2019/10/22 のログ
ご案内:「設定自由部屋3」にラヲさんが現れました。
ご案内:「設定自由部屋3」からラヲさんが去りました。
ご案内:「富裕地区の一角」にラヲさんが現れました。
■ラヲ > 深夜の街灯だけが照らされる富裕地区の一角で明かりの下に一人立っている女がいる。
火打ち石と木の端を打ち付け、器用に火をつけると、煙管の先をいぶしてゆっくりとその煙を吸い込むと
明かりのついた虚空に向かって吐き出す。
「ーーっ…」
今日は月は見えず、切れ長の目が更に細まると真っ暗な空を凝視していた。
女の手はしなやかで流れるように手をしならせるとあっという間に燃えていた木片は炭に変わり。
近くの水路へと投げ入れる。
「月が見えない、っていうのは…コレはまた蜜も無いって事だ」
「………蜜月、なんて話があるもんで…」
「………ッフハ」
自分に対し胸いっぱい吐き出した自嘲の鼻笑いをかましながら、馬鹿な事を言ってないで
一服していようと、煙管の煙を静かにふかしていた。
■ラヲ > 「あぁ…全く今日も、日がな一日甘ったるい匂いを絞り出してたわね……」
愚痴をこぼす女。女の身体からも甘い香りが残っている。蜜を用いた術を行使するというのに
自身は大概の辛党というのも笑える話である。
仕事柄、貴族の集まりなどに足を踏み入れたりするが、砂糖をそれなりに使っているだろう菓子を
どんどんと食べている様を見ていると、うんざりしてくる物がある。
趣味を仕事にした場合、といっても甘い物を食べるのは元より趣味ではないが
そうだった場合は、更に暮らしぶりにもうんざりするのだろうなとしみじみ煙草を燻らせる。
その為にも態々平民地区まで戻り、香辛料と香味野菜、塩が利きに利いた肉料理を良いだけ食べてきた所だった。
「コレ菓子じゃなくても太りそうだな、まぁ…太らないのだけど、妖仙だし」
独り言の多い女、これもまた影響の一つであった
■ラヲ > 「…煙草無くなった……」
女は変わることなくけだるげに煙管にたまった灰を落とすと、煙管をしまい込み
生欠伸をしながら歩きだし富裕地区の通りへと消えて行った。
ご案内:「富裕地区の一角」からラヲさんが去りました。