものの、やがて最後の一人が客を捕まえたのを確認して体を伸ばす。
ようやく自由の身の上と上機嫌そうに漏らしながら近くの建物の中へと入っていくのだった。

ご案内:「王都マグメール 平民地区/繁華街」からカインさんが去りました。