2020/03/09 のログ
ご案内:「平民地区 大通り」にリムリアさんが現れました。
リムリア > 夜の帳もすっかり落ち切って、深夜に差し掛かろうかという時間帯
冒険者ギルドに併設されている食堂から最後の客が追い出されてからも随分と経つ。
当然、あたりのお店も既に締めており、日中には賑やかな大通りも閑散としている。
そんな通りを少女がひとり歩いていて。

「さすがにこの時間まで残業とか……
 ちょっと過労死しちゃうんじゃないかと思うんだけど…」

誰に言うでもなく、そんな愚痴が突いて出てしまう。
聴かせたい相手といえば、もちろん上司であるギルドのマスターなわけなのだけれど。
彼は彼で、いろいろと仕事を抱えているようだから、あまり責めるのも申し訳なく思ってしまう。
だから、こうやって誰もいない場所で愚痴っているのだけれど。

ご案内:「平民地区 大通り」にランバルディアさんが現れました。
ランバルディア > 「あァ、完全に治っちまってからでいいよ。
 後はきっちり汗拭いてやって、渡した薬ちゃんと飲ませとけよ――」

閉められた店の一つから、長身の男が姿を現した。
店主の妻だろうか、頭を下げる女に手振りして踵を返して。
大きな肩を竦め、外套の前を締め。

「――んー……?」

背後で扉が閉まる音がしてから、軽く伸びをする。
と、一人ぽつぽつと歩く見慣れた姿を見つけたのは男が先か少女が先か。
足を止めて、手招きするようにして此方にも手振り。
よう、と一声。

リムリア > 重たい足取りは、何か目に見えない重たいものでも背負っているかのよう。
早く帰って休みたい。けれども、家まで帰りつくのも面倒なくらいで。

「ん…? こんばんはー…
 こんな時間まで、お仕事なんてお疲れ様です。」

自分のほかにも、こんな時間まで働いている人がいるとなれば、親近感も湧くというもの。
それが見知った相手であれば尚のこと。
いつもの営業スマイルも、今は業務外だからか鳴りを潜めた状態で。
手を振ってくる相手に気づくと、姿勢は正したものの、疲れた表情はそのままに頭を下げ。

ランバルディア > 見るからに疲れています、という素振りに思わず笑ってしまう。
男の方から歩み寄り、少女の道行きに並び立ち。

「そっちこそ随分遅いんだな、おつかれさん。
 今日はもうギルドに顔出せねぇなと思ってたが……、偶には良いこともしてやるもんだ」

ギルドへと向かおうとする途中、顔見知りに呼び止められてこの時間まで。
業務上、不意の出来事は慣れたものと言えば慣れたものだが。
営業スマイルを覗きに行くつもりでいたのが、素の顔を覗けたのは僥倖というべきだろう。
懐から一粒の甘味を取り出し、口の中へと放る。
少女にも、食べるだろうかともう一粒取り出して。

リムリア > 「いろいろ残務処理が重なっちゃいまして……
 ほんと、もうひとりくらい職員増やしたらいいのに。」

あまりギルド内のあれやこれやを離すわけにはいかないとしても、
多少の愚痴は突いて出てしまうというもの。
ため息だけは、どうにか呑み込んで。

「善いことは、して良いことだから、良いことなんですよ。
 ―――って、村の司祭様が言ってました。」

なので、偶にじゃなくていつでもしてください。
というわけで、差し出された甘味の恵みは遠慮なくいただきます。

「んー……疲れた時にはやっぱり甘いものですね。
 ちょっと元気になりました。ありがとうございます。」

口の中で甘さを堪能してから、うーん、と伸びをして。

ランバルディア > 「お小言言われるくらいならしまっちまうぞ?
 ――ったく、よっぽどおつかれさんなんだな。」

一度は取り上げかけた飴玉を、繕う言葉に合わせて改めて差し出した。
警戒心なくそれを口に放り込む姿に、毒気も抜ける。
自分が舐める用のそれは何も含むところは無いけれど、この街でなんと不用心な。

「どーいたしまして。
 んー……これから呑みに、……って雰囲気じゃねえな。
 ……どうする?ウチに来るんだったら、今日は俺がつまみを作ってやるが」

口の中でころりと飴玉を転がして、少女へ視線を流す。

リムリア > 「お小言くらい多めに見てくださいよー
 細かいこという男の人は嫌われちゃうんですからね。」

飴玉を口の中で転がしつつ、ふにゃりとした笑みを見せ。
もちろん知らない人から物を貰うなんてことはしない。
それなりに信用している相手だから、できることで。

「んー……今からですか?
 素敵なお誘いですけれどもー……んんぅ……
 近いんですか?」

さすがに今日のところは帰って休みたい。
けれども、帰ったところでご飯は自分で用意しなければならないわけで。
そんなわけだから食事付きとなればちょっと考えてしまう。
それにこんな時間に男の家にお邪魔しようものなら、そっちの心配もあるのだけれど。

ランバルディア > 「俺も自分が食うだけの為に支度すんのも億劫だし。
 リムが誘いに乗ってくれると、非常に嬉しいところなんだが」

とは言え、疲労の見える顔に無理をさせる気もない今日このごろ。
長い腕を広げ、少女の背中から腰を抱く。
来いよ、と多少は強引に。

「――そりゃあもう。」

それというのも、次の通りを曲がれば直ぐという口振りで。
具体的な距離については述べないものの、嘘も言わない。
少女がその気ならば、次の一歩を踏み出した瞬間には男の家の前だ。

リムリア > 乞われれば嬉しくなるのは、根が単純なのかも。
そうは思ってしまうけれども、相手が嫌がることよりは喜んでくれることの方が良いわけで。

「んぅ……近いんでしたら、ちょっとだけ。
 あ、でも……ほんとにご飯だけですからね?」

自然な仕草で腰を抱いてくる相手
その腕を払うようなことはせずに、大人しくその中に。

「そんな近くにお住まいだったんですか?」

次の角。この辺りの地理にはだいぶ詳しくなったと思っていたけれど、
さすがにギルドに出入りする関係者の住まいまでは頭には入っていない。
どのくらい近いのかは分からないけれど、まぁ近いというのなら付いて行こうと。

ランバルディア > 大人しく腕の中に収まってくれるのが解ると、腕の力は増す。
括れに手を置く、なんていうのはギルド内では行えない夜更けまで働いたご褒美だ。

「近く、というか直ぐ、だな――」

大通りから、少し薄暗い曲がり角へ。
足を踏み入れるその瞬間、腰を抱く腕にもう一回り強く力を込めた。
何かから覆い隠すように腕の中へ抱き竦めると――男と少女の姿は、其処から消えてしまう。

ご案内:「平民地区 大通り」からランバルディアさんが去りました。
ご案内:「平民地区 大通り」からリムリアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール歓楽街 とある宿」にエレミアさんが現れました。
エレミア > 【待ち合わせですー】
ご案内:「王都マグメール歓楽街 とある宿」からエレミアさんが去りました。