2018/04/21 のログ
クロエ > 「へひっ、ぃ、ぁ、ぁあつ、おにゃか、そだって――ひひゃ、ぁ、ぁあっ……」

徐々に体の力が抜けていく感覚。原田下がいびつに膨れて、どくん、どくん、と鼓動が跳ねて。
自分の遺伝子を強引にこそげ取られ、自分の子供として強制的に作り替えられた彼女の因子が膨れて、膨れて。

「は、ひっ、ぎっ……し、ぎゅっ、やぶ、げ、りゅ、うう゛ぅうっ」

徐々に子宮口が緩み、自然と分娩の動作が始まる。
少女が闇を産み落とすまで、もうすぐといったところだった。

マヌエラ > 終に――何度目になるのだろう? 出産の体制に入り始めた肉体。
異常成長する螺旋卵とその内のモノは、臨月に近い形にまでクロエの腹を引き伸ばす。
開始される分娩の蠢き。

「それほどまでに子を欲していただけて……うれしいです、クロエ様!」

その喜びを過剰表現するように、螺旋卵に皹が入る。
子宮口に接合した部分が内部から殴りつけられ、激震が走った。

どがっ! どがっ! ――どがっ!!!

卵の後端が破砕され、内側から小さな「手」が突き出る。
それは、子宮口に添えられ……内側から分娩を後押しするように、ぐぐぐ……と押し広げられた。

クロエ > 「は、ぎぃっ、ひぎっ、ぃ、ぎぃいいっ、ぁ、ぐぅっ――う、まれ、りゅ、でりゅ、ぁ、あぁあああっ」

ぎちぎちと広がり始める子宮口。骨盤が強引に開いて、奥から子宮口が降りる。
ごぶん、とわり開かれて吐き出される急造の羊水。ドロドロした液体が股座から小水の様に漏れて。
ついに、ぐりゅん、と手が空を割って飛び出すと、子宮口を内側から強引に押し開いた。

「お、ごぉおおっ!?しょれ、だ、えっ、し、きゅ、ごわ、れ――いぎぅううっ!?」

ぶちゅん、と開いて、そして、ずるり、と中が零れ落ちていく。
子を産み、そして少女はぐりんと白目を剥きながら、ついに完全に気を失った。

マヌエラ > 自らの産道を押し開いたモノは、母体の絶叫を心地よい振動として捉えながら、ついに、産み落とされる。
白目を剥き泡を吹く凄絶な出産――赤子は産み落とされ、触手にふわりと受け止められる。

「ああ、生まれた……生まれましたよ、クロエ様! 私たちの眷属が……」

うっとりとした快哉が響く中、そこに現れたのは。
上半身こそクロエの面影を宿した幼子ながら、下半身は醜悪な触手の束となった、異形だった。
既に、母親ゆずりの銀髪も形のいい歯も生えそろい……意識を失った母親の体を力強くよじ登る。
ためらい無くクロエの乳房へしがみつくと、その先端部を口に含み、魔続由来の力で、母乳を吸い上げ始めた。
自分を産み落とすために、その母親が重篤なダメージを負っていることなど何処吹く風、といった風情。

「かわいいです、クロエ様……さすが、クロエ様の因子ですね……」

クロエ > 生まれたものはスキュラのような異形だった。
自分と同じような上半身と、触手を無数に束ねた様な下半身。
そんな魔物を産み落とすと、完全に死んだような目で子を見ながら、乳をやる。
ちゅぅちゅぅと吸い付く我が子を撫でながら、しかしそこに生気は感じられない。
意識を失いながら、しかし完全に堕ちれず、夢の淵のような状態で。

「う、ぁ……ぁ、ぐぅ……う、ぐ……」

ずるりとはみ出してしまった子宮を股座からぶら下げ、瀕死の重傷を負った少女。
そしてそれすら意に介さず、嬉しそうに呟く彼女。そんな、異様な夜がゆっくりと更けていく。
少なくとも、今夜の少女はこれで"死んだ"。鮮烈な反応を返すことはないだろう。
或いはそれも、一週間ほどで殆ど回復してしまい、恐怖と快楽の記憶だけが残るのだが。
ともあれ、新しく産み落とされた命がどうなるかは、彼女のみの知る事である――。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区 地下クラブ(過激描写注意)」からクロエさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区 地下クラブ(過激描写注意)」からマヌエラさんが去りました。