2019/12/01 のログ
ご案内:「冒険者ギルド」にデドロスさんが現れました。
デドロス > おーい、姉ちゃん依頼終わったぜぇ。
もうちょいマトモな依頼無ぇのかぁ?

(夜半、ギルドの扉が開かれた。
この時間ともなれば人の数は少なく、ギルドのカウンターには受付の人間がいる程度だ。
単純な依頼である学者の護衛、それを終えた事を示す書類をカウンターに投げ出し、ところどころ装備品に付いた傷を確認する様に首を右に左に向けている。

書類を確認しているカウンターの女性を横目で確認しながら、身体の向きは新たな依頼を探すように掲示板に。
いかんせん、冒険者と言うのはそんなに楽な稼業でもない。
依頼の危険性を嗅ぎ取る嗅覚があればきつくもないのだが。
今回は珍しくハズレの依頼を引いてしまった。出くわした獣人の強さ、学者が女性だと利いていたがいざ言ってみれば老齢の男性。

潤いも何もあったものではない)

デドロス > (元々黒い噂の絶えない自分が受けた事で、依頼主にそういう情報が流れたのかも知れないが。
どちらにしろ、噂と言うのは厄介な物だ。
どれだけ取り繕っても、こいつならやりかねない、と思われるだけで自分の楽しみが楽しめないのだから。

年寄りで戦闘も出来ない依頼主、必死に守っていたら獣人。
また狼なのか何なのか、獣の爪は鋭く、鋼でさえ簡単に傷が付いてしまった。
学者の依頼主が、くっさい薬草を燃やしてくれたおかげで助かったが。
正直、防具の修理まで考えると赤字に近い依頼。)

ったく、仕事上がりに一発女を抱こうにも金がねぇとはなぁ。
おーい姉ちゃん、この後一杯どうだぁ?

(声を張り上げるが、当然無視された。
無理も無い、冒険者として中堅どまり、黒い噂もあるのでは上がり目も無い。
付いていけばどうなるかも判らない男の誘いに乗る人間などいないだろう。

舌打ちをしながら壁の依頼に目を戻す。
あまり実入りの良さそうな依頼と言うのは無いのだ。となると洞窟や迷宮にお宝狙いで潜るか、冒険者同士でパーティーを組むか、だ。
自分の噂を知ってなお組もうと言う奇特な人間がいるかどうかはしらないが。
いっそ何も知らない新人を騙して連れて行くか)

デドロス > (時は流れ、報酬を手にした男は静かに立ち去っていた。)
ご案内:「冒険者ギルド」からデドロスさんが去りました。