2023/03/22 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯 洞窟 邪教徒の住処」にメイラ・ダンタリオさんが現れました。
メイラ・ダンタリオ >
 暖かくなってきた今の時期
 衣を入れ替え、袖口から肌が見える機会も増えてきている。
 身軽になった子らは街中で遊ぶ姿さえ見れるだろう。
 陽を浴びながら猫を撫でる老婦人の姿だって見える。

 だからこそ 春先は裸体でうろつく馬鹿が増える。


        『グびゃっ―――。』


 王都マグメール近辺 名も無き洞窟の一つ
 現邪教の住処。

 裸体で笑い 現実と脳味噌が引き剥がれた集団
 神も王も法も信じられなくなった者らにとって必要なものはなにか。
 異性と裸 それ以外は心得のある者や多少のお布施を募り、火の周りで踊り
 自生草と茸の効能で狂い、行為に耽る。

 まるで残されたたった二人だけの存在 のように。


        「お前達は 地獄に居わすあの御方と同じところにすら行けない。」


 戦場と戦場の間 王都で処理や休息を行っていたメイラ・ダンタリオ
 久しぶりに洞窟近辺で暖かくなったこの時期
 動きを再開した裸の烏合の衆らを討伐する事柄に 念を入れて参戦を求められ
 今こうして洞窟の途中 汚い髭がダマになっている男が下半身をブラブラとさせながら
 メイラの抜き身にしていた愛刀 すくんっ と刃が肩下から真っ直ぐに諸共に横一文字に両断された。

 肺の空気が崩れ、血交じりの声が出る中で下手な達磨落としのように倒れた姿
 洞窟内故に、長い槍は不得手 に見えて突きならべればずるい武器
 しかしそれより前に出て数人の剣持ち等と共に立小便は酔い崩れている者らを
 静かに一匹ずつ始末しながら本命に向かって歩いていく。


        「酷い匂いですわ。」


 毒ではないし正気は保てている。
 濃くなっていく匂いは獣同然 煮込んだ何かと洗っていない獣の蒸れる匂い。
 これでは、ゴブリンと何ら変わらないではないか。