2023/05/04 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にカジャさんが現れました。
カジャ > 貧民地区の路地に小さな人影がぽつんと。
それだけなら王都の貧民地区では然程珍しくない光景である。
だからそれが何かまで誰も見ようとはしない、それが何かまで警戒はしない、それを知ってか知らずか人影のほうも警戒をせずに貧民地区の路地を歩いている。

足先まですっぽりと包むぼろぼろのローブ。
フードを深くかぶり頭部を隠すことで人の子に擬態したモノ、それは呪詛の塊である稀有な存在でもあるカジャと呼ばれる魔物である。

それが何故今貧民地区を彷徨っているかと言うと、単に迷い込んだのだ。
以前は貧民地区の奥にある公園に巣食っていた存在であるが、場所が場所だけに訪れるものも無く、負の感情渦巻くこの地区が居心地が良くても、楽しめなければ呪詛の塊にとって何の感情も得られない。

のろえ、うらめ、なげけ、わめけ、蕩けよ。
呪詛の塊はそれを望んでいる、だからそれは自ら貧民地区を彷徨い獲物になりそうな素材を探しているのであった。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にアーニアさんが現れました。
アーニア > 冒険者家業としての稼ぎをある程度溜めた後、自分が世話になった孤児院へと向かう一人の女。

最近はようやく自覚できるようになった胸と尻、そして子宮という”雌”としての価値を併せ持ちながら、
貧民地区を歩いて行けるのは常人を越えた膂力を有するが故。

背中に背負った鉄塊をものともせずに歩いていく中、ふと、その人影に気が付く。

「……お? どしたお前。……腹減ってんのか? ……一人で大丈夫か?」

過去の自分と重ねたのだろう、無防備に近づいて、手を差し伸べようと。