2016/07/02 のログ
ご案内:「古戦場」にオーベさんが現れました。
■オーベ > 漂う残留魔力にそこら中に転がる白骨死体
森へと一歩踏み込めば、外界とは全く異なる雰囲気は森そのものが、死者の蔓延る古戦場を包括する結界にも思える程であった
耳を澄ませばカタカタ、と骸骨の顎が擦れ合う音や、失くしてしまった身体の一部を探し求め彷徨う死者の足音が
聞こえてくる
「あっ…ゴルド以前に流通していた硬貨だ…」
森の中ほどまで進み白骨死体の脇にキラリと光るものを見つければ、そこへしゃがみ駆逐されてしまった古い硬貨へ
手を伸ばし、マントの裾で泥を拭い去る
珍しいな、と硬貨を懐へしまえば代わりに白骨死体の脇にゴルド金貨を一枚置き、名も無き兵士の死体に手を合わす
■オーベ > がさ、と茂みの揺れる音に立ち上がる
そちらへ視線を向ければ小さな死者が此方へと歩み寄り、飛びかかろうとしてくる
動きは緩慢であったからす、と死者の脇に避けるとつんのめるような形で死体は倒れこみ立ち上がろうとしている
着ているものは腐敗が進んでいるが上等なものであろうことは見て取れた
「騎士のお稚児さんか、騎士見習い、という所か…若い身空で道に迷うものではないよ」
立ち上がろうともがく死体へ無色の液体の入った小さな瓶を2つほど投げつけ、
小さく魔術の文言を唱ると死体に触れた瓶は割れ、青白い炎が少年だった死体に燃え広がる
身体を焼かれもがく死体が動かなくなるのを見届ければ、ぺちぺち、と手を合わせて再び歩き出す