2019/04/04 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にジードさんが現れました。
ジード > 「んー…まだ夜はちょっと寒いからなあ。温泉はここちいい」

どこか惚けたような気が抜けた声が岩風呂に響いく。
商品の仕入れの帰りに近くに立ち寄ったので風呂だけでもと入りに来たものの、
一度風呂に入ってすぐに宿泊の手続きを終えたのがつい先程。部屋でくつろいで
従業員にこっそりあまり人のいない時間を教えてもらって狙い通り、ほとんど独り占めの状況で
湯船に体を浸して弛緩したように息を吐き出し肩を揉む。
全身がほぐれていくような感覚に自然と上機嫌になるのも無理なからぬこと。

「どうせなら店でも構えるかなあ。貧民地区だと色々危ないんだが。」

露天商などという身の上をやっているのはそれが少なからず関係している。
押し入りなどよくある話で、そういう意味では身一つの方が気楽ではあった。

ジード > 「カネがないわけじゃないけど、それに見合った価値を見いだせるか、だね」

先のことをなんとなしに頭に浮かべるものの考えがまとまらない。
ハァッと熱っぽい吐息を吐き出すに任せてゆっくりと目を閉じ。

「このまま寝たら流石にのぼせそうだね。
 人間よりは頑丈な方とは言え流石にそんな無茶な体してる覚えはないし」

ジード > 「結局の所居を構えてやった所で客足が入らなきゃなあ。
 何せ貧民地区の片隅なんて、新しい客が入ってくる要素なんてどこにもないのが困りものだ」

かと言って大々的な宣伝をできるような場所でもない。
そんな事をして騎士団にでも目をつけられたらコトである。
お湯のお陰で一時は緩んだ表情を若干険しくしながらゆっくり息を吐き。

「隠れ家を増やすのとはわけが違うから難しい」