2016/01/17 のログ
■リト > 姉もメイドも連れずにふらりとやってきたのは、貧民地区の酒場。
お酒こそ飲めないが、人の集まるこういう所は賑やかで好きだった。
適当な店に顔を覗かせればふと―――
「……んん?」
隅に囚われている女の子が目に入って首傾いだ。
何をやっているのだろう、という純粋な疑問ゆえに、軽やかな足取りで近寄っていく。
「……ね、そこの子ー。なぁにやってんの?」
屈託無い調子で問いかけよう。
店主がいようがいまいが、そんなことはお構いなしといった様子。
■シビイ > ぇ……
(ぼんやりとした意識を保ちながら一日が過ぎ去るのを待っていれば、人が近づいてくる気配を感じ、また犯されるのか、これで何人目だろうかと考えていたところで頭の上からかけられた言葉は酒場の男にしては高く、不思議そうに顔を上げそこに立っていた自分とあまり年の変わらなさそうな少女を見て)
……なにって……わかるでしょ……男の精処理に使っていただいてるの……
(境遇を相手に聞かれれば、嫌味かそれとも新しいプレイなのかと考えながらもぶっきらぼうに答え)
■リト > 「……ふーん」
ぶっきらぼうな答えを聞き、にまっと口端が笑みの形に持ち上がった。
身につけているドレスはベアトップのショートライン。比較的露出は高めだ。
「………それってさー。イヤイヤ?…それとも自分がやりたくてやってんのかなぁ?」
グイグイと突っ込んで訊いていくデリカシーの無さ。
もう少し近づいて手を伸ばし、自分とあまり背の変わらない彼女の頬を細い指が撫でた。
■シビイ > っ…………
(自分の心に土足で入ってくるような質問に眉を寄せつつ、相手の質問に答えようとするも、即答することができづ言葉に詰まる。誰かの手によって自由を奪われている状況は嫌であった、しかし、以前に不思議な体験をしてから強い雄の子を孕みたいという欲求があるのも確かであり、こうして男に使われ、そして誰の子かもわからず孕む、それ自体に険悪感は感じておらず、逆にそんな自分が嫌になるほどであった)
……嫌に……決まってる…………なに?……助けてくれるつもり?冷やかしなら……もうほおっておいてよ
■リト > 「……そっか、イヤなんだぁ」
声ばかりは無邪気なそれ。
彼女の胸の内などわからないし、知ろうともしていないけれど。
「助けてあげてもいいよ? まぁキミが望めばだけどねー」
「わたしなら、この鎖をぶっ壊して自由の身にさせてあげられる。でも選ぶのはキミ。……どぉ?」
■シビイ > 自由に……?
(何の問題もなさそうに助けてもいいと言い放つ相手を不思議そうに見て。選択を迫れれると床、そして大きくなった自分の腹に目を落とす)
助けて、ほしい……けど、鎖がなくても、逃げられない……よ
(すでに一週間にわたり犯され続けた体は疲弊の極みに達していて、そのうえ大きくなった腹を抱えていては、鎖がなかったところで表の酒場を走り抜けることなどできないだろうと考えて相手の目を見て言い)
■リト > 「……逃げられない、かぁ。なるほどねー」
大きくなった腹を見遣る。身篭っていることは知れた。
少し考えてからひょい、と片手を宙にかざす。
瞬く間に扉を象った霧の集合体が現れ出でて。
「ここをくぐればー……あっという間に宿!……んーと、行き先は平民地区かなぁ」
「これで逃げ道は確保されたよ! さ、どーしよっか」
見ず知らずの少女の前でも能力を披露することに躊躇いが無い吸血鬼。
最も隠そうとも最初からしていないのだが―――
■シビイ > …………じゃあ……行き先は闘技場に……そこが家だから
(相手の魔法に目を見開き驚きの表情を浮かべるも、相手が本気で助けてくれることがわかれば行き先を告げ、鎖がこすれる音を立てながらゆっくり立ち上がり)
本気で助けてくれるなら、助けて……お願い……
■リト > 「……お、闘技場?そこに住んでるの?お部屋あるんだ?」
ちょっと意外そうに瞬いた。立ち上がるのに合わせて視線をゆっくり持ち上げる。
「いいよー。助けてあげる。……じゃ、手ぇ出して」
それに従ってくれるならば、彼女を縛る鎖に手をかざそう。パキン、と音がしていとも容易く壊れ落ちる筈。
■シビイ > う、ん……
(相手の明らかに人間離れした言葉と力を見せつけられると素直に従って相手に手を差し出せば自身を封じていた鎖から解き放たれて)
ぁ……ありがとう……
(自分がどんなに力を入れてもびくともしなかった鎖があっけなく割れ落ちれば不思議そうに手首を見るも相手に例を言い)
■リト > 「どーいたしまして。……じゃ、行こっか?」
割れ落ちた鎖、手首に異常が無いのを簡単に確認すれば軽く指を鳴らす。
霧の集合体が微かに震えた。
「あ、わたしも一緒に行くよー。ふふ、お礼してもらいたいしね!」
図々しくもそんなことを言ってのける。避けられなければひょい、と彼女の手を取って繋ごうとし。
■シビイ > う、うん…………
(疲れているせいか、普段の強気な態度も薄れ、相手に手をつながれるとそれを受け入れて、相手に引き連れられるように力の入らない足で歩きだし、そのまま霧の中に消えていった)
ご案内:「貧困地区 とある場末の宿屋」からシビイさんが去りました。
■リト > 抵抗されぬならば繋ぐ手を軽く引きながら、霧の中へ共に消えていく。
後には壊れた鎖が残るばかりで―――
ご案内:「貧困地区 とある場末の宿屋」からリトさんが去りました。