2023/06/11 のログ
ご案内:「城塞都市 アスピダ 山中」にメイラ・ダンタリオさんが現れました。
メイラ・ダンタリオ >
 城塞都市 アスピダ 外壁側
 結界 突破口の見いだせない場所
 山間部という段々構えの土地故に、呑みこむようにはいかない構え
 全てが苛立つ 攻めにくいように仕立てた場所を奪われて攻めにくい場所にされるなど。

 ―――ここだって王の代物でしょうに、とわたくしが苛立っている
 ―――腹が立つ 腹が立つ それゆえに力が溢れて仕方ない。

 黒い鎧を纏うまま、メイラはいくつも重なり合って倒れている躯の上に腰を下ろしている。
 死ねば躯もただの遺体だと弔うことを見せるのが騎士道なのだろうが
 メイラからすれば、人の土地に土足で散らかし続けるゴキブリと変わらない屑らだ。
 切断し ひしゃげさせ 割り 潰した。
 そんな躯らが地面に赤い染みを広げながらまとまっており、その躯の上で腰を落とす。

 未だ虫の息がいないか、トドメを指す者らが周りにいるものの、見つめるメイラの赤い目は
 未だこれを終わらせるつもりもないかのようで、見つめ合ってしまった部下の一人が苦笑している。
 これが終われば次に動くのだろうかと。


   「…、…。」

 
 嫌気が差して空の手で土地を離れて 拾った武器一つで山賊と化す小物が増えるだけなら日常だった
 腐った騎士に税金を払いたがらずに野良の土地でのさばる。
 それが徒党を組んで 今では殺した同胞の騎士鎧を身に着けて、武具を振るいあげてこようとする。
 それを切断し続ける度に、両腕に血管が奔る。 今でも思い出せば、ギザ歯が軋んで喉を鳴らしそうだ。