2016/10/16 のログ
ご案内:「深い森」にオーベさんが現れました。
オーベ > 遥か北へ宛もなく向かう旅から山小屋へと戻ってくれば、荷解きをし、伸び切った髪と無精髭を整える
埃のうず高く積もった家具を見れば掃除でもしようか、と考えていれば顔馴染みの木こりが現れた
不在の間、山小屋の様子を時折、見てもらえるよう頼んでおいていたから、その礼を告げようとするが、
血相を変えて現れた様子に事情をまず聞けば、近くの集落の子供が森に入ったまま戻らぬらしかった
それで、木こりはそろそろ旅から戻る予定だった自分を訪ねて助力を求めたというわけである

「…では、早速探しに行くさ。村の男連中にも引き続き探させて…
見つかれば炭焼き小屋から煙を上げてくれりゃいいから」

と。木こりの申し出に頷き、駆けていく木こりを見送った
手早く外套を身につけ、部屋の隅で旅の疲れを癒やしているのか、ぼんやり横たわっている老犬に
すまないが、と声をかければ1人と1匹、森の奥へと歩き始めた―――

……―――ものの2時間ほどで老犬が迷子になった子供を見つけ出し、炭焼き小屋まで子供を連れていく
何度も何度も、頭を下げる子供の両親に食事とお礼を、と引き止められたが旅から戻ったばかりだから、と
気持ちだけを受け取れば家に戻るべく歩き出した…去り際に見た、大人たちの安堵しきった表情と、
母親の腕の中でケロリ、とした表情で此方に呑気に手を振る子供の顔が印象に残った

「…アレは存外、大物になるんじゃあないか?」

横を歩く老犬にそんな感想を漏らしながら落ち葉をカサカサと踏みしめながら歩くが返事は当然無い
久々に歩く森の中を少し遠回りして、ついでに薬草や食料などを採取していくか、と散策しながら森を行く

オーベ > ―――こうして、遠回りをして
食べられそうなキノコや山菜、薬草のたぐいを採取しながら自宅へと戻ったそうな

ご案内:「深い森」からオーベさんが去りました。