2020/05/06 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区/住宅街」にエレイさんが現れました。
エレイ > 雨がしとしとと降り注ぎ、普段に輪をかけて人気のない住宅街の路地を、
下手くそな口笛を奏でながら、傘布の部分に赤いラインが入っている以外は全てが銀色の蛇の目傘という
奇妙な物体を担いでのんびり歩く、金髪の男が一人。
そんな奇っ怪な傘を差している代わり、普段羽織っているジャケットの姿はなく。

食事を終えた後、暇つぶしを求めてブラブラと大通り、路地裏と歩いてきたが、特に何か特筆するものと遭遇するでもなく、
気がつけばこの場所まで辿り着いていた。

先の二箇所に比べると、余計に事件性の少なさそうなロケーションではあるが──

「……まああ人生ドコでナニが起こるか判らんもんだからな」

なんて、眉下げて笑いながら独りごち。
適当に視線を彷徨わせて住宅街の景色を眺めがてら、なにか面白いモノか人でも出現しないか、などと
雑な期待をしながら、ぱしゃ、ぱしゃとマイペースに歩を進め続け。

エレイ > そうして歩いていると、小さな公園の前を通り掛かる。
当然ながら、今の天候で公園に来ている者は誰もいない様子。
男は足を止めて少し思案し。

「……ほむ。ちょいと一息入れていくかのぅ」

そう呟いて、敷地内に足を踏み入れ。
片隅にある東屋に近づけば、その屋根の下に入って傘を閉じる。
東屋の中には木製のテーブルとベンチが設置されており、男は傘の水気を軽く切るとゆっくりとベンチに腰を下ろした。
フンス、と鼻を鳴らしつつ頬杖つくと、東屋の屋根を叩く雨音を聞きながら、
雨模様の公園の景色をボーッと退屈そうな表情で眺めていて。

エレイ > 「……おっとといつの間にか止んでいた感。そろそろ行くか……」

ボケーッとしているうちにいつの間にか雨は止んでいた。
男は傘を携え立ち上がると、ふらりと東屋から出て歩き出し、公園を後にした。

ご案内:「王都マグメール 平民地区/住宅街」からエレイさんが去りました。