2023/03/21 のログ
ご案内:「冒険者ギルド」にホガインさんが現れました。
ホガイン > (初老の人間がギルドの受付に近付いていく。見るからに冒険者と言った風体ではなく、その動きには鋭さと言った物がない。平穏な日常に身を置いていると分かる足取りで受付へ向かい、依頼をする側である事を告げる声が周囲に響く。ギルドの中ならば無体な行動に出る輩もいないだろうからこそ、温厚且つ温和な声音と表情はそのままに。紙の上に走るペンの音が響く中、書かれた依頼はヤルダバオートまでの護衛と言った物。ただ、報酬はかなり低いので食いつきは少ないだろう。)

「これでお願いしますね。安全だとは思いますが私では弱い魔物や動物相手でも苦しいので、ははは……。
報酬については、えぇ、えぇ善意に頼ってしまう物で心苦しいですがこれが限界でして。」

(報酬は相場より2割ほど低い。追加報酬と言う物もない関係で人気は無いだろうし直ぐに募集者が出るとも思えない。それでなのか念押しをされつつ、正式な契約であることを示す拇印とサインで片隅に張り出される事になった。)

「あぁ、すみません歩くだけで疲れたので隅っこで休憩していても?」

ホガイン > (出されたのは白湯よりマシな温かい麦茶。流通の時期を考えれば昨夏に仕入れたモノの余り物だろう。喉に流してもあまり特有の香ばしい香りもせず、全体的にボヤけた風味だ。飽きが来るような味だが、まぁ追い出されないだけ有難い。
くぴりくぴりと茶を飲みながらモノクル越しにギルドの中をくるりと見回した。モノクルの出自は不明だが自分には過ぎた物。いろいろと便利なので重宝しているが、流石に男も多いギルドの中で使う訳にも行かない。バレたリスクを考えればリターンがあまりにも薄いからだ。せめて見目麗しい女でもいれば、と。視線をギルドの隅々に巡らせつつ。)

「そうそうお人好しもいないでしょうが、ね。」

(ひとり呟いた声と木造りの机に置かれた土練りの湯飲み茶碗の音。依頼を出した以上長居は無用でもあるが、場合によってはアピールが必要になる、かもしれない。例えばお人好しがいたり。例えば目的は違っても目的地が同じ相手がいる時など。ヤルダバオートに向かうならそうそう悪人はいない……と思いたい。)

ご案内:「冒険者ギルド」にアレンシアさんが現れました。
アレンシア > ギルドに一人の女が入ってくる。
露出狂と間違われかねないほど面積の少ないビキニアーマーを着ていてスタイルはすごく良い。胸は上を向いている、と表現したくなるほど形が良く尻肉から太ももに関してのうっすらと脂肪の乗った筋肉のボリュームも大したものである。

雄の獣欲を刺激することは間違いない雌だがホガインの顔を見るとわずかに首を傾げた。微かに、ではあるが相手にはバレたかもしれない。

アレンシアがまだ男であった頃、天の羊飼いという孤児院は重要な顧客であった(勿論アレスがどうこうというわけではなくアレスの上役がという事である)

色々悪さをしていたらしく、アレスが初めて抱いた女というのも天の羊飼いでなにかやらかした(おそらく脱走でもしようとしたのだろう)小娘を輪姦するおこぼれに預かった、というものだったりする。

相手の素性を雑に、ではあるが知っているアレンシアは当然目も合わせようとせずに受付に向かうとゴブリンの耳が入った袋を手渡した。

ゴブリン討伐の証拠を持ってきたアレンシアは報酬を渡されたら袋に仕舞ってから依頼を確認し、ホガインの名義で護衛を募集しているのを見て、ああ。という顔つきをした。

まあ……護衛名目で雇った女を薬とかでどうこうするのかな、という認識。事実とほとんどずれが無いかもしれない。

そんな認識なのでホガインの隣をさっと通り抜けて学院に戻ろうとした。相手がこの雌を逃がすのは惜しいと考えるなら何か仕掛けてくるかもしれないのだが。

ホガイン > (入ってきた女の姿は造詣含めても凄い物があった。モノクルによる透視を必要としない程の布面積の薄い防具……?だろうかモノを身に付けている。肉体の肉付きは男が好みそうな物。男ばかりの中では目立つ容貌だけに直ぐに自身の目に留まってしまう。勿論この機を逃がすほどの我慢はない。
そして当然相手の正体に見当がついている筈もない男は椅子から立ち上がると足早に女冒険者の方に近寄っていく。)

「もし…もし、そこな御仁。」

(小声で、けれどもその声に紛れる様にモノクルの視線が痴女にも見える女に向けられた。素性を知る相手からすれば滑稽だろうが、縋りつくかのように女冒険者の前に回り込むと跪く様に。両手を拝むかのように組みつつ、見上げるのだった。)

「すみません、どうか――ヤルダバオートまでの護衛をして頂けませんでしょうか。そちらに向かわなくてはならないのですが、どうしても護衛の依頼を受けてくれる冒険者がおらず。
お話だけでも聞いてもらう訳には――」

(声の端々に織り交ぜられたのは哀調の声音。いっそ孤児院の理事長よりは大根役者の方が向いていそうな声。だが。その声に混ざり、モノクルによる魔力が少しずつ少女の肉体ではなく意識を司る頭へ収束をし始める。興味、という部分を強く引きずり出そうとするように。)

「――ヤルダバオートに数日で到着しなくてはならない関係で、どうしても早い段階で出立しなくてはなりません。ここに貴女が足を運んだのも何かの縁、報酬は安いですが、どうか護衛任務引き受けてはもらえないでしょうか。」

アレンシア > 「ん……? あ……いえ……」

男の正体を知っているアレンシアからすれば男の態度は笑止。としか思えないもので、この身体なら犯したいですよね。と思っていたはずが、いいですよと言いかけて頭を振る。

薬、ではなくどうやら魔法だったよう。危ない。と咄嗟に判断し男を押し退けてギルドを出ようとするが魔法が効きかけた頭はぼんやりとしてすぐにはしゃっきり身体が動いてくれなかった。

精神系の魔法に聞く防具など持っていないのでアレンシア自身の魔力抵抗でなんとか耐えた、という状況なのでモノクルでもう一押しされれば危ないだろう。

ホガイン > (反応により起点を変える。危うい綱渡りが多い腹黒い人間特有の切り替えの早さ。直ぐに返事を返さなかった辺りは精神系の魔法へ耐性はありそうだ。もしくはそういう装備をしているか。だが、拒絶ではない辺りで角度を変えて悪意が向けられた。もう少し強く。
そしてもう少しだけ圧力と粘度の高い魔力が反発と危機感を薄れさせていこうとしていた。)

「お話だけでも。ささ、こちらに。」

(馴れ馴れしい手つきで彼女の手を取り、連れて行こうとする先は依頼人と請負人だけが入る事の出来る商談室を兼ね備えた一室。困惑と幻惑が精神に働きかけている状況だが、彼女が抵抗出来ればその手を振り切るなり、突き飛ばすなりは容易な筈。連れていく事が出来るかは彼女自身の抵抗力次第、だろう。)

アレンシア > 「あ……はい❤」

どうやら堕ちた。と確信できるであろう甘い声。
逃げようとしていたことも忘れてしまい雄に媚びるように腕を取り胸を押し付け肌を密着させ。

その豹変ぶりを怪訝に思ったものもいるであろうが彼らとて余計なトラブルに関わりたがるはずも無く雌と雄は手を取り合って部屋に消えた。

アレンシア > 【移動します】
ご案内:「冒険者ギルド」からアレンシアさんが去りました。
ホガイン > 【部屋移動します】
ご案内:「冒険者ギルド」からホガインさんが去りました。
ご案内:「設定自由部屋3」にアレンシアさんが現れました。
ご案内:「設定自由部屋3」からアレンシアさんが去りました。