2017/05/29 のログ
ご案内:「小屋」にオーベさんが現れました。
オーベ > 小屋の横にあるささやかな家庭菜園でしばらくサボっていた草取りに興じる
大きく育ったものは刈り取り、小さなものは一つ一つ手で摘んでいくのだが、これが中々大変であった
摘み取った草はのそのそ、と緩慢だが力のあるゴーレム運ばせては一箇所に固めておき

「…ついつい、サボってしまいがちになるな…
 趣味の範囲だし、自分で食べる分程度だから問題は無いのだが…」

育てられている野菜に少し申し訳ない気持ちになる
自分が種から育てた手前、消費するまでは責任持って育てたい
しかし、自分もあっちへ行ったりこっちへ行ったりと放浪癖があるから、付きっきり、というわけにも行かない
こんな時は穀物や野菜を育てる農民の苦労が少し、本当に少しであるのだろうけれど、判る気がする

「…や、こんなものかな…
 綺麗になった…あとはたっぷり水をあげるか…」

立ち上がりグーッ、と伸びをすれば無意識に腰に手が伸びかかる
中腰での作業は中々腰に負担が掛かるのだ……しかし、ハッとした様子で伸びかかった手を下ろす
老いた、などと思ってしまえば本当にそのまま老け込んでいきそうだから、自分自身に自分はまだ若い、と
言い聞かせながら井戸へと向かい、軽く顔を洗って汗を流してから桶に水を汲み、菜園の野菜にたっぷりと与える