2017/01/15 のログ
ご案内:「山の麓、森の中」にシンシアさんが現れました。
ご案内:「山の麓、森の中」にノーガルトさんが現れました。
シンシア > 早起きして、出かける支度も済ませ…
まだ、太陽も高く昼間の明るい時間

背中には小さめのカバンを背負うようにして
日差しの差し込む森の獣道を歩く…

いくつかのメモの中、とりあえず何かありそうな場所の検証
とりあえず、今は彼の後をついて歩くように進んでいるけど

あたりに目印もなく、開けた場所に出るまではまだ不安
時々、視線の高さのとこに小刀で傷をつけるようにしながら

ノーガルト > 「……ダイン、どうだ?」
『周囲に魔族の気配も…魔力の気配もない。』

(ずいぶんと太陽が昇っている時間から、森の中を歩いていた。
背中にある2本の剣、そしていつものように黒い外套と、今日は背負いかばんも。
これがノーガルトの冒険者として、出かけるときのスタイルだった。

とはいっても、今日は冒険のために出てきたわけではない。
かねてより探していた、魔剣。
シンシアが探してくれた情報を頼りに、九頭竜山脈ふもとの森の中を歩いていた。)

「シンシア、疲れたら言ってくれ、いつでも休憩するぞ。」

(ノーガルトは確かになれているが、いつも町の中にいるシンシア。
その彼女が、突然森の中を歩いたら体力の消耗も激しいはず。
気を使いながらも、ダインにはしっかりと妖しいものの気配を探ってもらっていた。)

シンシア > あまり森の中を歩き回ることは少ない

後ろをついて歩きながら気遣って声をかけてくれることに笑顔で返す

「大丈夫、このくらい、まだまだーよ」

森の中だから足場も悪いとこもある
息まであげなくても、周囲を眺めながら似たような景色の中を進む
木漏れ日が地面に差し込んでる光の筋がいくつもみえる
森の中の景色は綺麗なもの
時々、野うさぎか小動物かが跳ねたりしてるのも自然豊かな場所なんだろうと

ノーガルト > (シンシアが持ってきてくれた情報の一つ。
九頭竜山脈の森の奥深くの湖の底に、剣が眠る。

ありきたりな情報だが、この情報を聞いたとたんにノーガルトの持っている魔剣の一つ。
ディンが大きく騒ぎ出したのだ。

理由は聞いても答えなかったが、何か関係のある場所なのかもしれない。
森の中ならば、危険も少ないだろうということでシンシアを連れてきたのだ。)

「…そうか、だができるだけ周りは警戒しておいてくれ。こんな場所だ、野盗が出てもおかしくない。」

(おまけに、ここは九頭竜山脈名物の山賊街道にも近い。
この辺りをねぐらにしている野盗が出てきても、おかしくはない。
人間相手では、ダインも効果を発揮できない。

結局は、ノーガルト自身が何とかするしかない。
魔剣ばかりに頼っていては成長できない、耳に胼胝ができるほど聞いた言葉だ。)

シンシア > 手伝いができるということが嬉しく
結構な距離を歩いてるけど、まだ体力は残ってる
動物ばかりでない野盗にも注意と聞けば

一人浮かれてたのも、ハッとしたように頷いて

「あ、うん。わかった」

こちらから見えるのは彼の背中を2本の剣
ジーッと見てても、もう前のように声は聞こえないのをすこし残念に思いながら

メモの中にあった湖…
もう少し先かなと今まで歩いてきた後ろを一度振り返り
足を止めることなく進ませていき

ノーガルト > 『……しかし、こんなところに本当にあるのか?』
「シンシアの集めてくれたメモを信じるならな…。」

(後ろに広がるのは森の道ばかり。
けもの道と呼べるかどうかもあいまいな、道なき道が広がっているだけだった。

そもそも、こんな場所に湖があること自体、知らなかった。
シンシアが集めていた情報を頼りに進み始めたのは朝方のこと。
すでに、太陽が真上に上り時刻は昼を指していた。)

「……よし、昼飯にしよう。一休みだ。」

(ノーガルトは、体内のリズムを大事にしている。
規則正しいリズムというものを護ると、おのずと体が動いてくれるのだ。

どさり、とカバンをおろすとあたりを見渡す。
剣を背負ったままなのは、いつでも対処できるようにするため。)

シンシア > 「あ、うん…」

お昼にするとの言葉で、進む足が止まる
背負ってた小さなカバンから取り出したのは
朝から作ってたお弁当。今日は2人分だからすこし多めに

彼の言葉で気づいたけど、太陽はあたまの上くらいにきてて
お昼頃なんだろうと

取り出して広げていくのは
気に入ってくれた肉巻きのおにぎり(彼のほうには大きめのやつ)とか
肉団子や焼き野菜、など…
彼の前に広げて、自分もその隣へと腰を下ろし足を伸ばして軽くさするように
手が動いたのは無意識のことで


ノーガルト > (シンシアが広げてくれた弁当、それがすこし楽しみでもあった。
こんな場所だと、どうしても保存食に頼りきりになってしまう。
そんな時に、冷えてしまっているかもしれないがシンシアの作ってくれた飯。
ちゃんと味を感じられるものを食べられるというのは、モチベ―ションに直結するのだ。

広げられる料理、それを見るとまたあの肉巻きおにぎりがある。
思わず腹の根がなってしまった。)

『………ノル…貴様……。』
「…し、仕方がないだろう……腹は減ってるんだからな…。」

(ほかにも肉団子や、野菜炒めなんかも並んでいる。
ダインから、これではピクニックだとあきれて言われるが気にはしない。
いつものことだし、何よりせっかくなんだから。)

「……ん、どうしたシンシア…?」

(足をさすっている。
やはり、森の中を少し長く歩いてどこか痛めただろうか…。)

シンシア > できることをするだけ

魔力があるわけでも、特殊な力があるわけでもなければ
得意としてる料理でお腹を満たしてあげれるくらい

目の前に広げて、できるだけ多めに作ってきたつもり
これを食べきれば荷物も軽くなるもので

「ん?ああ…すこしだるいだけ、大丈夫よ」

足場の悪いとこを歩いてたのだから
すこし筋でも張ってきたか痛みはないけど…
平気というようにニコニコ笑って返す

ちょうどいい時間の昼食をとりながらも周囲を見れば
見事な森林浴となってる場所、緑が多いからか空気も澄んでるように感じて

ノーガルト > (ノーガルトにとって、その料理事が最もうれしいものだった。
美味いものを、自分のために作ってもらえるというのは嬉しいものである。

目の前に広げられる料理の数々。
自分のほうがすこし量が多いようだが、男なんだから仕方がない。
体が大きいから、どうしてもたくさん食べてしまう。
決してがっついているわけではないと、言い訳しておきつつ。

両手で肉巻きおにぎりを持ち、交互に食べた。)

「……それならいいが。痛みが走ったらすぐにいうんだぞ。」

(できれば今日中に帰りたいところだが、そううまくはいかないだろう。
馬車でここまで来るだけでも、かなりの時間がかかっている。
探索と、そしてなにより行くまでにどれだけ時間がかかるのか。

完全ではないが、地図を見る限り湖まではまだ距離がありそうに見える。
肉巻きおにぎりをほおばりながら、地図をにらみつけていった。)

シンシア > 「うんうん、すぐ言うから、たくさん食べて」

軽くさするのをコートの裾で隠しながら、自分も少しづつ食べ勧めていく
地図を広げる様子に隣から覗き込んで
今どこにいるのだろうと目で追う

「んー…もう少しかかりそうね」

一応ナッツや干し肉、ドライフルーツなどすこし日持ちするものは
まだリュックの中に入ってるけど

ノーガルト > (足の痛みは、この場所では少し問題になってくる。
たった二人、しかもシンシアは剣を触れるが戦闘力が未知数。
魔物ならまだしも、人を切れるかどうかはわからない。
いざとなれば、ダインの能力で脱げきることも考えているが、そこでネックになるのがシンシアの足。

ダインの能力に耐えきれるほどの体をしているとは、到底思えない。
切り払っていくには、やはり足だけは無事にしておかなければ。)

「ん……だろうな。できれば今日中に帰りたかったが…。」

(これは無理そうだ。
油で汚れた親指の腹を舐めながら、視線で通ってきた道を追う。
幸い、獣道も茶色で記されているので、わかりやすくはあった。

道はいまだ半ば、というところだろうか。
目的の湖までは、後半日、下手をすると1日はかかりそうだった。
テントの準備や、できる限り保存食も持ってきておいて正解だった…。)

「思ったよりも長丁場になりそうだな…。」

シンシア > 「大丈夫、明日になっても明後日でも」

地図と周囲を眺めていくとまだ遠くも感じるけど
簡単に引き返せもしないだろう、いくしかなく

「ノルはいつもこんなこともしてるんでしょ?」

長期の不在の時、の生活はこんなのかと体感して思う
魔剣の眠る場所となれば、簡単に見つかるとも思っていなく
それなりに覚悟はしてきたつもり

お弁当はしっかり量も多く、彼を心配させないようにと
手を伸ばし口に運ぶ、体力のためにしっかり自分も食べながら

ノーガルト > (森の中は、行くも戻るもとても迷いやすい。
行くところがすべて似たような景色だから、ほんの些細な目標物も見逃せない。
先ほど、シンシアがつけてくれた傷はまさに、目印としては最適だった。

ノーガルトも、来る途中で少しばかり細工をしておいた。
道しるべにしたのは、木の枝を不自然に切っておくこと。
ディンの力を使えば大木も切れなくはない、がそうするのではなく。
ほんの少しだけ、枝を切らせてもらっているだけだった。)

「ああ、俺一人の時はもう少し移動速度は早めにしているがな…馳走だった。」

(弁当を平らげて、箱のふたを閉めた。。
長丁場になるときは、こういうしっかり味がついたものはさっさと食べてしまう。
その代わり、この後は何も食べないようにしているのだ。
保存食は味気ないが、栄養価が高いものが多い。
だからこそ、味のついたものは早めに食べて一日を長く動けるようにしておく。

後、できるだけ満腹になることも避けておいた。
シンシアのものだと、ついつい食べ過ぎてしまうが…そういう時は休憩時間を長くとっている。
体を動かし、固まらないようにと。)

シンシア > 森の中に入るときは、いつもアンセルと一緒だったから
自分にわかる森歩きの知識としては目印をつけることくらい

周囲を見回しても多少の変化はあっても
似たような景色、ここではぐれたらと思うとゾッとする

「そうだよね、おし、じゃあ休憩したし次は早歩きでもいけるからねっ」

綺麗に食べてくれた空箱を片付けて、残った肉巻きは包み直し夜にでも食べれるだろうと
広げたものを1つづつ片付ける、先ほどの話にでた
野盗にバレないように跡は残さず

足を何度か曲げ伸ばし、ご飯も食べたし元気になったという風に
明るく、振舞って彼に催促するように

ノーガルト > (はぐれた際の目的地のようなものも作っておく必要があるかもしれない。
野盗にわからないように、二人だけが知る目印のようなものを。
野営はどのみち一度はしなければならないだろうし、その時に考えておこう。

今日の移動距離、そのあたりを考えると短めにしたほうがいいかもしれない。
空箱を片付けるシンシアが、ずいぶん張り切っているようだが…ノーガルトの顔は、渋かった。)

「シンシア、張り切るのはいいが深呼吸だ。あまり張り切りすぎると力がなくなるぞ。」

(特に、今は食べてすぐだ。
あまり動きすぎると体調不良を起こし、ここぞという時に動けない。
ノーガルトはどっかりと据わったまま、少しばかり寝転がっていた。

木漏れ日が降りしきる中、ずいぶんと気持ちがいい。
このまま、何もなければ眠りたい気分だが、あいにく今はそんなことはできない。)

「ダイン、周りに魔族の気配は?」
『……いや、ない。少しゆっくりできるだろう。』

(魔力の気配がないならば、少しくらいは休んでいってもいいだろう。)

シンシア > 「ん?まだいかない?」

てっきり先を急ぐものだと思ってたから
彼の言葉に意外そうに驚き身支度を整えてた手を止める

もう一度座り直し、周囲は静かで時々、鳥の鳴き声が聞こえるくらい
自然豊かに綺麗なところで
寝転がる彼の隣に座り直して

「すこし寝る?…私みておくけど」

できること探し、森深い場所に他に頼れる相手はいない、彼が休めるのなら
周囲を見ておくくらいならできると

ノーガルト > 「ああ、まだ行かない。…少し休憩する。」

(腹のものが完全に消化されるまでは、動かない。
ノーガルトは魔剣を探すときは、決して急がず、慌てない。
そこにあるとわかっているのだから、慌てる必要なんかないのだ。

木漏れ日が降りしきる森の中で、こんなにのんびりするのはなかなか珍しい。
獣の声も時折聞こえるが、其れもまた心を落ち着けられる。
見張りの必要もなさそうだし…少しはゆっくりできるだろう。)

「いや、寝ることはしないさ。…夜に眠れなくなってしまう。」

(できれば、夜間ずっと起きていることは避けたいところだった。
その間に、見張りのこともあるし寝られる時は寝たいところだが。)

「だが…そうだな。地面は堅いから首がつかれる。」

(要求していることはわかりきっていることだろう。
会えて、それを言わずにノーガルトは、隣に座っているシンシアに告げた。)

シンシア > 「わかった」

街のなかとは違う空気も聞こえる音も…
頭上を見上げても緑豊かな葉っぱが広がって木漏れ日が差し込んでくる
明るくて見通しもいい

仰向けに寝転がってるけど眠るのはしないらしい…くすっと笑いながらも金髪を耳にかけて
何を求めてるのか…なんとなく気づいて

「はい、じゃあどうぞ?」

ポンポンと自分の膝を軽くたたくようにして

ノーガルト > (シンシアはやはり、森の中での行動は慣れていないのか。
いや、其れよりも少し焦っている感じがしてしまう。

魔剣を探すことを手伝うことに躍起になっているのか。
見つかるかどうかもわからないのだから、そこは気にする必要はない。
ノーガルトも、ここであっさりと見つかるとは思っていなかった。
何より、ディンが湖という言葉に反応したことのほうが気になる。

ディンの事を思い出しながら、シンシアがたたいた膝の部分――。
意図してくれたことがすこしだけ恥ずかしく、しかし遠慮もなく頭を載せさせてもらった。)

「すまんな、痺れる前には退かせる。」

(膝枕をしてもらえば、かなり首が楽になった。
地面に寝るよりも、やはり頭に何かしらの支えがあるほうが、首は落ち着く。
それがシンシアの、ともなるとやはり安心感は全く違うもので)

「………。」

(しかし、こうしてゆっくりと時間を過ごすのはいつ頃以来だろうか。
街の中ではいつもゆっくりとさせてもらっていたが、外でともなると…。)

シンシア > 「寝なくてもいいけど、すこし目をとじておく?」

差し込む日差しは近くにないし眩しくはないけど、
膝に頭をのせる彼の目元を手で軽く覆い隠すように影をつくろうかと
前髪あたりを撫でながら

「このくらい大丈夫だから、気にしないでいいよ」

まだ昼間でもあるし、天気もいいから
暖かいほう…食事のあとになれば心地いいだろうかと

周囲は相変わらず静かで、危なそうな獣さえ見かけない森
この先に彼のさがすものが、あるのか

人にも出会わない森だから、それだけ古く眠ってるのなら
可能性もあるのかな、いろいろ自分なりに考えたりしながら

ノーガルト > 「…そうだな、少しだけ目を閉じさせてもらう。」

(だが、こんな状態で目を閉じるともなると、少し意識が飛んでしまいそうだ。
そうしないために、できるだけ意識を研ぎ染ませておく必要がある。
もちろん、しっかりと休みを取るためにそこまで研ぎ澄ませることはないが。)

「…さっきも言っただろう、足が重要だと。」

(だからこそ、あまり無茶はさせられないのだが。
しかし、シンシアの膝に頭を載せていると、本当に落ち着く。
できればこのまま過ごしていたい、と思えてしまうほどに。
場所が場所なら、目的が目的ならば、このまま寝てしまいそうだ。)

「しかし、シンシア。いったいあれだけの情報をどこから集めたんだ?」

(メモに目を通すだけで半日かかってしまった。
昨日一日、メモを見るために時間を費やしてしまい。
彼女が、いったいどこからあれだけの情報を仕入れたのか、少し聞いてみることにする。
危ないことをして、集めたというわけではなければいいのだが)

シンシア > 目を閉じるという…ならば邪魔にならないように目元を覆いながら
膝から聞かれたことに

「んと…あの酒屋さんの店主さんに言っておいたの、なにか話聞いたらメモっておいてって」

思い出したように自分がよくいく酒場の店主や、アンセルがお世話になってる肉屋さん
彼のドライフルーツの案を出した果物屋さん

店舗を持ってる街の人なら、常連や旅人へのつながりもあると
店主から常連、常連から知り合いと人脈をたよりに聞いて辿ってきた話ばかり

それを彼へと説明していく
だから自分が聞いたのは、親しく付き合いをしてるお店の店主たち
片手に足りるくらいの人だということで



「お店の人たちの協力があったからね、でも…多すぎたかな1つでも本当の手がかりがあればいいけどね」

魔剣なんて簡単に見つかるものでもないはず
だから、都合よくその中の1つでも彼の求める情報があればと

ノーガルト > (シンシアの情報源、それは酒場や肉屋、そして果物屋。
すべてシンシアかかわりのある、店舗を開いている人物たちだった。
特に、果物屋とはノーガルトも少しばかりかかわりがある。

確かに、彼らならば人みょくも広いし、冒険者や旅人なんかの情報も集めやすい。
なるほど、あのメモの多さはそういうことだったか、と改めて納得した。

まるで木の枝のように、幾重にも伸びて情報が飛び込んでくる。
人脈の広さもそうだが、彼女に協力してくれる人物の多さにも驚いた。
まさに、シンシアの人望が織りなす技なのだろう。)

「情報は多いほうがいい、何しろ伝承でしか伝わっていない剣だからな。」

(そもそも、魔剣がそう簡単に見つかるとは思っていなかった。

魔剣、ノーガルトのいう魔剣とは、種族という意味である。
剣の形をし、意思を持つ者たち――。
魔力を帯びた件とは一線を博している魔剣を、ノーガルトは探していた。

はっきり言って、そう簡単に見つかるなどとも思えない。
このメモも、結局ははずれなのかもしれない。
しかし、可能性があるならば――行ってみてもいい、そう思ったのだ。)

シンシア > 「伝説も神話も、人が語り継いでいたりするものね
 だから、私の知らない人が、なにか知ってるかもしれないしね
 年齢や、性別や、種族が違う人の知る知識は多いほうがいいかなって」

自分でも確かめようのなに内容ばかり
一通り目を通したけど、わからないこともかなりあった
緩い風が抜けていく

いろんな事情があっての彼の今までの旅生活
せっかく彼の人生に関われたのだから、キチンと力になりたくて
目元を隠してるから
コチラの顔は見えないけど、こうして触れ合えてる時間も嬉しくて
微笑みを浮かべながら

ノーガルト > 「特に、エルフやミレー族の情報はありがたいからな。」

(人間よりも長寿と言われている種族。
それらが持っている情報は、ノーガルトも重宝していた。
人間では知らない記録、知りえない記録。
いろいろな知識を兼ねそろえている彼らの情報は、非常に手に入れにくい。

おまけに、この国はミレー族を奴隷身分として扱っている。
話をすることすら難しく、その情報を手に入れるのは至難だった。
シンシアが集めてくれた情報、まだすべてに目を通したわけではないが、かなりの情報があると思っている。

ノーガルトは、視線を隠されている手をどけて、上半身を起こした。
腹の具合も、程よく消化されている。
これなら、動き出しても問題はないだろう。)

「さて、そろそろ行こうか…。夕方ぐらいまでは進んでみよう。」

(そして、いい野営地があったらそこにまずテントを張ろう。
森の中だ、できるなら夜の動物なんかに襲われない場所がいい。
そして、飯を節約するために、野生動物を狩ることも考えていた。)

シンシア > 「うん、多分ね、アンセルも森の中なら詳しいから
 なにか怪しそうな場所は知ってるかもね」

体を起こす様子に手をどけて立ち上がる
軽く上着を手で払って

「ん、いこ…も少し頑張らないとね」

まだ先への距離もある
野営の経験は浅く、彼に習って手伝っていくのだろうと

一度伸びをして身支度を整えれば、少し休憩もできたから
足の張りも少しマシになったみたい、と
彼の後について歩調もついていけるほどに

ノーガルト > 「アンセルか……、できればついてきてほしかったな。」

(彼がいてくれれば、森の中でもスムーズに動けただろう。
やはり、人間のノーガルトやシンシアよりも、森の中で暮らしていたアンセル。
彼のほうが、森の事には詳しいだろうし、何より頼りになる。

ノーガルトは、精尾袋の中より一つ、丸薬を取り出した。
薬というよりも、山椒や唐辛子を粉末状にして、丸く固めたもの。
それを一つ、口に含み噛み締める。
舌をしびれさせるほどの辛さ、そして舌に残る激辛の味。)

「…~~~~~っっっ!!!」

(思わず、涙目になってしまうほどに効き目抜群だ。
横になっていたせいで少し眠気に襲われていたのだが、それを覚ますための自前の気付け薬。
パンチのきいた辛さを味わい、軽く頬を叩いて背負いなおした。)

「……よし、行くか。」