2020/02/20 のログ
ご案内:「設定自由部屋3」にクロイツさんが現れました。
■クロイツ > 【お約束待機です】
ご案内:「設定自由部屋3」にエシル・アルトワーズさんが現れました。
■クロイツ > 「そうかもしれないけどさ。もう少しセーブしようよね」
危うく真っ二つになりかけた身としては一言。
だけど久しぶりの戦闘で楽しそうにしていた姿に強く怒ったりはしない。
最初に会った時のようだったと囁き懐かしそうにして。
「エシルは楽しくて、僕はエシルの凛々しい姿を見れて大満足かな」
楽しい事を今でも求める身としては、楽しそうに戦うエシルの姿は見ていて嬉しいもの。
エシルが楽しく自分も楽しかった。ある意味巻き込まれた魔物は災難でしかないがそれはそれ。
笑みをこぼすエシルを見詰めて、そうだねと笑って強く抱きしめる。
■エシル・アルトワーズ > 「あ...」
冷たい鎧越しに伝わる、クロイツの体。
硬い外殻をものともしないーーまるで震える少女を抱き留めるようなーー抱擁がわたしの中を幸福感で充たしてくれる。
「カド刺さってない?鎧越しじゃ体勢キツくないの...?」
背中をトントン、と叩き顔を覗き込む
■クロイツ > 「今抱きしめたかったから大丈夫だよ」
冷たい鎧越しなのでエシルの柔らかく暖かい感触を感じる事は出来ない。
それでも愛おしい妻を抱きしめたかったという思いから抱きしめ、鎧越しに少女を抱きしめ抱き留めるように。
「それにね。こうしておかないと…エシルがかっこいいままで何処かに行っちゃいそうな気がしてさ」
じっと顔を見返して楽し気に告げ。
自分には普段も今のエシルも大事な存在、全然きつくないと笑ってみせて。
■エシル・アルトワーズ > 「もう.....ぁ、ありがと...」
戦後の火照りか、いつもの歯が浮きそうな言葉がいつも以上にわたしを焚き付ける。
しゅうぅぅぅ...と音が出そうなくらい顔が熱くなるのを感じながら、恥ずかしくて視線を逸らす。
「でも...わたしはどこにもいかないよ。うん、離れられないし、離れない」
ぎゅう、とクロイツの腰に回した腕を結びながら彼のお腹に顔を埋めるように押し付けたまま呟く。
■クロイツ > 「お礼なんていいよ。僕がしたいからしてるんだよ。
僕は我儘で自分勝手な魔王だからね?」
嘘も偽りもするがエシルにだけはそれはしない。
自分の中ではエシルは大事な存在だから意地悪はしても本音だけ。
紅く成った顔を、視線を逸らす姿がまた可愛く頬にキスをついしてしまって。
「行ったら探しに行くんだけどね。僕たちはお互いの居場所はわかるんだよ」
もし離れてしまう事があれば何が何でも探し出す。
居場所は常に判るのだからと絶対に離れないと今だけは真面目に告げて。
お腹に顔を押し付け埋めるエシルの頭をそっと撫でて。
■エシル・アルトワーズ > 頭を撫でる柔らかな感触に思わず目が細まる。
もう少しこのまま.....と思ったところを冷たい雪風がふたりの間を吹き抜ける。
「寒っ!」
びくっ、と反射的に体が縮こまる。
跳ね上げるように見上げてクロイツと視線を結ぶ。
「ちょっと冷えてきたね」
■クロイツ > こうやってエシルを撫でるのは本当に大事にしている証。
いくら魔物の危険がなくなったとはいえこの場は雪山。
場所を考えずに撫で続けていれば…。
「あ、あはは……流石に冷えて来たね」
吹き抜けた雪風とエシルの声に笑い声を零すが声色は困ったそれ。
どうしようかと思って視線を下げれば視線が合い。
「そうだね……帰るにしてもここから転移は難しいし……あ」
出来なくはないが座標がずれればそれはそれで面倒。
どうしようかと考え、ふと思い出したのは魔物の巣と思われた横穴。
「エシル……こっち」
あそこなら寒さはマシだと考え手を引き雪の中を歩き…。
この辺りだったと出来るだけ狭い範囲、雪崩が起きないように雪を吹き飛ばし掘り起こした横穴に一緒に飛び込んで。
■エシル・アルトワーズ > 「きゃっ...」
手を曳かれた先、爆ぜた雪の飛沫に少しばかり驚いた声が出る。
顔を覆う腕をどかせば、さっきまで魔物がわらわらと出てきていた洞窟が見える。
先導するクロイツについて行くように、引き込まれるように暗闇に飛び込むのだ。
■クロイツ > 「ここなら寒さはマシだし…魔物が居たから何かあるはずだよ」
驚かせてしまったが今はエシルを寒い場所から避難させるのが優先。
自分は最悪どうとでもなるがエシルは別とばかりに。
洞窟に入って直ぐはまだ寒いが奥にと進めばその寒さもマシになりはじめ。
それなりに奥へと入ると足を止めて暗闇の中を振り返り。
「ここなら大丈夫かな。寒くない?」
外からの雪風が届かない所に着けば大丈夫かなと問いかけ。
小さな魔法のあまりを灯してエシルを心配そうに見つめる。
■エシル・アルトワーズ > こつ、こつーーと岩壁に靴の音が反響する。
見通しの悪い洞穴。薄灯を頼りにクロイツの後をついて行く。
腕っ節で遅れをとるつもりはないけれど、こうも不気味なところは妙に恐怖心を刺激する。
どのくらい歩いただろうか、外の景色も、そこから吹く風も届かなくなった。
「...結構大きな穴だったんだね」
変わり映えのしない景色を眺めながら、今自分たちがどの辺にいるのかを考えてみる...が、こういうことはさっぱりなのでわからない。
やがてクロイツの言葉と共に足音が止まる。
ぶつからないように慌てて止まると灯りを向けたクロイツが心配そうな目でわたしを見つめていた。
「うん、もう寒くないよ。ありがとうね」
すっかり冷たくなった鎧を脱ぎ捨てると黒いドレスは形を変えコートのようにわたしを包み込む。
ーー魔力で拵えた、マジックアイテムのひとつ。こんな所で便利さを発揮する時が来ようとは。
「少し休もっか」
手頃な岩を見つけると座り、クロイツに隣を勧める。それなりの大きさで大人二人が座ってもまだ余裕がありそうだ。
■クロイツ > 暗い所が見える訳ではないが音の反響で見通しの悪い洞穴を迷いなく歩き。
ただこう言う場では不死者の次に扱うのが得意なゴーレムを呼ぶには最適な環境だけに足取りは軽い。
「そうみたいだね。あれだけの魔物が居た訳だよ」
それなりな大きさがあるとは思ってはいたがこの大きさは想定外。
他に気配はないので大丈夫、もし面倒な数ならこの場所なら表まではまだ近く。
「こういう場所ってね、風さえ入ってこないと暖かい場合が多いからね」
ここもそうでよかったと、寒くないというエシルを見てほっと一息。
鎧を脱ぎ捨てる姿、いつもの黒いドレス姿はコートにと変わったのを見てはなぜか何度も頷き。
「そうだね、もう何もいないしね」
自分は半ば見ていただけだがあれだけ頑張ったエシルは別。
戦闘の疲れと寒さは意外と体力を奪うのでそうしよと同意し頷き。
勧められるままにエシルの隣に腰を下ろし、当然のように身を寄せて腰を抱いて密着し、
労わるように優しくもう一つの手で髪を梳くように撫で始めて。
■エシル・アルトワーズ > 「ん...」
腰に手が伸びる。
当たり前のように抱き寄せられればわたしは当然のように身を預け、頭ごとクロイツに密着させる。
頭を撫でられるのは好きだ。
ゆっくり、ゆっくりと梳く手櫛のような心地良さにうっとりと目を瞑る。
ーーなすがまま、とも言えるが少なくとも好きでこうなっている。
「クロイツは寒くない?」
魔力の外套を引っ張ればまるで溶かしたチーズのように伸びる。
そのまま器用な動きでクロイツの肩に引っ掛ければ2人の肩を包むような形になる。
■クロイツ > エシルと密着するとお互いの体温を分け合うように自分からも身体をもっと寄せて密着。
少しの灯りはあるが洞穴内は暗く不安を煽ってしまう。
だから屋敷でするようにエシルの頭を撫で安堵させようとして。
「僕は寒さに少しは強いからね。でも…やっぱり寒いかな」
上質な生地を使ってはいても自分の服装は一般的なもの。
エシルのような魔力のこもったものではなく。
だから素直に少し寒いと告げる間に引っ張り伸ばされた外套が肩にかかり二人とも包み込まれ。
「寒いけどさ、エシルとこうできるなら寒いのも悪くないかな」
普段からスキンシップを好むだけにこうして触れ合えるなら寒いのも悪くはないと悪戯な笑みを見せて。