2020/02/12 のログ
ご案内:「怪しい娼館」にメルティアさんが現れました。
■メルティア > (貴女の欲望、叶えます――。
そんな怪しいタイトルで枕元にいつの間にか置かれていた招待状。普段であればなにこれ、とそんな怪しげな招待状なんてその辺のゴミ箱にでも捨てる所なのだけれど何故か惹かれるものがあってふらふらと夢でも見ているかのような足取りでその場所へ向かってしまった。
自分でもおかしい、とは少し思う。けれど、何故か足はその招待を受けたその場所へ向かってしまった。
そして、招かれたのは・・・外装は立派な宿、といった雰囲気の娼館。少しばかりネオンが派手なような気もするが、まぁそういうものなのでしょう。
扉を開けば、入り口の黒服にようこそ、と招かれ、その館の中へ。
中に入ればその会場はお貴族様の立食パーティー会場のような姿。見たことはないけれど、きっとこんな感じの所なのだと思う。そこで食事や会話を楽しむ人々の姿は様々で、立派な貴族のような服を着た人から、実用性重視の冒険者やもしかしてあなた賊、という輩では?という姿の人間まで。年や性別も老若男女勢揃い、という形。
彼らの様子を見ていれば、時折複数人の組み合わせが館の奥へ消えていく姿も見える。仲睦まじく、腕を組んで。場合によっては尻を揉みながらだったり、口づけを交わしながら、なんて場合もあって。やはり、ここはそういう場所なのだな、という実感をそれを見れば覚える。
――あなたに理想の出会いと一夜を約束します。 かの招待状にはそういう一文で締めくくられていた。どうにもうさんくさいけれど・・・食事くらい、楽しんでいってもいいだろう。)
まぁ、参加料、取られちゃったし?食事くらい、いいでしょ。
(そう自分に言い聞かせつつふらり、とその立食会場のようなスペースへ足を踏み入れるだろう。適当に食事を楽しみ、時折話しかけてくる男を適当にあしらいつつ、竜の角を持つ女は、刺激的な出会いを期待して。
願うならば。自分の嗜虐性と被虐性を、満たしてくれるような・・・そんな、一夜を与えてくれる事を、願って。)
■メルティア > (・・・しかし、ここの食事すごい上等。美味しい。
そんな風に舌鼓を打ちながら食事を楽しんでいく。
これだけでも参加料の価値はあったかな、と考えつつ・・・やがて。一人の男に声をかけられる。顔立ちは可愛らしいながらも、服の上からでも鍛えられた筋肉が伺える、若い冒険者、という風貌の少年だ。
・・・数十分程かの少年と会話した後。彼に連れられるようにして店の闇へと消えていったという・・・。)
ご案内:「怪しい娼館」からメルティアさんが去りました。
ご案内:「九頭竜山脈 山中の温泉宿」にエレイさんが現れました。
■エレイ > 夜。
九頭竜山脈のとある山の麓付近にある、やや寂れた感のある小規模な温泉宿を、男は訪れていた。
ロケーション的に立ち寄りやすい場所ではあるものの、あまり目立たない隠れ家的な
建物ゆえか客は殆どおらず、人気もあまり感じられない。
夕食を済ませ、ひとっ風呂浴びようと露天風呂まで足を向け、脱衣所で服を脱ぎ
タオル一枚を携え、浴場へと足を踏み入れて。
「いつもの旅籠の温泉もいいのだが、たまには違う風呂も楽しんでみるのが大人の醍醐味」
などと得意げに独り言ちながら、目前に現れた露天の岩風呂を眺め回す。
見慣れた旅籠のそれとは違う趣に、表情を緩めて。
「あっちよりは出会いの期待値が低いが、まああそこら辺はしょうがな──て、おや?」
その視界に、先に湯船に入っている人影を捉え、男は意外そうに目を丸めた。
てっきり自分以外は居ないものだと思っていたので驚きだ。
そう思いつつ、タオルを腰に巻くと湯船にゆるりと歩み寄って行き。
「……やあやあコンバンハッ。湯加減いかがですかな?」
と、緩い笑みを浮かべながら、片手を上げつつ気安く声をかけてみた。