2017/09/16 のログ
ご案内:「九頭龍山脈 森林地帯」にラピスさんが現れました。
ラピス > 身軽な足取りで木々の根を飛び越え、森を進む。
左手に弓を持っているのは、特段何か危険があるからというわけではなく、
右手に持つ齧りかけの赤い拳大の木の実を、先ほど射落としたからだった。
少々行儀が悪いが、森を進みながらその甘酸っぱい木の実を齧り、時に辺りの風を見る。

エルフの住処である森の中央より、大分離れて、人間や魔族、ミレー族と言った他種族の生活圏に近い。
とはいえ、異変を感じるような気配もないから、もう一口、しゃり、と木の実を齧る。

「こうも平和だと、あまり斥候に出る意味もないか」

普段は村から出ることが少ないから、たまにこうして外に出てみると景色は新鮮ではあったが、
一方で村での生活同様の平穏ぶりは、新鮮味がないとも言えた。

適当に足を止め、巨木の切り株に腰を下ろす。
まだ周囲を薄靄が包んでいるから、「深き森」の領域であるのは解ったが、
エルフ族特有のよく利く耳が捉えるヒトと思しき声や、馬の嘶きなど、実際に他種族の生活圏に近いことが実感できた。

ご案内:「九頭龍山脈 森林地帯」にレモンさんが現れました。
レモン > 深き森、迷いの森、黄昏の森――
様々な種族が様々な二つ名で呼び合うその森に共通するイメージは、決して初心者に踏み入ってはならない領域だということ。
そして森を訪れたミレーの少年は、決して自分を初心者だと思っていたわけではなかったのだ、が…

「痛い…お腹すいた…誰か…助けて…」

迷い、獣に襲われ、這う這うの体でよろめき歩く少年の呟きと足音が、エルフの耳にはよく聞こえてくるだろう。
ほどなくして現れた魔術師風貌は一目でミレーとわかる耳、尻尾をはやしている。
切株に座るエルフらしき人影を認め、そちらへと助けを求めようとして。

――ばたり。

地面に倒れこんでしまった。

ラピス > 切り株に座り、木の実をもう一齧りするべく口許へと運んだ、ちょうどその時。
目深に被ったフードに隠れる耳が、何かの音を拾い、動きを止めるのと視線を周囲に馳せるのはほぼ同時だった。
どこか覚束ない足取りが、その足音からも解る。

と思ったときには腰を上げ、その音の方へと歩を進めてすぐ。

「あ、…おい!」

よろめく姿が見え、その容姿からミレー族だと理解するのは容易なこと。
それゆえに、すぐさまそちらへと駆け寄ると、倒れ込むのを防ぐには至らなかったが、
倒れた少年の傍へ膝を付くと、弓を地面へ置き、彼の項あたりに腕を差し込み、
そのまま上体を起こすようにして抱き起した。

「大丈夫?…お願いだから、神聖な森で行き倒れは困るの。
…食べかけだけど、木の実ならあるから…死なないで」

心配している声色ではあるが、言葉の選び方が少々雑なものの、
手にしていた真っ赤に熟した拳大の木の実(食べかけ)を差し出し。
そうしながらも、少年の身体へと視線を這わせる。
それは、怪我の具合を確認しているようでもあったし、他種族への興味によるものとも言えた。

レモン > 全身から力が抜け、無造作に倒れた衝撃さえも骨にはよく響き――
うぐう、という、弱弱しいうめき声をあげる少年。
抱き起こされた瞳はうつろで、彼女の顔に焦点を合わせることさえ手間取る。

「あ…ありが、とう…でも、体、動かなくて…」

掠れた声で礼と共に求める助け。
口を開けることさえもつらくて、まるで小鳥が親鳥にするような。
甘え、口移しを求めるような仕草。
エルフが添えた手に血はつかないものの…少年の胴体、破れたローブの中には獣の爪によって引き裂かれたような傷が痛々しく走り、白い肌を赤く染め始めている。

「エルフの、おねーさん…ミレー族は、嫌い…?」

エルフの中には他種族を嫌悪する者も多いと聞く。
ならばここで見捨てられることもあるのではないかという思いがよぎり、縋るように見上げる金の瞳。
その仕草は何から何まで弱った野良猫を思い起こさせるような。

ラピス > 弱っている少年の上体を起こしてから、その場に膝を折り、正座の姿勢になって、
少年の頭を腿へと乗せる。
さほど肉付きが良い腿ではないが、それでも地面に寝かせるよりはいいだろう。

「え、…あぁ、そうか。そうね、怪我、しているもの…」

そのまま差し出した木の実を喰え、というのも、現状少年には難しいこと。
問われた言葉に、視線を落として少年を見た。
その弱々しい姿と、見上げてくる金色の瞳に絆されたように首を振り、

「ミレー族は優れた能力を持つと聞いている。
…人間のように浅はかでもなく、魔族のように破壊的でもない。
私は、ミレー族の容姿も好きだけど…見たのは初めてだわ」

歯に衣着せぬ言い方で他種族への認識を口にしたものの、
知識にある限りのミレー族への評価は上々のようで。
だからか、こうして間近でミレー族を見ても嫌悪感もないし、
しゃり、とリンゴを一齧りして、それを含ませようかと身を屈めさえした。
…ところで、ふと気づく。そして、それを思わずごぐん、と嚥下して。

「あ、あの…思うんだが。これって、その…接吻になるのでは?」

木の実と少年、交互に見遣ってしまう。
とはいえ、その弱々しい姿を見てしまうと、ふるふるふる、と必要以上に大きくかぶりを振って、
木の実を齧ったのち、身体を屈め、緊張した面持ちで少年の口許へ、形の良い唇と甘酸っぱい香りの木の実が近づいて。

レモン > 意図せず膝枕の形になり、後頭部に感じる硬い地面とは違う柔らかさとぬくもりに、思わず瞳を細めてしまう。
瞳孔が縦に細まり、顎を上げてうっとりとする動きは飼い猫にも似ている。

「獣に、襲われて…血のにおいで森を汚したのは…ごめんなさい。」

森はエルフの領域という知識はあったから、まずはここを荒らしてしまったことを力無く詫びる。
ぱたり、ぱたり、ゆっくりと尻尾を振りながら。

「…ありがとう。ミレー族を好き、と言ってくれるのは…とても、うれしい、よ。でもごめん、今は…傷だらけだね。」

エルフからこんなに好意を向けられるとは思ってもみなかった少年。面はゆい。
目の前で艶々と滴を浮かべる果実はリンゴ。
その瑞々しさに、思わずごくりと喉を鳴らしてしまうのは…
彼女の言葉通り、接吻を意識させる状況だから。けれど。

「…ふふ。キスをするのは初めて?おねーさん。」

声を出して笑った。
リンゴの香りを漂わせる唇は形よく、果実に負けぬ瑞々しさを湛えている。
少年のほうは特に気にした様子もなく、自ら唇を合わせにいった。

「ん…んく…っふ…、、」

少年は、慣れたものだった。
ぴたりと柔らかな唇を重ね、舌をそっと差し入れていく…咀嚼され、唾液と混ざってジュースのようになったリンゴを彼女の口内で味わい…喉を鳴らして、美味そうに飲む。
うっとりとした表情で彼女の反応を楽しむ余裕さえできていた。
リンゴの残り香を味わうように、彼女と舌を絡ませるような動きさえ、して。
数十秒、たっぷりと味わって――唇を離す。

「ありがとう、おねーさん…僕はレモン。助けてくれたお礼をさせて?」

相変わらず膝枕の姿勢のまま、上目遣いにそう問いかける甘ったるい声。

ラピス > 膝枕という体勢で、漸く両手も自由になったから、
もう一方の手で、撫で梳くように、少年の髪を撫ぜたのは、
その髪質やら耳の感触も確かめたいという興味も含んでいて。

「そうだったの。いいわ、謝らなくて。魔族や人間じゃないんだし」

人間や魔族の血ならば毛嫌いしたかもしれないが、ミレー族に対しては寛容と言ってよかった。
何しろ同じく森にすみ、そして人間や魔族からいわれなき迫害を受けている身なのだ。
高貴なエルフ族が彼らを護るのは当然、とでも言わんばかりの思考から庇護欲を持つというもの。

「っ…き、きす?…キス、というのか、接吻のことは」

同じ行為でも響きが違うことで、口にしたあと、少しばかり白磁の肌がほんのり桜色に染まる。
これは人助け、と認識はしているものの、やはり緊張が強く、少年の方から近づいてくると、
途端に、びくん、とその身体が震えてしまうほどに、驚きと緊張があった。
軽く咀嚼した状態とはいえ、咥内にある木の実を求めるように伸ばされた舌先。
それが舌に、歯列に触れるたび、ぞわぞわと肌が粟立つ初めての感触。
ただ、肌が触れて、粘膜が触れ合う、というだけのはずなのに、身体の奥底がじんわりと熱く火照る感覚に戸惑い、
唇が離れてしまうと、あ…と思わず残念そうな声さえ落ちて。

「あ、あぁ…私はラピス。…礼なんて、気にしなくていい」

首を振って遠慮したものの、初めてのキスの余韻に瞳は少しとろりと蕩けていて、声色も柔らかい。
それに、少年の甘い声も手伝って、相変わらず髪を撫でる手はそのまま。
そして、少年が望むなら、彼の傷や痛みを多少取り除く程度でしかないが、回復魔法の一つも掛ける心算はある模様。

レモン > 「うみゃあ…、」

まだ子供の柔らかさ滑らかさの残る髪、耳、それらを触られ、甘ったるく媚びた声を上げる猫。
彼女がこちらに興味だけでなく、好意を持ってくれていることは既に疑うべくもない。

「ありがとう…おねーさん、ラピスは…優しくて、きれいな人。ミレーが好きで、キスは初めて…ね、当たってるでしょ?」

まるでからかうような色を含んだ声音だが、こちらも丸い瞳が向けるのは純粋な感謝と好意にほかならず…
そして猫の耳、瞳は、彼女がキスの時に見せる反応を余すことなくとらえていた。
――まだ、キスしたりなさそうなことも含め。
ピンク色の舌が己の唇の端を舐め、ほんのわずかにとがった犬歯を覗かせる。

「でも、ミレー族のこと、好き…なんでしょう?
いいよ。ミレー族のこと、僕のこと、教えてあげる…
触っていいよ。髪だけじゃなくて、体中…触って?」

まるで誘惑するような言葉とともに、彼女の手をそっと取り…導くのは己の胸元。
露わになった傷、そして己の、人間やエルフと変わらない先端の突起を撫でてほしいとばかりに。

「ねえ…もっとしたいんでしょう?キス。したいのはキスだけ?
その先は?ねえ、助けてくれたお礼…何でもしてあげる。
――ラピスを気持ちよく、してあげる…」

知らず、誘惑は弱い魅了へと変わっていく――
猫という種族が持つ特性か、相手を言いなりにするほどの力は決してないものの。
金の瞳が少しずつ輝きを取り戻し、彼女の瑠璃色の瞳を見上げ、覗きこまんとして――

ラピス > 柔らかな髪の感触と、猫を彷彿とさせる耳。
興味深い上に撫で心地も最高、そしてその可愛らし声に、なでなでが止まらない。

「エルフ族は、弱者には寛大でなくては。
…っ、そ、その…っ、き、きすが初めてなのは…だ、誰だって初めてはあるものでしょ」

やや尊大な言い方で優しい理由を述べてみたものの、ズバリ指摘されたことに言い淀む。
しかも、初めてのキスの感触が良かったことも、もっと欲しかったことも、
まるで見抜かれてしまっているかのようで、何ともバツの悪い言い訳を。

「ミレー族に対しては興味がある。勿論、人間や魔族にも、だが、余り見たことがない。
…お、教えてって…え、え…お、おい…っ、ぁ」

他種族に対する興味は強いが、目下ミレー族が膝の上に居るのである。
となれば、知識としてもさほどないミレー族を知るには恰好のチャンス。
なのだが、まだ子どもっぽさの残るその柔らかい手が、導くように己の手を胸へと誘うから、
しなやかなその指先が素肌に触れた時、少し肩が震えてしまった。
だが、その胸元は、エルフ族とも変わりがない。
キメの細やかな肌、そして…桜色の突起。
そこが快感の場所の一つ、という知識はある。だから、そっと、撫でるように指の腹を添わせる。
こり、とした肉の蕾。指の腹を往復させながら、時に掌で包むように触れて鼓動を確かめ。

「…きすは、…その…きもち、よかった。
けど…その、その先は…せ、性交は、その…愛する者同士がすることでしょう?
そ、それに…せ、性交や交尾は…種を残す…行為で…」

至って真面目に答えたのは、持っている知識からはじき出したキスの先、の話。
どういうことか、は知識はあるが、それがどういうものかを体験したことがないため、
何とも気恥ずかしげに言葉を紡ぐが、少年の発した言葉に、息を詰めてしまう。

「き、気持ちよく、してくれる、の?」

その言葉は意図も容易く、興味を惹くに十分。
倫理観だとか貞操観念だとか穿つには十二分な言葉であり、期待に身体の奥底が、じゅわっと甘く蕩ける感覚を覚えたほど。
だから、まるで強請るように少年の、可愛らしい胸の突起を優しく摘まみ刺激を与え…同じく快感を欲することを示し。

レモン > 「…――そうだね。僕がラピスの初めてで、嬉しいよ。」

まるで自分から自白をしてくれているような状況に、声にならない笑みを含ませながらも優しくたしなめるようにして。
こう見えて、女性の機微には無駄な方向に聡い少年なのである。
けれどそれを真っ当な方向に活かすことなどほとんどないことも、目の前のエルフは知る由もない。

「じゃあ…教えてあげるね…ミレー族のこと。」

彼女の指が己の桜色の突起に触れれば、ぴくりとその快楽に僅か、身もだえる膝の上。これでは話もしづらいと、身を起して彼女と向かい合う。倒れた時は硬い地面だったが、少年が掌を当てればそこに魔力が流れ込み…柔らかな下草が芽生え、クッションのようにも、ベッドのようにも。

「この魔力は、生まれつき。」
「この瞳も、生まれつき。」
「耳も。」
「尻尾も。」

きょろり、もふり、ぱたり。
言葉に合わせ、くりくりとした瞳を、ふさふさの猫耳を、尻尾を、ゆっくりと動かして見せる。

「けれど、それ以外は人間も…エルフも…変わらない…」

それを確かめさせるように、自ら導いた彼女の手を、己の乳首に転がさせるように。
とくん、とくん、という心臓の音も。肌の色も、滑らかさも。流れこびりつく血の色も。
言葉の通り、人間やエルフと変わらないモノ。

「性交は、とても気持ちよくて…暖かくて…安心できること。」
「それだけだよ。」

倫理観がヒトやエルフのそれとはやや違っているのは、ミレーの特徴か、少年の歪みか…そこに触れることなく、代わりにこちらの手はエルフの耳元へ。
優しく、艶めかしく、彼女の髪をかき上げる仕草。

「してあげる…気持ちよく…ね、僕によく見せて?ラピスの身体…服を脱いで…さあ。」

少年の細く整った指が、彼女のまとうものを脱がせようと動く。
薄暗い森の中、全てを曝け出さんとして。

ラピス > 「…そっ、そのぅ…わ、私も、…う、嬉しい。き、きす、気持ちいいキス、嬉しかった」

少年の、柔らかな笑みと声色に弾かれたみたいに顎を引いて、バカ正直な感想を口にしてから、
気恥ずかしさに桜色に染まった頬は更に赤みを増して。

ミレー族のことを知れるチャンスに、真面目くさった表情でこくんと頷き、
真面目な生徒がそうであるように、身体を起こし、正面に座る少年を真っ直ぐ見る。
気付けば周りは柔らかな感触が包んでいる。
それが少年の能力だと知れば、ますます興味が沸いて、相槌を打つ姿も真摯なもの。
ふむ、と尻尾やら耳やら、動くたびに目が瞬く。
何とも可愛らしいが、きちんとそれを動かせるというのは、確りした伝達系統が生育しているからだろう。

「そうか、耳と尻尾、それに…魔力か。なるほど、ミレー族とは興味深い。
人間も…こう、なの?」

指に感じる突起の尖り、それが性感帯、という知識だけはあるが、どうすればいいか、は知るところではないし、
人間もこのミレー族の少年と同じだとすれば、我々エルフ族と大差ないことになる。

「性交は…きもちよくて、あたたかくて…あんしんできる、こと?」

一つとして知識にない言葉である。
性交は種を残すための行為、としか知らない。であれば、どこに気持ち良くなる要素があるのか。
全く想像できないことばかりで、混乱しがちな状況に拍車をかけるように、
優しく、甘く、そしてまるで頭の芯を溶かすような声が、敏感な耳に届く。
ぴくん、と先端のとがった耳がヒクつき、まるで暗示にでも掛かったみたいに、少年の手を拒むことはなく、
自らそれに従い、促されるかのように腰を軽く上げ、ローブを脱ぎ、そして…。

「レモン…っ、あぁ、見て…エルフ族の、私の…身体…」

そう囁いてワンピースを脱ぎ去れば、白磁のように白い肌を、
薄ら桜色に染め、
慎ましいふっくらと、と表現する程度の乳房とシンプルなコットンのショーツ姿になる。
桜色の胸の突起は、興奮と外気に触れたことで、僅かながらぷくりと尖っているが、
恥ずかしげに目を伏せながらも、それさえ少年の面前に晒して。

レモン > 「うれしかった?僕も、ラピスが喜んでくれて…うれしい。」

まるで既に相思相愛の恋人同士の様、甘ったるい言葉を恥ずかしげもなく向けながら、当の少年は涼しい表情。
彼女の赤らんだ頬を楽しむ余裕さえ。

「うん、そうだよ…人間のことは、僕も…よく知らないけれど。」

でも、と、言葉を切った。
待つのは彼女がワンピースを脱ぎ捨て、その裸体を晒すこと。
いとも簡単に篭絡され、言うとおりに裸体を見せる彼女に満足げにうなずいて――にこりと笑う。

「うん、綺麗だよ…ラピス。ほら、僕の裸も…見て?」

ぼろのローブを脱ぎ捨てる。
傷が目立つけれど、しなやかな体つき、柔らかな皮膚、白くきめ細かい肌…少年に特有の色香を見せつけるように。

「ほら、僕もラピスも…身体は一緒だよ。」

向かい合う。
ただ違うのは、胸のふくらみの有無と…下腹部から伸びた、これは子供離れし、太く…持ち上がりつつある男性器の有無。

「ね、ラピスはおっぱいが膨らんでいて…僕にはおちんちんが付いている…でも、これも…エルフだからじゃ、ミレーだからじゃ…ないよ、ラピスは女の子で…僕が男だから。」

そして、ほら、と。
そろりと猫がするように身を寄せて、ひたり――
掌を、柔らかく、静かに彼女の乳房へ張り付かせ。
人差し指と中指で、挟み込むように…先端の桜色を愛撫。

「気持ちいい、でしょう…?ラピスも僕に、してみて?」

最初はさわさわと撫でる動き。けれど段々と指を沈ませ、持ち上げ、捏ねるような動き…性感帯たる神経の集合体には、時折指腹でこりこりと刺激を与えたり、時に引っ張ってみたりと。
気まぐれな動きを。

ラピス > 何とも気恥ずかしいやり取りに、視線が彷徨う。
目の前のミレー族の少年よりも、ずいぶん長く生きているのに、
そんな言葉のやり取りに頬を染めるほど、まだ精神的には幼く、初心な少女だと言えた。

「少なくとも…エルフとミレー族が同じで、よかった…」

多分いろいろと、違えば不都合が予想される現状。
大差がないことが解って、一安心といった具合に息を吐くが、さすがに少年の言葉には羞恥が募る。
少年が素肌を晒すのを、興味が強いとはいえ、無遠慮に見つめてしまう。
確かに、体つきはエルフ族の男と変わらないし、違いは見当たらない。
だが。

「…っ」

確かめるように視線を這わせたところで、その下腹部で視線が止まり。
それが男性器であるとは解っている。
解っているが、可愛らしい子どもらしさのある風貌とは裏腹の雄々しい姿に視線を奪われて。

「ぁ…!」

じっと見つめていたところで、それが近づいてきたかと思うと、乳房に伸びてきた手に反応が遅れた。

「んひゃぅっ!…―――あっ、あぁぁんっ!」

少し尖り始めた敏感な突起への刺激に、自分でも驚くほど甘ったるい声が零れ。
初めて味わう、甘美で、そしてじれったくも切ない快感。
痺れるように乳首から広がる快感が身体を走って、
膝立の姿の脚が震えるほど、乳首だけの刺激でも充分すぎる快感が得られ。
言われるままに、手を伸ばし、ぎこちなく、相手の動きを真似するように手が動く。
最初は確かめるように胸に触れ、鼓動を感じて。

「んひぃっ…っ、ゃあっ、あっ、あうっ、ンあぁ…乳首ぃ、触られるのっ…こんなっ、きもち、い、なんて…っ!!」

初めての快感に身悶えて、手の動きが緩慢になってしまう。
時折、思い出したみたいに指を動かすから、加減なんて解らず、
きゅんっ、と強く捻ってしまうのは、与えられる快感に敏感に身体が反応してしまうから。

ショーツのみを纏った姿を、神聖な森の中で晒し、そして性感帯を互いに弄り、快感を味わう…。
何と畏れ多く、そして背徳感にぞくぞくと身体の奥底から快楽が湧き上がる。
それに合わせたかのように、何かがじゅわっと溢れてくる感覚に身を捩りながらも、
強請る身体は、少年の愛撫を求め、しなやかに身を燻らせながら、
少年の突起を弄り、そして、もう一方の手はその肌を堪能するように、
胸を、腹を、腰を撫で擦っていく。

レモン > 「恥ずかしがるラピスも…かわいいよ。」

などと、大人顔負けの台詞を吐きながら彼女の羞恥を煽る少年である。彼女の考えが手に取るようにわかるような気がして、今度は声を上げて笑った。

「やろうと思えば…違う風にも出来るよ。僕は魔術師だからね、例えば…全身に毛を生やしたり…本物の獣の姿になったり…」

からかうような言葉を並べ、少女のようなエルフの瞳を見つめる。

――と、少し触れただけで森中に響くような嬌声を漏らす娘に。
手を止め、瞬きを一つ、二つ。

「ラピスは乳首を触られるのが…好きなんだ?」
「ねえ、もうラピスの乳首、硬くて、膨らんできたよ…これね、気持ちいいと…こうなるんだよ。」
「僕の乳首も、ほら…少しずつ伸びて、硬くて、こりこりしてきたでしょ…?」

一言ずつささやく言葉は彼女の尖った耳元に、リップノイズと唾液の跳ねる音とともに。

「乳首だけでイッちゃいそうだね…ふふ、それもいいけど。
ねえ、ここも…脱いでみて?」

少年の示す、ここ、とは。
言うまでもなく、たった一枚下腹を隠す薄布のこと。
布越しに滑る少年の手。けれど決して自分は脱がそうとはせず、あくまで彼女の手で、と。

「全部脱いだら…僕がもっと気持ちいいこと、してあげる。」
「仰向けになって?」

ラピス > それこそ少年の父親の父親の父親が生まれたころには、すでに生まれていた自分からすれば、
ずっと年下の少年の言葉に羞恥を煽られ、その上、身を捧げんと素肌を晒すなど、
高貴なエルフ族にあっては考えられぬことだが、
何より少年の齎す快感が、たったキス1つで感じた快感の虜といってよかった。

「…獣になったり…、全身に毛を生やしたり…?
………それは、本当に…んく、…交尾、だわ…」

森を護る任を持つエルフ族にとっては、森に住まう動物たちの交尾など見慣れたものである。
だが、あのように、雌を屈服させるかのような体位を思い出せば、この少年の容姿とのギャップに、
背徳的な興奮がたかまったのも事実。

「んぁあああっ、あくぅっ!ち、乳首が…っ、あぁ、硬く、なるの?
膨らんで…るぅ…あ、あ、きもち、い、から?
レモンもっ、レモンも乳首、きもち、いぃ?ひゃぁっ…あぁんっ、こりこりしてるぅっ!」

おそらく、指に感じる少年の突起の感触と同様に、己のそれも恥ずかしい姿を示しているのだろう。
性感帯である突起が、これほどの快感をもたらすとは、信じられない面持ちで、
胸を突き出すようにしなやかに腰を反らし、強請っていて。

「い、いっちゃう?…ふぁあ…はぁぅん…んくぅう…。
え…ま、待って…っ、あふぅっ…待って、だって…そこは…っ」

乳首だけで、と言われた言葉の意味が解らなかったものの、快感の波にのまれ、
それ以上問う言葉が出てこないまま。
その状況で、脱いで、と言われたショーツ。
じゅわっ。
とまるでスポンジを絞ったみたいに濡れる感触が広がる。

「レモン、…ねえ、乳首より…んっ、ふぅ、はふ、…きもち、い、の?」

乳首だけでも十分すぎる快感。
それ以上のものなどあるのか、と疑いがちな声が零れる。
だが、少年が先に述べたように、この先は…性交を意味する。そして、性交はとても気持ちいい、と。

ゆっくり手をショーツの縁へと伸ばし、膝立の恰好のまま、少し迷うように震える。
恥ずかしいほどに乳首を勃起させる肢体を曝け出し、そしてゆっくり、
ショーツを引き下ろしていくと、糸を引くかのように、
とろりとした粘度の高い、そして驚くほどに大量の愛液が染みついたクロッチ部分が、
僅かに秘裂に食い込んで抵抗したが、膝まで下ろせば、ついに無毛の秘所が露わになる。
言われたように、震える手でショーツを脱ぎ、柔らかな下草のベッドへと横たわると、仰向けになって。
とろぉ、とまるで蜂蜜のような愛液が膣口を濡らし、後孔まで滴るほど、その身体は淫蕩で敏感であった。

レモン > 「そう、本当の…交尾…乱暴で、痛くて、荒々しい…」
「奥の奥まで突いて、全身が貫かれて、血が出て…終わったらもう立ち上がれないくらい…」
「どちらがいい?」
「人間じみた、優しく導く交尾と…獣の乱暴で激しい交尾…」

まるで選択肢は彼女の側にあるかのような言い方をして、エルフの背徳をさらに煽りあげていく。
もっとも――感じまくり、全身をよがらせる彼女に獣の交尾など経験させたら…本当に壊れてしまいそうな気さえするけれど。

「そうだよ、すごく気持ちいいでしょ…?きっとね、ラピスがショーツを脱いだら…下もすごく、濡れてるはず。」

予言めいた言葉は果たしてその通り――否、少年の想像以上のものだった。

「――あはッ、ラピスの「ここ」…もう、ぐしょ濡れだよ。ね、本当に初めてなの?まるでもう何度も経験して、開発済みみたい。」

とろぉ――り、少年の細く整った手が、彼女のなだらかな秘所を、割れ目を、そしてぷっくりと膨らみ切っているだろう陰核を撫で、愛液をすくいとる。
ねばつき、てらてらといやらしく光るその指先を、仰向けになった彼女の鼻先まで持っていき…どう?と、首をかしげて見せる。

「まるで発情期の獣みたい…初めてでこんなに濡れる人、僕も初めてだよ。これはね、もう準備オッケーってこと…僕のおちんちんを、ラピスの中に入れてもいいよって…体が反応してるってこと。」

だから、と。
裸体に覆いかぶさるようにして、少年はいきり立った肉棒を彼女の割れ目に宛がっていく。まさに獣じみたそれを、入り口の愛液を纏わせながら押し付け、ぐりぐりと刺激するように。

「ね…おねだり、してみて?」
「気持ちよくなりたいなら…入れてほしいなら。」
「かわいく、おねだりして?」

ラピス > 囁かれる言葉は暗示のように、甘く、そして淫らに頭の芯を溶かしていくかのよう。
知識のなかでは、交尾というものの理由しか知らない。
だから、どちらか、と選択肢を与えられても、現実的なモノとしてとらえられなかった。

「んふぁ…はぁ、ぁぁ、…優しい交尾とぉ…激しい、交尾…あぁ、ぁっ、そんな…だって…っ」

とろぉ。
期待と不安とで震える声ながら、身体は興奮を如実に表し、下の口は新たな涎を垂らして、下草を濡らす。
ひくん、ひくん、と呼吸に合わせて膣口をヒクつかせながら、その指摘通り、恥ずかしいほどに濡れた場所を見られ。

「や…っ、やぁっ!違う、違うぅっ…初めてに決まって…―――んひ、ひいいいいいいン♡」

乳首とは比べ物にならない快感。
たった一度指先がなぞり上げただけで、そして陰核を撫でられただけで。
まるで電撃にでも打たれたように腰がせり上がり、甘い、媚びる声が上がってしまう。
違う、違う、と辛うじて首を振りはするが、目の前に突き付けられた指先の滑り。
そしてその向こうに見える少年の表情。
あぁ、と吐息を零し、その言葉で嬲られることで更に感じる快感。

「発情期の、けも、の…、そん、な…違う。私は…あ、ぁ…あひぃ…。
おちん、ちん?…私の、ナカに…?
あ、あ、それって…男性器を…私の女性器に…挿入して、…交尾する、って、こと?」

興奮と混乱と快感と、ぐちゃぐちゃになった思考で、少年の言葉を確認する。
そして、それはとても気持ちいいことだということになる。

「あぁっ!はぁっ、ひゃんっ!ま、待ってっ!あひぅっ!ふっ、ふはぁっ、はぁんっ、んくぅ…」

誰にも、勿論、自分さえ触ったことのない秘裂に、雄々しい雄の男性器が擦り付けられている。
その事実に恐怖を覚え、少年の薄い胸を押すように両手が伸びるが、
それにはほとんど力は入っておらず、むしろ縋りつくように胸に添えられているだけ。
それに、亀頭を押し付けられた初心な膣口は、処女だからというだけでなく、
エルフ族特有のスマートで慎ましい姿ゆえに、少年の逸物を咥えるには到底狭すぎると思えるほどだ。
なのに、そこを執拗に刺激されれば、解れて、雄を迎え入れようとするのは、
エルフだろうとミレー族だろうと関係なく、雌の本能であろう。

「んぁぁ…レモンっ、そんな…っ、はぁ、はふぅ…おねだり、なんて…っ。
わ、私は…っ、私は…っ―――!」

高貴なエルフ族が他種族に屈して、性交を強請る、それはあってはならぬと言われてきたはず。
だが、形の良い唇が発したのは。

「あぁんっ、はぁ、ふぅ…だ、男性器でっ…レモンのっ、おっきな、おちん、ちんでっ!
私のっ…あぁ、処女を…奪ってぇっ!獣みたいにぃっ、激しい交尾してぇっ!」

快感の虜となったエルフにとっては、精一杯のおねだりの言葉。
くい、と腰を突き上げる姿は、逸物を受け入れようとして、その濡れそぼった、小さな孔を捧げようと。

レモン > 「ふふ、何も言わなくてもわかってるよ。」
「ラピスは…楽しみなんだよね?お砂糖を山盛りに入れた紅茶のような、甘ったるい交尾も…獣にがつがつ突かれまくってよがっちゃう激しい交尾…」
「どっちもしてほしいんだよね?」
「…いや、激しい交尾のほうが好きそうな顔してるよ。今は。」

「そう、これから僕のおちんちんをここにいれて…するよ。交尾。」
「すごく気持ちよくて…壊れちゃう、かもねえ?」
「それに、運が良ければ…できちゃうかも。子供。」

何せ避妊という概念がない少年である。そこで見せた笑みは今までの優しく穏やかなものではなく、まさしく獣じみて牙をむいたもの…

「あはは、ラピス…本当の獣みたいだよ。メスの獣。」
「でも、必要ないもんね。交尾に、人間性なんて。」
「よくできました。」

自分が望む通りのおねだりを叫ぶエルフに対して浮かべる淫蕩な笑み。
突き出され、待ち焦がれる秘所の割れ目、その入り口に猛る剛直をあて――一息に、まっすぐと貫いた。
一息に膣内の襞をこすり付け、楔のような、槍のようなものがねじ込まれる。非常に狭く締め付けの強い彼女の胎内は、まるで生きているかのように蠢いて少年の分身を包み込むかのようで――

「――あはははっ、すごい…っ、ラピスのおまんこ、きっつきつで…まるで僕のおちんちん、搾り取ろうとしてるみたいだね!」

処女を奪うと同時の、歓喜の声。ほどなくして少年は自らの欲望のまま、正常位で腰を打ち付け始める。
規則正しいリズムで彼女の中を貫き、ぶつける肉の音が響き…

ラピス > 違う、違う、と精一杯気持ちを伝えようとするけれど、身体は本能は貪欲に雄を求める雌となり。
明確な意思を持って宣言された言葉に、ぞくり、と甘く危険な快感が身体を駆け上がり、

「あっ…ああああっ…だめぇっ…だめ、レモン…っ。そんなっ、あぁ、子ども、なんてぇ…」

そう、交尾とは。性交とは。
その行く先は、種を残すことであるのだから、今から己は雄の子種をその身に受けることになる。
エルフ族が、エルフ族以外の子種を受けて…孕む。
その背徳的で禁忌な感情が、興奮を高め、そして、それを強請るように膣口がくちゅり、と亀頭を咥えこまんとする。

「んひゃあああぁぁぁっ!!」

おねだりした言葉を褒めてもらえた代わりに、ついにその逸物が、少年とは思えぬ雄々しいものが、
人間の子どもの、幼女のように無毛で小さなその孔を、穿った…。

ぶつり。
身体の奥でそんな音がして、一瞬目の前が鮮血に染まったとさえ思った。
今まで護ってきた純潔を失った喪失感よりも、小さな膣をめいっぱい拡げてくる圧迫感と挿入感が勝り、
そして、純潔の証があった場所を熱い肉の棒が擦り上げるたび、
ヒリつく痛みに、薄らと瞳に涙が浮かぶ。

「あくぅぅうううっ!痛いっ、い、痛いのっ!
いっ、いたひぃいいっ!痛いのにぃいいっ!!
な、なんでぇ?なんでっ、これぇ…ど、どうしてぇっ?
…―――きもちいぃいいいっ♡ らめらめえっ、おかしくなっちゃっ…おかしくなるぅっ♡」

痛みは徐々に薄れ、それと比例するようにキスや乳首で味わったものとは比べ物にならない快感。
膣襞を擦り上げられ、亀頭の鰓で削ぎだされるたび、鮮血交じりの愛液が下草を汚す。
処女であった証を見せつけているのに身体は、まるで淫売の如き淫らさで逸物を咥え扱く。
元々サイズオーバーな膣口は、辛うじて裂けはしなかったが、めいっぱい口を拡げて、
鮮やかなピンク色の粘膜がめくれ上がるほど浅ましく逸物に吸い付いて。

「あ、あああ…っ、いやぁああっ、壊れるう…っ♡
あ、あ、あっ…おちんちんっ、すごいいいいいっ♡ 
ああああああっ!オマンコ壊れるうっ、壊れちゃうぅうううっ♡」

少年が言う言葉は、おそらく女性器を指す言葉だとはおぼろげながら理解して。
その言葉を口走りながら、いつしか少年の細い腰に絡みつくしなやかな脚。
小柄の少年を放さないとするように膣襞も逸物に食らい付き、蠕動し、
そして、子種を搾り取ろうとする貪欲なまでの雌の本性を見せつけ。
神聖な森の中に響く、淫らな嬌声とそして肉感的な音。
暮れゆく森の中で、激しく淫らな交尾は続いて…―――。

ご案内:「九頭龍山脈 森林地帯」からレモンさんが去りました。
ご案内:「九頭龍山脈 森林地帯」からラピスさんが去りました。