2022/10/15 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区/「リトルティッツ」前」にヴァンさんが現れました。
ヴァン > 「なんで俺がこんなことをせにゃならんのだ……」

コーヒーを片手に、ある酒場から離れた場所に佇む男が一人。スーツ姿はこの場にはそぐわないが、
かえってそれが他の特徴を目立たなくさせている。
所有している物件を任せている相手が、敵情視察と称して中に入ろうとした所丁重にお断りされたらしい。
かわりに調べてきてくれとの依頼。雇用主を使うとは、なかなかしたたかだ。

「しかしなぁ……腑に落ちん、こともないな。しごく当たり前か」

店から出てきた人間に金を渡して店のシステムは聞きだした。普通は追い返される訳はないのだが……。
依頼主を思い出す。ぼさぼさの髪、目の下に酷い隈、私服姿は普段見ないが、錬金術の実験続きで薬品臭がすることもある。

ヴァン > 「しっかり寝て、髪を梳かせば美人に見えると思うんだが……錬金術に没頭しすぎだな」

残念な美人というやつか、と笑う。男も服装のセンスや女性への言葉遣いで、相手を笑える立場にはないのだが。
男自身は入店する気はさらさらない。女を金で買う、という行為が好きではないのもある。
一番の理由は、依頼といいつつろくな報酬がないことだ。先程情報を得るのに費やした金で、本来ならスタウトが何杯も飲める。

しばらくここをぶらついて、得た情報を持ちかえれば十分か。ぼんやりと考えながらコーヒーを口にする。

ヴァン > 周囲に人の気配はあるが、しっかりとは捉えられない。
ふ、と自分の状況を客観的に見てみる。
出会い系の酒場の前で張り込む男。配偶者がいるようには見えない。探偵のように思われるか。

「……ここに長居していたら、あのお店の営業妨害になるな、退散しよう」

ばつの悪そうな表情を浮かべつつ、立ち去っていく。

ご案内:「王都マグメール 平民地区/「リトルティッツ」前」からヴァンさんが去りました。