2017/12/02 のログ
ご案内:「街壁外の訓練所」にゼナさんが現れました。
ゼナ > 街壁外の一端、小高い丘陵に作られた訓練所にて、午後の日差しを浴びながら鍛錬に勤しむ若き女戦士の姿があった。

撥水処理の施された毛皮のマントこそ分厚い物の、娘の身を覆うのは寒々しいまでに重量を削った硬革鎧。
見るからに重たげな双乳は、動きの妨げにならぬように強引に押さえつけられ、
その結果、くっきりとした陰影がその豊かさを強調する。
しなやかに地を蹴る下肢はタイツの食い込む太腿のみならず、下着めいた黒皮の貞操帯までも堂々と露出していた。

冬の寒空に見合わぬ姿は、しかし、健康的な小麦肌に珠の汗を浮き上がらせ、柑橘系の果実めいた香りと共にオーラの様な湯気を立ち昇らせている。
それもそのはず、この娘、早めの昼食を取ってから既に2刻近い時を、常識外れに巨大な大剣を振り回して過ごしているのだ。
17,8と見受けられる娘の体躯はむっちりとした肉付きは良いものの、町娘よりは鍛えているといった程度の物で、並の男では持ち上げる事さえ叶わぬだろう巨大剣の使い手には到底見えない。
にも関わらず、颶風を巻いて振るわれる両手剣にブレはなく、刃筋を倒す無様も晒さず、素人目にも美しい太刀筋を中空に描いていた。

ゼナ > ゴゥッ、ザキュッ、ドバァアッ。
両手剣のリーチを活かした、巨大な円弧が、薙ぎ払い、回転斬り下ろし、斜め下からの斬り上げという三連閃にて珠の汗を周囲に散らす。
そのまましばし動きを止めて、立ち上る湯気を冬風に流す。

「――――ふぅぅぅぅうう……。」

肺に溜めた呼気を太く吐き出し、天へと向けた巨大剣の切っ先をゆっくり下ろした。
長時間の鍛錬にかなりのスタミナを消費したのであろう娘は、乱れた呼吸で汗濡れた豊乳を上下させる。
形の良い顎先から滴り落ちた汗が、ほんのり赤く上気した乳肉の谷間に流れ落ちた。
最後に一度、『息吹』めいて長く続く吐息にて呼吸を整え、何気なくも滑らかな動きで背にぶら下げた鞘へと巨剣を収納しつつ歩き出す。

汗霧を立ち昇らせながら向かうのは、天幕近くに設置されたベンチの端。
水桶から冷水をすくい上げ、ぷっくらとした唇で柄杓に口付け喉を潤す。
口端から溢れる水が、喉を伝い落ちるのにも頓着せずに中身をの全てを飲み干せば、柄杓を戻してベンチに座る。
傍らに置いておいたタオルを手に、紅潮した顔に浮く汗を拭きつつ周囲を見回す。
ここらで最も高い位置にあるベンチからは、訓練所と、丘陵の下を走る街道の様子を広く見回す事が出来るのだ。

戯れる様な歓声を上げて組手に勤しむ若き戦士達、それを近くの木陰に座って待つ、恋人らしきエプロンドレスの少女。
街道をのんびりと進むのは、薪を満載した荷馬車である。
緩やかに白雲を流す空を、雄大な翼長を誇る大きな鳥が悠然と渡っていく。
さぁぁ……と白茶けた短草を揺らす冬風は肌寒い物なれど、火照った身体には気持ちいい。

ゼナ > 南国の海を思わせる蒼瞳を穏やかに細め、平和な景色を眺めていた女戦士は、十分に汗の引いた体躯を立ち上がらせた。
未だ火照りは残っていても、このまま冬風に身を晒していては体調を崩しかねない。
汗濡れたタオルを腰の革ベルトに挟み込み、ゼナはゆったりとした歩調で訓練所の丘を下っていく。
脳裏に思い描くのは、ゼナの帰りを待つ幼い妹弟達。
今夜の夕食は何にしようかな……なんて所帯じみた思考を巡らせる女戦士の背を、茜色の斜光が柔らかく照らしていた。

ご案内:「街壁外の訓練所」からゼナさんが去りました。
ご案内:「設定自由部屋4」にジードさんが現れました。
ジード > 貧民地区の中でも一層治安の悪い路地裏の片隅。
ちょうど平民地区と貧民地区とを繋ぐ裏道に当たる路地に怪しげな露天が構えられていた。
とはいっても場所が悪いのか訪れる人影もほとんどなく店の様相は閑古鳥。
繁盛していないのは一目瞭然。

「今日も今日とてこの当たりは人気が無いな、っと。――そろそろ店出す場所考えないとなあ」

はて、と声を上げながら騒々しい繁華街のある方角に目を向ける。
この当たりは特に昼間は繁華街に抜ける客足が結構な数あるのだが夜になると
途端に足が途絶えてしまうようだった。治安的には良い事
かもしれないが商人としては実によろしくない状況だ。

ジード > 「かといって平民地区のあたりに店を出すわけにもいかんしね。
 ――そっち向けの薬でも設えるかなあ。ポーション辺りなら売れるか」

自分の取り扱っている薬の類はどちらかというと日常で使うものだ。
主に夜によっている事は否定できない事実だが冒険者やら一般家庭やら
面を歩いてる人間に今一つ用事があるかと言われれば無い者ばかり。
当然そういう薬の心得が無い訳ではないのだが。

「ちょっと割に合わないんだよなあ。薬の類、冒険者でも雇って材料とりにいかせるかねえ?」