2019/04/10 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区 カフェ」にボブさんが現れました。
ボブ > (カフェの店内の一角にあるチェス盤の前で対戦相手の背中に手を振り、カフェオレに口を付けていく褐色肌の男)

「ふぅ~~、こうして頭を使うのもいい気分転換だよな。
ただ一勝負となると時間に余裕を持つヤツじゃないとなかなか出来ないというのが問題だよな」

(チェス好きの店主の粋な計らいで店内の一角を解放されているチェス盤が置かれた席に付き、
一勝負終えたばかりとはいえ、まだ勝負意欲はあるようでテーブルに片肘を突きながらゆるく店内を見回し
誰か近付いてこないかと視線を泳がせていくか)

ボブ > (周りを見渡してみると、チェスには関心を持ってはいても観戦希望といった雰囲気を醸しだしてる者たちばかり。
ふぅ~と小さく息を吐き、カップに残ったカフェオレを飲み干し、ソーサーの上に置けば)

「マスター、今日はもう勝負は出来そうにないや。
また今度、顔を出させてもらうよ、その時はこの店が客が少ない時間帯…マスターとの一戦が出来そうな時間にでも」

(チェス好きのマスターとの一戦を次回は期待していると話をしつつ、男は注文した品の代金を支払い、カフェを後にしていった)

ご案内:「王都マグメール 平民地区 カフェ」からボブさんが去りました。
ご案内:「平民地区 宿の一室」にシュンさんが現れました。
シュン > 【待ち合わせ中】
ご案内:「平民地区 宿の一室」にザイヴァーさんが現れました。
シュン > 「ここ、結構しっかりしてる宿なのでお気に入りなんです。」

受付で鍵を貰って二階の部屋へと向かっていく。
扉に鍵を差して回す。少し珍しいぐらいちゃんとした錠が付けられていて、とても安心感があるところが気に入っている。
部屋に入ればローブのフードを外して、部屋の中の椅子に座る。

「…誰かと泊まるのって初めてですね。ベッドはちゃんと人数分あるから大丈夫ですけど」

ザイヴァー > 「へぇ、そうなのか」

しっかりしている宿、と聞けば、珍しいなと思う。まあ、セキュリティがガバガバな宿が多いこのご時世だ。
こういうしっかりした鍵のある宿というのは、確かに珍しいくらいにしっかりしている。
ザイヴァーも、レザー装備の外装を脱いで、壁に掛ける。
そして、バスカードを置けば……

「へぇ、誰かと泊まるのは初めてか。君くらいの年の冒険者なら、若い者でパーティを組んで、
一緒の宿で過ごすものだと思ってたよ」
『へー、じゃあ、女を連れ込むとかもしたことねぇのか?』

バスカードの無礼な発言には、柄を殴って……

「……すまないな、いい剣なのだが、口がなっちゃいないのでな…」

そう謝罪しようか……

シュン > 「はは……まあ今まで本当にずっと一人で、パーティー組んだのもこれが初めてです。異性なんて本当に全然関わりもないし…」

苦笑いしながら素直に答える。この宿にはおひとり様専用のシングル部屋もあるからそのあたりは特に問題はなかったのだが。

「だから僕のいた席に来てくれた時は素直にうれしかったですし、こうやって誰かと同じ部屋で寝るのも結構たのしみだったり………」

――そう、楽しそうに話す顔が途端に固まる。やがて何か大事なことにようやく気付いたような、そんな感じの表情へと変わっていく…。

ザイヴァー > 何故か表情の固まっていく相手、なぜだろうか……?

「どうしたんだ?いきなり表情が変わったが……」
『そーいやよ、シュン。お前面白い所に指輪してるな』

そうバスカードが声をかけて。

『確か、中指の指輪って恋人募集だっけか?けっこうテメェも人肌恋しいんじゃねぇの?』

ケラケラ笑うバスカードを再び殴り……

「重ね重ねすまない……しかし、本当に変わった雰囲気の指輪だな」

なんて……

シュン > 「ちがっ…!」

剣のからかうような言葉に、はっとした顔で咄嗟に否定しようとするが、何なら自分から墓穴を掘りに行ったようなものだ。指輪には別の意味があると言ってるようなものなのだから。

「……ごめんなさい、一つ隠してました」

そういいながら顔を伏せて、指輪をゆっくりと外していく。
…段々と、隠されていた魔力が表から感知できるようになっていく。
そして完全に指輪が外れると、頭と腰付近からひょっこりとミレー族の特徴…猫耳と尻尾が現れる。

「この指輪で隠蔽してたんですけど、寝てる間は制御できないから、魔力は隠せても耳とかは隠せないの、忘れてました…」

要はドジ。夕食だけ一緒に食べて明日また合流、とかにすれば気づかれる可能性はなかったのに、浮かれてた自分が完全に悪かった。
自分の正体を知って、相手(と剣)は果たしてどういう反応をするのか、俯き気味の状態から恐る恐る相手の表情を伺う。

ザイヴァー > 「……ほー、君は、ミレーだったのか……」

ミレー族は、この王国では奴隷階級というか何というか……身分はあまり高くなく、
差別される階級だ。とはいった物の……
ザイヴァーとしては、差別しない理由もないが、別段差別する理由もないわけで。

「……ふ、誰しも、一つや二つ、秘密は抱えている。気にはしないさ」
『グランフォード。多分、ちょっとずれてるぜ。シュンは自分がミレーなのを気にしないかって言ってるんだよ』

そう言われ……

「ふむ、とはいえな。明日、命を預け合うんだ。身分やら種族やら……気にしたら、預け合えないぞ?
まあ、君が魔族で、俺を暗殺しようとしてるんだったら話は別だけどな」

そう明るく笑って……つまり。

「君がミレーだろうと、特に気にはしない程度には、人間はできてるつもりだぜ?」

と、言うことだ。

シュン > 「……えっと、その、ありがとう、ございます」

少し言葉を迷ってから、一番自分の気持ちを表せるのは感謝だろうと考えて、柔らかくなった表情を見せつつ礼を言う。

「今まで誰とも組んでなかったのもこれのせいで…。よかった、来てくれたのがグランさんで。
ギルドでは近接戦闘が得意って言いましたけど、本当は魔法もそれなりに使えます。治癒魔法も火魔法とかも使えるので、結構幅広く戦えます」

自分の力を抑え込まずに話せるのが嬉しくて、自然と最初の時のような笑顔に戻っていた。尻尾も感情が出ていてピンっと垂直に立っていて

ザイヴァー > 「はは、そう言えば、ミレー族は魔法も使えるんだったな。ふむ、戦いに幅が広がっていいな……」

そう、ザイヴァーは明日のゴブリンの巣殲滅に向けた作戦を考えつつ…

『ところでよー、シュンにグランフォード。このまま寝るのかよ』
「ん?まあ、明日は朝早いしな。」
『どうせならよ、連れ込み娼婦でも買って、景気づけにパーってやってもいいんじゃないか』
「馬鹿。そんなことをして、明日の作戦に支障が出たらどうする」

とは言いつつ……まだ、寝るには少し早いかもしれない。

シュン > 「や、やるって…」

顔を赤くしながら目をそらすうぶな少年。
この街でそういう職業の人は珍しくないのは知っている。
いつもはこの手の冗談も冷静に流せるのだが、少しだけでも親しくなった人に言われると急にドキッとしてしまう。

「僕、まだ子どもですし、そういうのも全然知りませんし…」

なんとか話題を逸らそうと、赤くなってる顔のままそう二人に説得してみる。

ザイヴァー > 『子供だとか大人だとか問題じゃねぇよ。要は、やるかやらないかだぜ?』

バスカードは面白いからかい相手だと、言葉を続ける。

『シュンだってよ、女の裸妄想して抜いたことあんだろ?それをリアルでやるだけさ。
それとも何か……?シュンは、女より男の方が好きかよ?』
「ヴレイカー!いい加減にしないか」

そう、ザイヴァーがバスカードを一喝し黙らせて……

「まったく、剣でなかったらはりたおしてるところだ……さ、シュン。
もうそろそろ寝るか」

そう言って、上半身裸になろう……傷だらけの、男らしい体躯である。
なお、なぜ上半身脱いだかというと、単純に寝るときは上半身裸になる癖なのだ。

シュン > 「ぬ……」

言ってる意味は分かるが、どれもこれも自分にとっては縁がない、もしくは邪魔と思っていたことばかり。ヴレイカーの言葉に思わず首を激しく横に振る。
そして目の前でなぜか上を脱いだ相手に、さっきのヴレイカーの発言のせいで思考はあらぬ方向へと飛ぶ。

(何で急に脱いで…?というか女より男って…いや確かに男の人の方が多くかかわってるけど…いや、それとこれとは全然関係ないし…)

傍から見れば男の上半身に顔真っ赤で釘付けになっている少年、という構図になっているのにも気づかないぐらい頭の中が混乱して固まっている。

ザイヴァー > 「……?どうした。傷だらけの体が珍しいか?」

顔を真っ赤にした少年に、ザイヴァーはふっと笑って。

「寝るときは上半身裸の方が気分がいいんだよ」
『はは、シュンってば、ザイヴァーの上半身裸体に見とれてるぜ』
「馬鹿者、そんなわけがないだろうが……」

そう言って、剣の鞘を蹴飛ばした後……
ベッドに入ろうか……

シュン > 「…へあっ!?いや、何でもない…です」

冷静な態度を保ち続ける相手を見て我に返る。
蹴っ飛ばされた剣をちらっと見て、少しだけムッとした顔をする。睨んだりしないのは仲間の大事な相棒ということを分かっているからだった。

「はぁ…寝れるのかなこれ」

緊張とか驚きとか色々感情が過ぎていった後の頭で、むしろ意識は覚醒している…気もしていたが、いそいそとベットに潜り込めばすぐに今日の疲れが出たのか途端に眠気が襲ってくる。
相手よりも先に、深い眠りに落ちてしまうだろうか。

ご案内:「平民地区 宿の一室」からシュンさんが去りました。
ご案内:「平民地区 宿の一室」からザイヴァーさんが去りました。