2019/03/03 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区/路地裏」にカインさんが現れました。
■カイン > 薄暗い貧民地区の路地の一つ。
様々な商品を商う露天商たちの集う通りの中で、
露店の一つの前に足を止めて品物を眺めて思案顔の男がいた。
その露店で商われているのは荒事に従事している物ならば、
一度は目にしたことがあるだろう治癒や気付けの薬品類や消耗品の類。
そしてそれらの商品から隔離されるように置かれた怪しげなラベルの瓶である。
「えーと、これとこれと…後はそうだな…あー…。
もう少し負からん?買う量増やしてもいいし」
商品を指定し多後、男とも女とも解らぬ全身をローブで
隠した怪しげな店の主を一瞥しそう交渉を持ち掛けるも素気無く断られる。
残念そうに肩を揺らしながらも一旦そこで注文を区切って再び思案を始める。
傍目には随分と怪しげな、少しはた迷惑な客に見える事だろう。
■カイン > 「よし、これで決めておこう。
全く、少しくらいは色をつけてくれてもいいだろうに」
常連相手に連れない事だとぼやきながら金を先に渡すと、
店主が目の前でそれなりの量の荷物を包み始めるのを眺めて肩を竦める。
「消耗品の類は平民地区とかだとちと足が付きかねんからなあ。
全く世知辛い。昔はもう少し大雑把だったんだがな、この国」
自分の身の上的に考えていた仕方のない所ではある。
大手を振って歩ける身分では本来ない以上はどうにもならないが。
商品を用意してもらう間に周りを見回せば俄かに人の増えた様子。
それでもちっとも賑やかと思えないのがなんとも陰気である。
■カイン > 「それにしても、この辺りは扱ってるものの都合上仕方ないんだろうが…。
陰気と言うか何というか。だから変なやつがわんさと居たりするんだが」
ちらりと視線を路地の一つに向けると、密談をしている人影や、
何かの受け渡しをしているような人影が散見される。
お硬い騎士様でもやってきたらさぞポイントが稼げそうな状態である。
もっとも、そういった輩がやって来ればここから逃げ出す三段は付けているような連中ばかりなのだろうが。
やけに時間のかかる準備を続ける店主を横目に見て、少し離れた壁に寄りかかって腕を組み、長丁場を覚悟して肩をすくめ。
「ま、なにかこれと言って要件があるわけじゃないからいいんだがな。
終わった酒でも飲みに行くとするか」