2017/04/12 のログ
ご案内:「森の中の」にシンシアさんが現れました。
ご案内:「森の中の」にノーガルトさんが現れました。
ノーガルト > (背中に抱えた剣は、念のためにと思い持ってきた。
九頭竜山脈中腹にある、ノーガルトが依頼の際に見つけた穴場中の穴場。
誰にも知らない場所に、桜が咲き乱れている広場を見つけた。

この場所を知らなければ、おそらく花見になど誘わなかっただろう。
二人なら喜んでくれるだろうと、昨日の夜に二人に伝えたこの場所。
シンシアに大量の弁当を、そして自分は最近知った酒屋でコメの酒。
弁当と酒はノーガルトが登板。

ただ、この辺りには山賊が出ないとも限らない。
そのことを考慮して、今日はダインとディンも同行させた。)

「…………。」

(だが、内心ノーガルトは非常にほっとしていた。
二人を連れて、これで道に迷ったなどとあっては示しどころか。
今までの信頼まで揺らいでしまいそうな気すらしていたから。)

シンシア > 急なお誘いだったけど、それは嬉しいお誘い
いつもより早起きして、かなりの量のお弁当を用意をしてた

テーブルに広げた器の中になんとか全て詰め込んで、蓋をして包む…
けっこうな重たさにもなるのは当然のこと3人分の食事だから

3段にしてる包みが2つ、敷物の袋と飲みものノルと分担して持っていく
アンセルの背中に乗ったまま、ゆっくりと進んでいくと
山桜というものなのか季節的な時期にひろがる景色

「わぁ……すごい、こんなのはじめてみた」

ノーガルト > (もう少し早い時期に伝えられれば良かったのだが。
ここのところアンセルがいない日が続いていたので、どうしても伝えることが遅くなってしまったのだ。
それに、ここを見つけたのも随分と遅い時期だったこともある。

だが、昨日の雨風で散ってしまったかと思っていた。
しかし、思いのほか残っていた桜。
その感嘆の声に、ノーガルトも少し笑みを浮かべていた。)

「町の中じゃ、こんな景色はそうそうお目にかかれないからな。」

(そういうノーガルトの声は、少し誇らしげだった。
二人を驚かせられたことで、少し自慢になったらしい。
これなら、仮に方向音痴がばれても威厳は保てるだろうか…。)

シンシア > 雨上がりの天気のよさ、山の中のこと
空気が澄んでいて、気持ちいいくらい

日差しは暖かくて、のんびり歩きながら景色を眺め
周囲をキョロキョロしながら

「そうね、街じゃあ…こんなにたくさん一度には、なかなかね」

アンセルの背中に揺られながら頭を撫でて

「どのへんにしょうか…敷物もあるし広げられるとこがいいね」

ノーガルト > (今日の天気は快晴だった。
しかも、風が適度に冷たく日差しがあるので本当に気持ちのいいくらい。
もし何もなければ、このまま昼寝でもしたいところだった。

あたりを見渡せば、風に揺れる木々すべてに桜が咲き乱れている光景が目に浮かぶ。
右を見ても、左を見ても桜、桜、桜…。
ここまでの光景は、ノーガルトもそこまでお目にかかったことはなかった。)

「そうだな、できるだけ広い場所で……。」

(この辺りは木々が生い茂っていて、敷物を敷くにはちょっと不便そうだ。
もう少し奥に行けば、確か少し広い場所があったはず。
そこでなら、敷物を広げるのもたやすいだろう。

だが、一応警戒だけは怠らないように。
いつ襲われるか分かったものじゃない、せっかくの花見だ。
ゆっくりと楽しみたい。)

「お、あのあたりならいいんじゃないか?」

シンシア > ノルに続いてアンセルがついて進んでいく
周囲の木々は多く、敷物が広げられるのはとキョロキョロしてたけど
もう少し山に入りノルの言うように
開けた場所に出てくる

アンセルの首を撫でて止まってもらい、降りると敷物入りの袋を抱えて

「このへんなら、よさそう日当たりもいいし、ほら上にちょうど咲いてる」

楽しげに視線をあげれば枝が満開の花を広げていて
その真下に家からもってきた外ようの敷物を広げていく
大人が4・5人寝転んでもいいくらいの大きめのものを敷いて

ノーガルト > (ノーガルトも、敷物の上にカバンを置く。
このあたりならば日差しも良好、上を見上げれば満開の花。
まさに、花見をするにはうってつけの場所だった。

敷物の上に靴を脱いで上がり、胡坐をかくまえにシンシアの弁当を広げていく。
いつものメニューなのだが、その量は3人分だ。
晩飯でもこのくらいの量があるわけだし、食いきれると頷いた。)

「雨が降らなくてよかったな…。」

(もし、今日が雨だったら予定を変更していた。
花見はできなくなってしまうが、それでも家族と過ごす時間くらいいくらでも作れる。
普通に働くよりも、冒険者は時間の余裕ができやすいのだ。)

シンシア > 敷物を広げた上にお弁当の包みも広げられる
急なお誘いだったので家にあるものだけでしか用意できなくて

肉団子・オムレツ・サンドイッチ・ローストビーフ・茹で野菜や果物を切り分けたもの
ソーセージ・トマトのマリネ・チキンナゲット・肉巻きのおにぎり・チーズとか…

種類は多くないけど、男性2人がいるのだから量としてボリュームだけしかない気がして
お弁当を楽しみにしてたのなら、申し訳ない気持ちになりながら

「あの…ごめんね、簡単なものばかり…手の込んだものはできなくて」

敷物の上に座りながら、食事の支度を広げていく
タンブラーに、それぞれの飲み物を注いで

ノーガルト > (広げられた料理の数々。
手の込んだものではないものの、やはりシンシアの料理は見た目も鮮やかだ。
好物である肉類を中心に、野菜をそこそこ。
後はチーズやナゲットでボリュームを添えて。

食べる量が多いノーガルトにしてみたら、味はそこそこ量たっぷり。
そっちのほうが満足できると並べていく料理の量に、むしろ満足そうだ。)

「いやなに、量があるほうが俺はうれしいぞ?」

(それに、シンシアはいつも晩飯に手の込んだものを作ってくれる。
其れなのに、簡単なものだからと言って文句を言うような男ではない。
並べていく弁当、そして酒の瓶を出して。

シンシアも飲めるようにと、少し甘いお酒も用意してきた。
梅のお酒なのだが、それをグラスに入れて手渡してやろうか。)

シンシア > 「ちゃんと準備もできたら、もっとちゃんと…したのもできるからね?」

自分でつくりながら手抜きと思ってしまってる、どれもお酒のアテにもなるけど
お花見のお弁当となれば…豪華さは劣る気がして

アンセルも人に変われば、ミルクを注いだタンブラーを置いて
ノルが用意してくれてる梅のお酒ははじめて飲むもの
少し珍しそうに匂いをかいだり

「これは?なんだかいい匂い…」

果物のお酒は飲んだことがあるものの、梅(植物)でお酒とは想像もしていなくて

ノーガルト > (今回は、ノーガルトもかなり急な誘いだったと自覚している。
昨日の今日で、これだけの量を用意してくれたのだから文句などつけられるはずがない。
豪華であるかそうでないかなど、まったく問題ではないのだから。)

「じゃあ、俺も今度はもっと早く言うようにする。…それであいこだ、いいな?」

(急に誘ったノーガルトも悪かった、と。
ミルクを継いでもらったアンセルを眺め、すっかりと飼い犬だなと思わなくはない。
体長2メートルを超える飼い犬、想像しただけでなんだかシュールだ。
まあ、本人がそれでいいと言っているのだから別に構わないが。
狼としてのプライドとか、そのあたりはいいのだろうかと首をかしげたくなる。)

「ああ、梅で作った酒だそうだ。…何でも、花のエキスを酒に付け込んであるらしい。」

(果たしてうまいのかどうかは、わからない。
梅の実を酒につけ、長期間寝かせるといい琥珀色になる。
匂いもそうだが、味も女性にしてみたらちょうどいい甘さだそうで、水で割って飲むと良いらしい。
もちろん、そのために水もちゃんと用意してきている。

ただ、ノーガルトも口をつけてみたが甘すぎるくせに強い。
なので、残念ながらノーガルトの口には合わなかった。)

ご案内:「森の中の」にアンセルさんが現れました。
アンセル > 背中にシンシアを乗せての移動は何時もの事
ノーガルトの誘いの花見となれば楽しみだと尻尾を振って

二人が色々と準備を終えるのを眺めて
そしてミルクの入った入れ物を渡されて人の姿にとなる
今の幸せな時間に比べれば狼のプライドなど些細なことで

たくさんある料理やミルクを前に楽しみと尻尾を振り
そしてお酒を酌み交わすシンシアとノーガルトを眺める姿はとても楽しそうで

シンシア > 「…うん、せめて1日早ければ市場に買い物にもいけるしね」

家にあるものだけでの用意に自分としては、もっといろいろしたかったから
クンと梅のお酒の匂いはアルコールよりも梅の匂いがしてて
ノルが持ってきてくれたお水と割るようにしてみた

アンセルも人になって一緒に食べていこうと
玉ねぎ系は一切いれてないから、どれでも安全に食べられるはずと

小皿を3人分広げて

「天気、晴れてよかったね…あたたかいし」

2人と一緒に過ごせることが楽しくて

ノーガルト > (ノーガルトとしては、今並べられているものだけでも十分満足だった。
シンシアの料理はどれも美味いし、不味いと思うものなど何一つなかった。
手が込んでいるかそうでないかは問題ではない、ようは心がこもっているかどうかだった。)

「アンセルも少しくらいは飲めればよかったんだがな…。」

(団子と一緒だ、皆で飲む酒は格別に美味い。
一人よりも二人、二人よりもと…ノーガルトは、身に染みてそれを味わっていた。
剣を持ってくることがなければなおよかったのだが、まあこれは一応用心のためだ。
この場を邪魔するものがいれば、もちろんその時は容赦などしないが。)

「ああ、昨日の雨で桜が散ってしまうかとも思ったが…本当に良かった。」

アンセル > 「本当にいい天気だ。雨が降らなくてよかった」

暖かい気候につい家の庭でするように眠りそうになるのをぐっとこらえ

小皿を受け取れば早速フォークを手に肉類に突き刺して口へと運び
本当においしそうに頬張ればミルクを口にする
オオカミにとってはシンシアのご飯は何よりのご馳走なのだから

「飲めなくはないぞ。ただ……あとの記憶がなくなる」

実は飲めることをサラリをノーガルトに明かしたりする
しかしちゃんと落ちもあり、飲まない理由はその記憶がない間に変な事をしないか不安だだというわけで

こうして3人で花見という初めてのことをできる事に尻尾はずっと揺れていて

シンシア > 「アンセル一口だけ舐めてみる?私でも飲めるし…」

自分も強い方ではないから
ノルがいつも探してくれるのは、甘い飲み口のいいものばかり
水で薄めてくれてるから香りはそのまま甘い、アルコールの感じはあまりしなくて飲みやすい
隣のアンセルに1口どうかと勧めてみる
3人で呑めるなら、囲めるのならいい気がして

食べてくれる様子を眺めてるだけで報われる感じ
早起きしての支度もホッと息がつけて
お肉が中心になってしまってるけど、お酒のアテにならいいかなと
自分も少しずつ、食べ勧めていく

ノーガルト > (あまり無理をして飲むようならば、すぐに止めるつもりでいた。
もともと、ノーガルトも主合意ではあるからこそ、酒の怖さを知っている。
記憶がなくなるような飲み方をしているならば地メモするが、もともと弱いという可能性もある。
彼は普通の人間ではないのだから、自分と同じ味覚をしていると思わないほうがいいか。)

「そうか…まあ、シンシアのいう通り一口舐めてみて、無理そうならすぐにやめておけ…。」

(確かに、酒を囲めるならばそのほうが楽しいのは間違いなかった。
だが、そのせいでその本人が楽しめなくなってしまうのは本末転倒だ。
せっかくの花見、つらい思いをするのはもったいない。

好物のローストビーフを肴に、ノーガルトはコメの酒を味わっていた。
少しおしゃれに、その酒に花びらを一枚乗せてみたりもする。
まさに花見酒という感じがして酒の味がむしろ良くなった気がした。

シンシアの梅の酒、そしてアンセルのミルクにも同じように。
桜の花びらを一枚浮かせて、のんびりと空を見上げた。)

「…この後、三人で昼寝をするのも悪くはないんだが……。」

(場所が場所だけに、ノーガルトは寝ないでおこうと決めていた。)

アンセル > 「シンシアで飲める酒か……なら一口だけ舐めてみる」

せっかくの楽しい場で粗相をしたくないと思っているのだが二人に進められては断り切れずに頷き
一口だけと甘いお酒を舐める
そうすれば耳がピンと立って全身が一度だけ大きく震えて尻尾の毛が逆立つ

「まずくはない。甘くてうまい……だが合わないようだ」

毛の逆立った尻尾が軽い音を立てシートを何度もたたき
少しだけ目が泳ぐようになったのを隠すように肉や野菜とフォークへと突き刺して口に運ぶ

「俺にはやはりミルクが合うようだ
昼寝か?その時は枕ならば任せていいぞ」

先ほどよりも速いペースで食べ進めてミルクを口にするが、それは慌てているというよりもお酒の味を早く消そうとしているようで
ノーガルトの昼寝という言葉に枕を買って出る

シンシア > 頭上から、わずかな風にヒラヒラ舞って落ちてくる花びら
敷物の上に落ちたり、お弁当にも落ちて来たり

すすめたグラスをひと舐めしたアンセルの様子にアワアワと少し心配になりながら
自分用のりんごジュースもアンセルのそばに置いてみて

「アンセル大丈夫?」

梅のお酒は自分も初めて飲んだけど、いつも薄めてる果物なら飲みやすいのかもしれないと
考えながらも、今は逆毛のように毛が膨らんだアンセルのしっぽを気にして
ミルクのおかわりも注いで渡しながら

「ノルもアンセル枕は気持ちいいよ、ふかふかだし後で少ししてもらったら?」

いつも暖炉前でアンセルソファーで休んでいたフカフカさは
彼にも味わってもらいたくて

ノーガルト > 「……やっぱり、やめておいたほうが無難だな。」
『獣人に酒は毒のようだな、今後は勧めないほうがいいだろう。』

(ダインの言葉にも、思わずうなずいてしまう。
せっかくだ、ダインとディンを並べておき、その前に小皿を置く。
いつもシンシアやアンセルがやっているお供え物、今日は少し合成にお弁当のおすそ分け。
クック、と喉を鳴らしているあたり…どうやらノーガルトの悪戯の標的は、自分の相棒たちのようだ。)

「そういえば、アンセル枕は俺はまだ未体験だったな。…あとで貸してもらうぞ。」

(アンセル枕は、いつもシンシアが独占していた。
少しうらやましいと思いながらも、さすがにそれをするには年齢が少々気になるところ。
だが、買って出てくれた枕役なら、心行くまで味合わせてもらおう。
しかも日差しも風も非常に気持ちのいいものだ…が。)

「…あ、いやそうじゃなく手だな……。もしかしたら山賊が出るかもしれないだろ?」

(だから、その警戒のために寝るわけにはいかないと。)

アンセル > 森に住んで居た頃は春にはよく見た光景
だが家族と見ればここまで違って美しく見えるのだと舞う花びらを思わずに見上げて

「……おそらくは大丈夫だ」

シンシアとノーガルトを心配させないように大丈夫と告げるがどう見ても隠せない尻尾が大丈夫でないことを見せて
膨らんだ尻尾でばしばしとシートを繰り返し叩いてお代わりのミルクを口にすれば尻尾の動きも止まる

「ノーガルトのいないときによくしていたからな。
存分に堪能するがいい」

普段は独占されてはいるがこういう場では皆が平等にするべきだろ頷いて
昨日の念入りに行われたブラッシングで毛皮はふかふか
きっと快適な眠りを提供できるはず

「山賊か……シンシアが危険になるのはダメだな…」

何の心配をしているのかと思えば山賊の心配
それを聞けば確かに眠れないと頷いて

シンシア > ダインたちにお供えされてるのを見ると、一緒に
オレンジを切ったものも手前においてみる
警戒のためだろうと、一緒にこれたのは嬉しいことだから

「少しくらい休んで?私もアンセルもいるんだから大丈夫」

自分たちとの時間を作るためにノルが動いてくれてることくらい気づいてた
守る責任感も嬉しいけど頼ってほしいときもあるし…と
ノルには、わざとお酒を勧めて注いでいく
いつも守るためと気を張っている感じ、嬉しいけど…今日のこの陽気にくらいは
ノルにも気を休めてほしhくて

アンセルのしっぽが落ち着いれきたことに安心もできるし
フォークでりんごを突き刺して、アンセルの口もとにもっていき

「はい、あーん。アンセルも果物で薄めてね」

大丈夫だろうけど、果物も水分も甘味もあるアルコールを薄めるのにはちょうどいいかなと思って

ノーガルト > (ダインには、どうせまたあとで文句を言われるだろう。
自分たちは地蔵ではない、だとか食えないのになぜ備える、だとか。
だが、シンシアがダインたちも家族だと言っている以上、独占はダメだろう。
一緒に備えられるオレンジを見ながら、ノーガルトは花弁を添えた酒を煽っていた。)

「……そうか、じゃあ少しだけ枕を堪能させてもらうか。」

(ここにいる二人を危険な目に合わせるわけにはいかない。
せっかくの花見を邪魔されたくはないし、何より自分がこの二人を護らねばならない。
だが、そのために毎回気を張っていると自分自身が持たないことくらい、ノーガルトはわかっている。
そして、そのせいでこの二人に気を遣わせるわけにもいかない。
後で、少しだけアンセル枕を使わせてもらおう。
だが、何かあったときにはすぐにたたき起こしてもらえるようにだけ、頼んでおこうか。)

アンセル > 肉とミルクで少しだけ落ち着けばそっとダインたちの前の小皿に大好きな肉を一切れ備える
普段よくやる事なのに忘れていたことを申し訳なさそうにして

「そうだぞ。俺が警戒をする。だから休んでいい」

シンシアを援護するようにノーガルトに休めと告げて
これでもオオカミなだけに鼻は効き、知らない匂いが来れば直ぐに起こすと
そして口元に持ってこられたリンゴを口にして美味しそうに食べる

「いいぞ、ゆっくり堪能するといい」

そしてシンシアを見て少し離れると告げてノーガルトの傍に
そこでオオカミの姿に戻れば寝そべりアンセル枕の準備を終える
そしてさあ来いというように目を向けてから頭を下ろし、枕に専念することに…

シンシア > 「みんなでお互い様、ね?」

自分もアンセルソファーに甘えることもあるし、アンセルやノルにに膝枕をしてあげることもある
食べ終えた容器にも花びらが落ちてくる、視線をあげれば
ヒラヒラと周りに散り始めてる花びら、いい頃合に来れたこと、あたたかい日差しに息をついて
梅のお酒も甘くておいしい…クスクスと笑うように
ほんのり頬を赤くしたまま

ノルのそばに寄るアンセル
じゃあ自分は…とアンセルの頭のほうに座り直せば、伏せる姿の狼を撫でて

ご案内:「森の中の」からアンセルさんが去りました。
ノーガルト > 「……すまんな。」

(いつからだろうか、こうして誰かに頼ることすらも忘れてしまっていたらしい。
もう、家族と一緒になってしばらくたつのに、いまだに誰かに頼ることを拒んでいる。
自分がやらなければ、と気負っている自分。

やれやれ、と肩をすくめた。
今ではこんなにも頼りがいのあるものが二人もいるというのに、いまだに一人の時と同じ感覚だ。
苦笑しながら、残っている弁当を横に退け、アンセルの腹の部分に頭を乗せる。)

「あ、これはいいな……。」

(まるで、毛布のようにふかふかで頭が沈む。
アンセルの熱が、熱くなく心地いいほどで眠気を誘う。
これではうっかりしてしまうと、瞬殺を食らってしまいそうだった。)

シンシア > 「ちゃんと必要なときは頼るから…たまにはね?」

ノルだって、ちゃんと息を抜いて欲しい
気を張って、それが責任感や真面目さに出てるのもわかるけど

空になったお弁当箱を避けて片付ける、果物だけ切り分けたものを残し
口をつけながら、薄くした梅のお酒もと
アンセルの頭を撫でながら

「でしょ…暖炉の前なんて毛布いらないくらいだもん
 少し寝ていいよ?…私起きてるし、なにかあれば呼ぶから」

アンセル枕・ソファーを初めて堪能した様子にクスクス笑いながら

ノーガルト > 「必要な時でも頼らずに、一人で何とかしようとするお前だと説得力に欠けるぞ。」

(今でこそずいぶんましにはなったものの、シンシアはいつも一人で何とかしようとしている。
それでいて頼りにするから、という言葉には少々説得力が足りなかった。
それでも、頼りにしてくれているならば男としてこれほど誇らしいものはない。

アンセルの枕を頭に乗せ、ノーガルトは桜を見上げていた。
この時期の花見、こんなにもゆっくりと楽しんだことはあっただろうか。
旅の最中でも、こうして桜を見ていたことはあった。
だが、それはただの通過点に過ぎず、じっくりと眺めた記憶はない。
時々膨らむアンセルの腹、その心地よさについ目を閉じそうになってしまう。)

「確かに…真冬でもアンセルがいれば暖房いらずだな。」

(そんな冗談、二人で笑みを浮かべながら。)

シンシア > 「…う…私も頑張ってるもん、だからノルも」

ちゃんと相談したり、最近は少しでもするようになったつもり
だからフフンと、言い返せた

アンセルの狼の毛皮に毛並は暖かく、ふかふかしてるし
呼吸に動く体のリズムが自分も知ってるだけに心地いいもので

「でしょ…いい子だもん」

アンセルの頭を撫でながら、りんごをシャクっと…
ノルの口元にも、りんごを差し出して

「こういうの、いいね…」

最近では外で3人で過ごすことも増えた。1人になる時間も
数ヶ月前とは真逆のような暮らしを桜を見上げながら呟いて

ノーガルト > 「……そうだな、何か困ったら相談する。」

(そうだ…彼女もこのオオカミも、自分にとってはよき理解者だ。
どんな時でも、自分をそばで支えてくれる大切な家族だ。
彼等にはなんだって話をできるし、相談できることは何でもできる。
それをみんなで解決していけるこの暮らしに、慣れ始めている自分がいた。
失うわけにはいかない、失ってはならない。
家族というものがこんなにも大事なのだと、この年になってはじめて気づいた。)

「そうだな、俺たちの家族だ。」

(だから、こんなにも心が落ち着くのだろう。
差し出されたリンゴ、それを直接口の中に入れてもらう。
かみ砕きながら、笑みを浮かべて大きく息を吐いた。)

「……幸せか?」

(何気ない、そんなセリフ。
何の気遣いもない、心からのそんな質問を。)