2022/10/02 のログ
ご案内:「「王都マグメール 平民地区 狩人の酒場」」にメイラ・ダンタリオさんが現れました。
メイラ・ダンタリオ > がやがやと賑わっている酒場。
今夜は空を見上げれば月の無い夜
星だけが目立つせいか、夜は一層暗い。
そのせいか、夜の仕事というのも控えめで、裏稼業には打って付けでも 平民 冒険者 からしてみれば
この夜は街中の明かりのある場所に集まりやすい夜だった。


「―――(はぐっ)」


メイラもまた、体を休めて禊ぎし終わり
次の戦場へ向けて移動する部隊と交代の期に出向く予定でいる為か
鍛え直して 殺し尽くして 王城ではアスピダの様子と、この国が弱っている機関の間
横やりを入れてくる者達はどんな具合かまで いつも以上に励んでいる。

体には頬に白い布 両腕には剣を握れる程度を残して痛めつけられた痕がある。
体に香る薬草の匂いは、ポーションやエリクシルでの完全回復ではなく、薬草軟膏と湿布による
自然回復への促進のみに頼った体の増強が伺える流れがあった。

その痛めつけた体に対し、分厚い丘のような肉塊のステーキを切り分け、乱杭歯の向こうへとフォークで押しやる姿
テーブル席の一つを取り、占領される白桃ワインと肉塊ステーキ。
供連れもなければ友人もいない席。

体を痛めつけ、肉を食み、強く変えていく作業。
一週間以内に、戻ると決められているせいか 体は燻ぶらず ジッと待ち望んでいる。
ハンマー・ステーキを切り分ける間、女一人でそれを食し続ける姿に、何人かひそりと話を零すものの
大多数が、貴族も平民も区別しない変わり種の貴族令嬢の一人飯を、咎める様子もない。


「―――(グビッ)」


肉をかみ砕いて、酒で流し込む。
その作業の傍ら、ボトルが空いた様子に、ボトルを掴んで小さく振って見せ、次を開けさせる。


「あの子たちにも、いいものを食べさせてあげないといけませんわね。」


呟くのは、轡を並べる同輩後輩 かわいい部下 跨る愛馬達だってそう。
全員で塗り替わってからあそこにいくのだと ニィッ と三日月を描く、ギザ歯のジグザグ。

ご案内:「「王都マグメール 平民地区 狩人の酒場」」からメイラ・ダンタリオさんが去りました。