2020/04/11 のログ
ご案内:「お花見会場の隅の方」にキルシュナさんが現れました。
キルシュナ > とある大貴族の屋敷にて、東方文化である"花見会"が催されていると知ったのはつい先程。広い王都は遊び場に事欠かないが、こうしたイベントの開催に中々気付けないというのは少し勿体ないとも思う。

ともあれ、花見と言えば酒が入るのは当然の事。ほろ酔いでガードの薄くなった美少女やら、酩酊して非常にけしからん事になってしまっている美女に対するエロ目的で参加しようと考えて、準備万端会場に潜り込んだは良い物の

「――――幾らウチでもあん中でエロエロするっちゅうんはあかんて分かるわ」

満開の桜が咲き誇る庭の隅、立派な枝ぶりの樹上にハイレグの食い込む尻肉をぺたんと腰掛けさせた猫娘は"タコ焼き"なる球状の粉物料理を摘まみ、もう一方の手に持った酒杯を傾けながらメイン会場の賑わいを遠めに眺めていた。
人混みの中での秘めやかで淫猥な痴漢行為はキルシュナの好む所ではあるものの、ああして会話の弾む中でそれを行うのが無粋であると感じる程度の常識は持っている。TPOをあまり弁えない変態猫と言えど、他人の迷惑を無視してまで己の愉しみを追求する程はた迷惑な存在ではないのだ――――多分。

とはいえ『エロくない猫などただの猫である』なんて持論を持つキルシュナなので、行儀よく会話を楽しむだけなんて無理な話。とはいえこういったイベントの応援もしたい。
そうして足りない頭を捻った結果導き出されたのが、メイン会場の賑わいを邪魔する事のない隅の方で酒とつまみを愉しみつつ、うっかりこちらに迷い込んできた犠牲者だとか、人目につかない場所でこっそり用を足してしまおうなんて悪い子を捕食してしまおうなんてグレーゾーンぎりぎりのアイデアであった。

そんなわけでシノビ仕事の際に着用するエロ装束で褐色のわがままボディを包んだ猫娘は、樹上で一人気配を殺して春風に舞う桜を眺めつつ、猫耳ぴくぴく獲物の訪れを待っているのだった。

ご案内:「お花見会場の隅の方」にゾーイさんが現れました。
ご案内:「お花見会場の隅の方」にゾーイさんが現れました。
ご案内:「お花見会場の隅の方」にゾーイさんが現れました。
ゾーイ > 「あっはっはー! 大漁大漁!」

そんな肉食獣めいた奥ゆかしい視線の中に、一人の少女の姿が映る。
沢山の財布を手にやってきて、座り込んで金貨を数える様はあからさまにスリなのだ!

「うーわ、アイツ3000ゴルドも持ってるじゃーん!
 えっへへー、これだからお祭り騒ぎの中での巾着切りはやめられないよねー!
 ま、半分だけ残して落とし物届けに出してやるからさ、有難く思ってよ!」

どうやら、木の上のプレデターが想定していたものとは違うベクトルの『悪い子』のようである。

キルシュナ > 「―――くぁぁ……ん、むぅ……。あかん、獲物待っとる間にウチの方にも酔いが回ってきとったわ。今日の所はそろそろ……んぉ?」

おったてた尻尾をぷるぷるさせつつ大口開いて欠伸をかましたキルシュナが、今日は諦めて帰ろうかとゴミを纏めて立ち上がった所でこちらに近付いてくる声音に気付いて猫耳をそばだてた。
威勢よく蓮っ葉な感じの声音を奏でるのはまだ年若い―――どころか、稚気さえ色濃い一人の少女。黒猫ミレーの特徴と、左右で色の違う瞳の印象的なロリ娘。
そのセリフからすれば、つい先程花見会場にて迂闊な誰かの懐から財布をスリ取ってきた悪童である事が伺える。

「にゃるほどにゃるほど。これは大人としてきっちりお灸をすえたらなあかんな。うん、大人として。ウチはまだ18やけども」

にんまりと円弧を描く口端に悪戯っぽい八重歯を覗かせた変態猫は、うんうんと何度か頷き"たこ焼き"やら"焼きそば"やらが入れられていた容器のゴミをぽぽいっと少女の眼前に投下する。
そしてそれを追う形で座していた枝から飛び上がれば、エロ装束に包まれた褐色の肢体をひらりと軽やかに半回転させつつ彼女の背後に音無く着地。
そうして眼前に落ちて来たゴミに目を奪われた彼女を背後から抱きすくめる様に薄っぺらい胸元と、ハーフパンツの内側にするするするるるんっと双手を潜り込ませ、卓越した手淫愛撫の不意打ちを加えてしまおうと試みる。

ゾーイ > 「うん? 何これ?」

上から降ってきたゴミに気を取られ、一瞬反応が遅れた。
常人ならば全く聞こえない着地音、殆ど揺らがない空気、限界まで殺された気配。

「っ!?」

腰の短剣に手を伸ばし、後ろを振り返るよりも、襲撃者の抱き締める腕の方が速かった!
自称18歳からすれば反応できただけでも大したものと思えるかもしれないが、しかしそこには歴然とした実力差が明確に存在した。

「あ、あははは……見つかっちゃった?
 もしかして、正義の味方的な人かなー?
 ほ、ほら、同族のよしみで見逃して欲しいなー、なんて…」

身を捩らせて、胸元とハーフパンツの中に侵入する手から何とか逃れようとしつつ。
内心焦りすぎて口走っている内容が思いっきり適当になる。

「(ヤバいヤバいヤバいコイツヤバい!)」

思考は今こんな状態である。
ここまで接近されるまで気付けなかった、その事実だけで相手が恐るべき襲撃者だと、理解できていたからだ。