2015/10/21 のログ
ご案内:「「旅の雨宿り」亭」にヘルガさんが現れました。
ご案内:「「旅の雨宿り」亭」にカタリナさんが現れました。
ヘルガ > 秋空は気まぐれで、一晩を過ぎれば雨も上がり、穏やかな晴れ間が雲の隙間から覗く。
治安を気にせぬ小鳥の囀りが窓の外から聞こえてきた。
良い朝だった。昨晩の出来事がなければ笑って迎えられたに違いないのに。

「……もう少ししたら発とうと思う、なにか手伝えることは……ないかい?」

騎士に戻った相で、開店の準備をするカタリナに声をかける。
暖を取り、かいた汗は流し、しっかりと渇いた服を身にまとって。
あとは干してある外套が渇けばいつでも逃げ出せる状態にあった。
カウンターの席に手持ち無沙汰に腰かけていたまれびとは、どこか遠慮がちに店主に視線を注ぐ。

カタリナ > ぱたぱたと朝の準備をする。
仕込を行い、メニューを考え。

……昨日のあんな事があっても、先日の事があってもそれだけはまだ何も変わらなかった。

ヘルガに声を掛けられるがそちらの方は中々真っ直ぐに見れない。
昨日あれだけの事をしているので気まずいと言うより恥ずかしい。

流石にこれも無理のない事だ、と自分で自分に言い訳をする。

 「えっと……だ、大丈夫。昨日……その、結構激しかったし。それで腕、またちょっと傷口開いてたし」

だからゆっくりしててください、と目を見れず、若干ぎこちなさの残る笑顔でそう彼女に伝えた。

 「あ、そうだ。ごはん、どうします?」

思い出したように、というより話題を変える様に。

 「折角だし、御馳走、するよ?」

と言いつつも仕込などの手は止めず、そう彼女へと伝えた。

ヘルガ > 自分のしたことを考えれば、真っ向から拒否されても仕方のないことである。
それはひとえにカタリナの性格によるものなのか、
依然、自分は寒風を屋根の下で凌ぐことはできている。
忙しない後ろ姿を見守る。ともあればその首筋や耳裏の色を注視する。

「………そうだね、ご馳走になっても…いい、かい?」

引きつった笑みに何を見て取っただろう。
昼間だというのに場を憚らず騒ぐ悪魔の示すまま、どこかぎこちない物言いで頷いた。
そういうことだろう、と促された事を確認するように、彼女の背後で腰を上げる。

「優しいね、カタリナは。それとも、単純に私が恐いのかい?」

その手が刃物や熱を持ったものに触れていないことを確認してから、
影のように不意に背後から…その耳元にささやきを落とす。

カタリナ > その答えに、先ほどよりは柔らかな笑みを浮かべ。

 「うん、じゃあすぐ作っちゃうから」

仕込ながらヘルガに何を食べてもらおうか考える。
できれば栄養が取れるものがいいだろう。
傷などもそうだがしっかりと食べれば治癒力も自然回復するものだ。
温かいものもいいだろうし。
メニューなどを考えるのに夢中になり、後ろから来るヘルガに気づかない。

そして。

 「ふあっ?……え……?」

背後から突然耳元への囁き。
少し驚いたものの。
先ほどまでの距離が一気に狭まっており、一瞬だけドクン、と心臓が脈打つ。
その脈動は驚きによるもののだろうか果たして―――。

 「べ……別にヘルガは恐くないよ?」

とにかく思っている事をまずは口にする。
それは紛れもない彼女の本心であった。

ヘルガ > 「だって、あんなことをしたのに……?」

怪我の治療と雨宿りをかって出た女性に対しての狼藉は
少なくともその尊厳を踏みにじるものであったはず。
耳孔に、吐息ともども問いかけと疑問を吹き込む。
逆側の耳には指先がそっと這う。耳朶を揉み、内縁を擽った。
振り向いて確認すれば薄っすらと――その唇は昨晩の様な三日月。

「またひどいことをされるんじゃないか、って恐がってるんだと思って」

その指先がくるりと耳の内側の輪郭を撫でると、
頬に、顎に……下がっていく。
そしてエプロン越しに浮かび上がる乳房の稜線に、そっと掌が這った。

「……それとも、逆なのかな……カタリナ?」
「これは、『お礼』のつもり……かい?」

カタリナ >  「あんなこと……」

昨日を思い出し、また顔が紅く染まっていく。
その囁きに、指の動きに。
囁きが耳を震わせ、指が逆の耳を触る。

 「ヘルガ……ごはん作る――」

一応、そう言おうとして後ろを向けば最後まで言えずに見えた彼女の顔は。
昨日と同じ顔。
ごくん、と喉が鳴った。

 「あれは、呪いのせい……だよね」

酷い事、と言われただそう、答える。
その間も指は掌は徐々に下へと降りてゆき。
すい、と指が胸を這う。
その感触にまた少しだけ動悸が早まり。

 「そんなんじゃ……そんなつもりじゃ」

そう反論する彼女の声は弱弱しい。
顔は見れず、ただヘルガの指が己を這って行くその感覚にただただ集中してしまっていた。

ヘルガ > 「そう……呪いのせい。女性にあんなことをしたくなるのも、全部…」
「……でも君は、そうじゃなかっただろう?」

開いた唇は耳朶をそっと食み、唇にするようにリップ音を立ててひとつ吸いあげる。
舌先は続いて耳殻の内縁をぬるりとなぞり、
耳孔をほじるようにして、唾液の跳ねる音で鼓膜を責めた。

「あれだけ乱れて、媚びを売るきみは…とても魅力的だった」
「気のせいではなければ、私も……きみの欲するところを満たしてあげられたんじゃないかな、って」

夜にそうしたように、乳房の重みを捏ね上げる。
十分に休み、体温の戻った掌は、その感触を味わうように、指と手首を蠢かせた。
場所は知っているとばかり、指先が頭頂部を探ると、突起のある部分を服越しに押し込む。
赤くなった頬、耳。そこに口吻を繰り返しながら。

「あれだけ積極的に、私のにくちづけをしてくれたじゃないか…?」

寝て覚めれば「元に戻った」カタリナに、もう少し実感を持たせてやらねば。
悪魔が促し、いまは自分の意思になった欲望とともに、
もう片方の掌は、乳房の下側、腹のあたりを撫でていく。
円を描くように、自分が幾度も注ぎ込んだ熱の在り処を探しながら、
少しずつ下降していく。

カタリナ >  「私……ん」

そう、彼女は呪いでも何でも無い。
ヘルガが耳を愛撫するたび、少しずつ少しずつ。
耳に直接流し込まれるぺちゃ、という唾液の出す粘り気のある音。
それも淫靡に聞こえ。
昨日のようになりそうで。


 「わたし……そんなつもり……」

はあ、と息を吐く。
掌が双丘を辱めて行くたびに息が荒くなるのを自覚して。
どんどんと。

 「んっ……そこ」

服越しですら既に敏感になっていて、堪らず声が漏れる。

 「昨日は……あんっ」

掌がどんどんと下へ下へと下降していく。
口だけの抵抗で、身体は全く抵抗してくれない。
自分の身体が自分のものじゃないような。
既に所有権は彼女にあるのではないか、そう錯覚さえして。

 「それ以上は……」

また、きのうのわたしみたいになってしまう。