2016/02/21 のログ
グリュネイ > 「別に謀ってるとかじゃなくって……っ!
 お前が勝手に……んふーー❤」

言葉を途切れさせて、舌を夢中で貪りあう。
ギュッと抱きしめられた態勢。それがどうしても力を抜けさせてしまう。
服属する悦びに近いものが、しかしグリュネイもそれを上手く理解できていなかった。

唇が離れても、ちろちろと舌先が相手の唇を舐める。
そうして躊躇いがちに言葉を紡いだ。

「お、お前らって交尾どうしてたんだよ」

ユリゼン > 抱き心地はなかなかだ。どんなにきつく抱いても白く繊細な柔肌が受け止めてくれる。
鼻腔をくすぐる石鹸まじりの体臭も決して不快なものではない。
女の体温もまた然り。反応のよさは愛らしい犬猫のようで、愛玩動物を思わせる。
それに、くたりと力の抜けたこの抱き心地。等身大の抱き枕があればこんな感じだろうか。
寒い日の朝、ベッドの中で抱えているには最高の存在かもしれない。

はむ、と唇を塞ぎなおして求めに応える。
息を継ぐ間も与えず、窒息する寸前まで舌を絡めとって離さない。
そうしてやるたび、意地っ張りで勝気なグリュネイが様変わりしていくのだ。
これは楽しい。だんだん楽しくなってきている。

「なに? そなたらの言う真理だの、深遠なる叡智とやらも当てにならぬかの?」
「くくく、お子様じゃのう。よいか、モニュモニュのモニュモニュにモニュモニュをモニュ……」
「たまにモニュモニュのモニュモニュを噛む者もおったがの。その辺は癖というか好き好きじゃな」
「しかる後にモニュモニュをモニュモニュ…さすればいずれ卵ができる。新たな竜の誕生よ」

耳打ち終了。フンスと鼻を鳴らす。

グリュネイ > 完全にコントロールされている。
抱きしめられて、体の動きは制されている。
息継ぎさえ自由にならず、ユリゼンの許しがあるまで預けられる。

「……ッ❤ は…………ぁっ❤ ン――――❤」

だがそれが苦痛ではない。
目尻をとろんと下げたまま御される。
もはや息を求めているのか舌愛撫を求めているのかわからない。
わかるのは垂れ落ちる泡とともに股間から蜜が滴っていることだけ。

得意げに話し始めたユリゼンに息を整えれば、ようやく口の動きが言葉になる。

「いや、だからそういう事聞いてるんじゃなくて――――まあ、雄雌じゃねーけど。
 交尾の、前段階なんだよ。体の心地よさぐらいは感じ取れんだろ~~っ」

今していることがそれだ。その一部だ、と。

ユリゼン > 「――――――なんじゃとぅ!?」

衝撃に石鹸を取り落とす。

「こんなことをしておる人間などさっぱり見かけんのじゃが」
「いや、それもかえって合点が参ろうというもの。そなたら、何かと隠したがる性分ゆえな」
「すると………なんじゃ、あやつ、この身と子を成そうと……」

悪寒が走ってぶるりと震える。首を振ってさっさと忘れれることにした。

「うむ、実によかったのじゃ。今もむらむらとして落ち着かぬ」
「そなたのおかしな声を聞いておった所為じゃろうか?」
「……何、ならばよい。それもよかろうなのじゃ」
「委細承知した。そなた、卵を望んでおったのじゃな」

粘性のある蜜を手のひらに受けとめ、一緒に泡立てて脚の付け根を洗いはじめる。
卵を産むならここだろうと当たりをつけて、ぐちゅぐちゅと下品な音を立ててくすぐる。

グリュネイ > 卵なんてねーよ!
言葉にしたかったがならなかった。
こういう時だけしっかりいいところを探り当ててくるから嫌なやつだなと思うが腰が動くのを止められない。

「あ、あ、あっ、あっ……❤ あー、そこ……あー……あー……❤」

せっかく凝視を耐えて守った面目が全く保てないが、どうも堪えが効かないのだから仕方がない。
だからなんとか反撃だけでもと思い立った。
先の話を聞いていた影響だろうか、面白げに己の秘裂をまさぐるユリゼンのたわわな乳房を掴みあげ、持ち上げたそれを口で吸おうとする。

ユリゼン > ざわざわと心騒ぐ声を聞きながら舌なめずりして耳を食む。
浅く牙を立て、石鹸の苦味を感じながら耳の奥を舌先で穿つ。

学院の図書館で若い学生たちがやっていたのを見て覚えたのだ。
さて交尾でもするのかと凝視していたら逃げられたのでその先は知らない。

「あほうの様に蕩けた顔などしおって」

傍目には羨ましいほど幸せそうに見える。
錬金術師だけが禁断の果実を味わうことなど許していいのだろうか。
否。そんなに良いものならば味わってみたいに決まってる。
ぴたりと手を止め、口付けの要領でぎこちなく秘所を重ね合わせる。
試行錯誤の結果、グリュネイの片脚を抱くような形で落ち着いた。

「これでよい。これならばよい。そなたも奉仕せよ」

モニュモニュのモニュモニュをモニュモニュさせるモニュモニュがないことに一抹の寂しさを覚えつつ。

「ん…! あ、はっ…これ、じゃな……ふ、ぅっ…!!」

口の端を陶然と歪め、胸に吸い付こうとしていた唇を盗んで吸った。

グリュネイ > 「う、っるせ、別に……ンふ、ふっ、んふーっ❤ ん~~~っ❤」

蕩けた己を指摘されれば言い返そうとするものの、秘裂をこすりあわされてつい甘えてしまう。
相手の声が水音にまじって耳元で聞こえるのもよくない。
片足を持ち上げられて、淫猥な口を大きく開けさせられると、
挿入さえないのに、腰がふわふわと自制を失っていく。

口も奪い取られ、奉仕せよと言われてもただ腰を擦り付けるしかできない。

「いい……っ❤ あ、あ……っ❤ これっ……すき……❤」

口吸の合間合間に牝の声が溢れて次第に繕いがほどけていく。

「交尾……してくれ……っ❤ はーー……っ……交尾、してほしい、ィ❤」

今は果たせぬことを口走りながら、ひたすら浅ましく腰を振り続けた。

ユリゼン > 未知の悦楽に酔い痴れ、あでやかな桜色に頬染めながらひたすら秘所を合わせる。
過去にも味わったことが無いほどの狂おしい愉悦。
この身だけが特別製なのか、人の身に生を受けた者らが皆こうなのか確かめる術はない。
ただ、目の前の雌にはもっと別の世界が見えている様で。

「グ、りゅ、ネイ、おぬし……好き者、じゃな…っ!」
「―――んっ、ぐ! ふっ、ぅ……く、ぁはあぁぁっ!!!」

何度目かの大波にさらわれ、そのまま息が詰まって視界が閃光に塗り潰される。
人の身にあって初めて絶頂に達したことを知るのはまだ数瞬ほど後のこと。

それからのことは語るに及ばず。
当初の用事を忘れずざばっと身を清め、すっきりつやつや大満足の様子で帰っていったそうな。

ご案内:「平民地区借家」からグリュネイさんが去りました。
ご案内:「平民地区借家」からユリゼンさんが去りました。