2021/12/31 のログ
ご案内:「九頭竜の水浴び場 マッサージ室」にエレイさんが現れました。
■エレイ > ──温泉旅籠内の、主に宿泊客向けに用意されたサービスの一つが、このマッサージ室である。
その施術室はいくつかの個室に分かれており、客は専用のカウンターで受付を済ませた後、各個室で待機しているスタッフと
一対一でマッサージを受けることになる。
なお、客にどのような施術を行うかは、スタッフの判断にすべて委ねる、というあたりはこの旅籠らしいといった所。
ついでに、各個室内には客に安心感を与え、施術への抵抗感を知らず知らずのうちに薄れさせてゆく効果を持った、
ほのかな香りのアロマが炊かれていたりもする。効果がどれほど出るかはその客次第なのだが。
「──よしこんなモンかな」
その中の一室を臨時スタッフとして担当している金髪の男は、施術用ベッドの近くにあるアロマの噴霧器(ティフューザー)の前に立って
ゴソゴソと何やら怪しい挙動をしていた。
男の手が離れたあとには、噴霧器のそばには銀色の小さな箱のような物体が置かれているのが見える。
それは最近になって入手した撮影用の魔導機械であり、ようはマッサージ中の映像を撮影してやろうという魂胆である。
なおこの箇所だけでなく、室内の他の場所にも密かにいくつか設置済みのため、あらゆる角度からの撮影が可能になっている。
「あとはいい感じのお客が来るのを待つだけなんだが……おっとと」
眉下げて笑いながら、うまく『標的』になる客がやってきてくれるかどうかが問題だ、なんて考えていれば、
狙ったようなタイミングで背後のカーテンが開く音がして振り向く。
はてさて、そこに現れたのは男が望む対象なのか、それとも──
ご案内:「九頭竜の水浴び場 マッサージ室」にルビーさんが現れました。
■ルビー > 「・・・マッサージやさん?」
なんか興味津々といった感じの、何やらおさなげな女の子が入ってきた
その室内の香りに夢中になっているようで、なんか鼻がひくひく動く
「・・・すごくいい匂い・・・♪」
そうこうしているうちに、スタッフのお兄さんの存在に気づくと、すす、と寄ってきて
「お兄さんがマッサージ屋さんですか?」と
■エレイ > 開かれたカーテンの向こうから現れたのは幼女。
思わず軽く目を丸くしつつ、臆することなく此方に寄ってくる彼女の動きを目で追って。
「──やあやあコンバンハ、小さなお客サン。うむ俺がこの部屋担当のマッサージ師だが
どこもおかしくはないな」
なんて何故かドヤ顔しながら大きくうなずき彼女の言葉を肯定してから、膝を屈めて視線を近くして。
「して、お嬢ちゃんはお一人ですかねぇ? もし迷子とかだったら案内してやるぞ俺は優しいからな」
そう問いかけつつ、誰か同行している者でもいないかと彼女の後ろの方にちらりと視線をやってみて。
■ルビー > 「こんばんわ・・・、」
背後には誰もいない、本当に一人で寄ってきたようだ
ただの迷子、というより好奇心のままに寄ってきただけのようだ
視線を合わせられると、ちょっと緊張げに見つめてくる・・・
■エレイ > 「ふぅむ……別に迷子とかではない、ということでエエのかな」
視線を合わせれば、彼女の表情と挙動から伝わるちょっとした緊張に眉下げて笑いつつ、
同行者もいない様子の彼女に確認して。
その間も漂うアロマの良い香りが、彼女の鼻孔をくすぐり続け。
「まああそれなら……しばらくココで俺様の話し相手にでもなって貰えるかな?
他に客がいなくて暇なのでなあ」
んー、と少し悩んだ後、改めて向き直るとにへらと笑ってそんな提案を。
■ルビー > 「・・・・??? うん、」
なんとなく心地よい香りに包まれ、フワッとしたまま同意
そのまま、マッサージ台にちょこんと座って、なんだかぽわわーん、としたふうになってしまっている
なんだかその眺めの耳も萎れてきている・・・
■エレイ > 「ン、じゃあそこに座ってくれたまえ」
同意を得られれば笑みを深めてうなずき、マッサージ台に腰掛けるよう促し。
それに従ってマッサージ台の方へと向かう様子を眺めつつ、自分は出入り口のカーテンを静かに閉じ。
その後のことは、カーテンの奥に秘されて──
ご案内:「九頭竜の水浴び場 マッサージ室」からエレイさんが去りました。
ご案内:「九頭竜の水浴び場 マッサージ室」からルビーさんが去りました。