2023/05/09 のログ
ご案内:「城塞都市 アスピダ」にハヴァン・グレイナルさんが現れました。
ハヴァン・グレイナル >
 城塞都市アスピダ
 幾人もの騎士と戦士が飛び交う場所
 この戦場に於いて、騎士らしさを魅せるような者がどれだけいるのだろう
 それには少なくとも私は入らない と、ハヴァンは右手に握りしめる短い刃を振るい掃って思った。


   「平坦な戦場と違って、反抗的な山羊を一匹ずつ仕留める山の狩りは難しい。」


 山岳兵が当たり前のように考えている事柄を、復唱する。
 攻略してしまえば 頭を刈り取ってしまえば そんな言葉が通用しない戦場
 重い鎧を身に纏わず、一部だけに厚くさせた鋼と革の姿。
 握る山刀のような片刃の肉厚な中短剣は、まるで殺人鬼を彷彿とさせる。
 殺せればそれでいい というスタイルを貫くよう。
 伝説も華美も必要がない 必要性のみの姿は、女騎士というよりも、女戦士か。


   「こういう場所ほど、近づいて斬れ が一番有効なのが歯がゆいな。」


 周りの同輩らと、そんなことを呟きながら頬の返り血を指摘され、拭う。
 樹々の中で狙い撃つ弩よりも、長物の槍よりも
 小回りの利く刃や片手剣で切り裂くほうが 短槍で穿つ方が振り回しやすいのだから当然か。
 一度周りが静かになり、節目を迎える。
 完全な終了ではないのは 散った残党がまだ残っている事がチリチリと肌に感じているからか。
 

ハヴァン・グレイナル >
 残党の場所が、山を降りきるよりも隠れ潜むやり方に切り替えられた
 山賊の山慣れは恐ろしい
 小さな獣の穴の中に身を顰めるようにするときだけ、槍や長剣が役に立つ。
 そこらの藪だってそうだろう。
 ハヴァンもまた、カチリと分厚い鉄の鞘に刃を収め、槍を借り受ける。
 残党狩りに出向きながら、長引きそうだと空を見て想ったところで
 その場からは躯を集める一部と別れるだろう。

ご案内:「城塞都市 アスピダ」からハヴァン・グレイナルさんが去りました。