2022/12/09 のログ
ご案内:「森の奥の屋敷」にセレーナさんが現れました。
ご案内:「森の奥の屋敷」からセレーナさんが去りました。
ご案内:「森の奥の屋敷」にセレーナさんが現れました。
セレーナ > 【現在お約束待ちです】
ご案内:「森の奥の屋敷」からセレーナさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 王城外施設」にハヴァン・グレイナルさんが現れました。
ハヴァン・グレイナル > 現代と違い、湯水の沸く場所から引く、源泉に対して建てるなどで確保できるだろう浴場
王城の外に建てられている場所の中 湯気が立ち込める中で汚れを浮かせて洗い流す蒸し風呂
湯をたっぷり使う風呂など、いくつかあるだろう中 王都に戻っている身だというのに鍛練に身を費やした体
装備品の一張羅を除いて汗臭い中着を取り除き、一本に編み込んだ魚の骨に見立てたそれすらも解いてしまう。
上に持ち上げることすらしないのは、全身を浴びたい欲望が勝るせいか

シャワー擬きの打たせ湯などもない場所
取っ手の長い桶に汲み上げたそれを全身に浴びて、古傷が幾つか見える筋肉質な体
湯気に紛れて、今だ肌は湯水を吸い、蒸気煙となって立ち昇る。
戦場の火が、胸の内からまだ消えていないかのように。


「…、…駄目だな。 私に心頭を冷やすような気持ちは、若すぎる。」


もっと心に静まれと言っているのに、火酒を飲み干して駆け巡るあの熱にも似た内側からくる熱
欲望や戦闘欲ではない 体が動けと命じているような、もっと根源の熱がある。
持て余す しかし、無駄に剣を振るわないのが騎士であり剣士なら
きっと、もっと競い合いたい 研ぎ澄ませたい という気持ちが正しいか。

今は誰もいないからよかった 数分ジッとするだけで、本当なら多少は体も冷えるというものだ
この季節ならなおさらにそれがくる。
しかし、体は、まるで雪の中で脱いだ手のように、まだ勝身煙のように体から幾筋か蒸気煙が奔る。


「竜はどうやって、静めているんだろうな。」


―――死地の中では消費するばかりのせいか、こんな風に悩むこともないというのに。


ハヴァンはもう一度湯水を頭から全身に対して浴びると、髪がみすぼらしくならないうちに
手入れを始めるだろう それをしなければ整えることを怠っている者と認識されてしまう。