2016/12/15 のログ
ご案内:「ドラゴンフィート・組合の施設」にアーヴァインさんが現れました。
アーヴァイン > 城から抜け出し、組合の施設へと戻ると隼がゆっくりと降下していく。
着地すれば、その背からゆっくりと降りていき、偵察班の面々が詰め寄ってくる。
またあんなところにいって、無理が過ぎるだの、何をしてきただのと半分怒られながらの問いに、苦笑いを零す。

「少し話をしにいったつもりが…色々と拗れたみたいだ、種族が変わると、中々たいへ…」

ぐらりと周囲の景色がスローでもかかったように歪み、映像がぼやける。
背中を流れる冷たい感覚は、氷を詰め込まれたような冷ややかさだが、それ以上に不気味な感覚を覚えた。
囲っていた仲間たちが、怪訝そうな様子を見せれば、なんでもないというように頭を振る。

「あいつが飛ばしすぎたせいで、空酔いしたのかもしれない」

さっさと逃げなかったら魔族の国に放り出されていたぞと文句をつけられれば、その通りだと眉をひそめて薄っすらと笑う。
疲れているようだと周りも察してくれたらしく、気をつけてくださいねと注意を促され、仲間達はその場を離れていく。

「……」

未だに気持ち悪くなる景色の揺れは収まらない、少しずつ、少しずつ自室のある建物へと歩いていった。

アーヴァイン > 事務所のように本棚と執務机が押し込まれた自室に戻ると、本棚を壁にした裏へと回る。
シングルベッドの上に倒れ込むと、未だに揺れて霞む世界から目を遠ざけるように瞳を閉ざす。

「……」

なんだろうか、視線を感じる。
3つほど、いや、4つほどか…そんなことを考えながら再び目を開けば、辺りを見渡した。
壁と本棚の背、窓にはカーテンのかかった密室で、視線を向ける場所などないはずなのだが。

「……このヒビの理由、一応ロックへ聞いておいてくれないか? 彼のほうが詳しいんだろう?」

独り言のように呟き、隼へと声をかける。
更に消えていく視線の気配、これが原因だろうかと思いながら、気配にぐったりとしながら眠りへと落ちた。

ご案内:「ドラゴンフィート・組合の施設」からアーヴァインさんが去りました。