2019/08/02 のログ
■リヴィア > 「短期の仕事を時々もらいに来るんだ」
相手の砕けた口調に合わせて、敬語をやめる。
「簡単な討伐だとか、その程度だ。ちゃんとダンジョンに出たことは、あまり無い」
あまり群れることに慣れていない。
「あなたは、何を探しにここへ?」
■エレイ > 「ほうなるほど。見事に冒険者ライフをエンジョイしているようだがどこもおかしくはないな」
彼女の淡々とした説明を聞けば、なぜかドヤ顔しながらウンウンと頷きつつそんな事をのたまい。
向こうからの問いには、ふむ、と小さく唸って。
「何を探しに、と聞かれればなんか暇つぶしを……と答えるだろうな。
まああ適当に訓練中の誰かを冷やかしとかしようと思ってたのだが……
キミはわざわざ訓練場(こんなところ)に顔だしたってことは訓練しにきたのかね?
何なら俺がちょっくら手合わせの相手でも──」
コロコロと表情を変えながらつらつらと淀みなく言葉を並べ立てつつ、馴れ馴れしくぽん、と肩に手を置く。
が、そこで男の言葉が途切れ。
「……と思ったが、ケガをしているのでは訓練はダメだなあ」
なんて、眉下げた笑顔で言うのだった。
■リヴィア > 「構わない。大した怪我でも無い」
相手の言葉に首を振る。
そう気付かれるような大怪我でも無い。
「ここに顔を出したのは、酒場が乱闘になって……居心地が悪くて、出てきたんだ」
体格をすっかり隠してしまえる服装のせいで少年と誤解されることが多い。
別段それに気を悪くした訳では無いが、他人からどう見えているのか少しは気になる。
「名前は?」
まだ聞いていなかった、と。
■エレイ > 「小さい怪我でも長引かせるとクセになってしまうことはまれにだがよくある。
冒険者は身体が資本なのだから大事にすろ」
フンス、と鼻を鳴らしながら腕組みしつつ諭すように言う。
続く言葉にも眉をひそめて。
「なるほど体動かした形跡があったのはそれか。女の子なんだから無茶すんじゃないよ」
ンモー、と嘆息しながらまた肩をすくめてみせる。
男は彼女の体調も性別も、なぜか妙に正確に把握していて。
「俺は謙虚な旅人で冒険者のエレイというのだが呼ぶ時は気軽にさん付けで良い」
名前を問われると、またドヤ顔で変な自己紹介を繰り出した。
■リヴィア > 「気軽に、さん付け。」
変わった人だと思う。
口には出さなかったが、伝わったかもしれない。
怪我のくだりは、正当防衛と言うべきか迷うところだが、反撃が過分だったことは自認している。
「医者か、良い薬を探しているんだ。アテはないかな」
話を晒すように尋ねて。
■エレイ > 「そうとも。で、キミの名前は? 俺が名乗ったのだからキミが名乗らないのはずるい」
変わり者扱いを受けているのには気づいているのかいないのか、相変わらずのドヤ顔。
が、その口元がへの字に反転し、軽く不満げな表情を作りながら相手の名も問いかけて。
「ン、アテはないことはないが……医者や薬にも限度ってものがあるからな、以後あんまり
無茶はしないって言うなら紹介してやろう」
冒険者という職業の性質上、絶対無茶をするな、とまでは言えない。
故に「あんまり」という言い回しになった。
■リヴィア > 相手の質問に、名前程度なら良いかと思い返事を。
「リヴィア。……大した名前でもない。明日には忘れてしまってくれ」
無茶についての約束は、確約し切れたものでもない。だが断っても良い目はないだろうと。
「善処する。どこの医者か、薬を紹介してくれる?」
■エレイ > 「リヴィアちゃんね、ヨロシクだぜ。そいつは無理な相談だな俺は記憶力もかなり高い」
名前を教えてもらうと、ビシッとサムズアップして見せ。次のセリフにはまたドヤ顔しながらそんな事を。
「よろしい。まああその前に立ち話もなんなのでとりあえず中に入ろうず」
返答に満足気に笑えば、そう言いつつまた馴れ馴れしく背中をポンと押して促す。
そうしてその後はギルドのロビーあたりで、彼女によく利用している薬屋や、
知り合いの腕のいい治癒師なんかを雑談混じりに紹介していって──
■リヴィア > 促されるまま、エレイついてゆき。やがて姿が見えなくなるだろう。
ご案内:「平民地区・冒険者ギルド」からエレイさんが去りました。
ご案内:「平民地区・冒険者ギルド」からリヴィアさんが去りました。