2019/02/12 のログ
ご案内:「設定自由部屋3」にジードさんが現れました。
ご案内:「設定自由部屋3」からジードさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区 路地裏」にジードさんが現れました。
ジード > 貧民地区の住人たちの塒が多くある区画の一つ。
その裏通りに店を構えている露店があった。
並べられているのは傷薬類のポーションや気付け薬、病薬の類で
普段男が取り扱っている如何わしい類のものは表に出されていない。

「はい、気を付けて帰んなよ。
 …えーと、傷薬の減りが早いか。帰ったら少し作ったほうがいいな」

お世辞にも身なりが良いとは言えない子供に傷薬を手渡して
その後ろ姿を見やりながらぽつと呟く。
それなりに繁盛はしているものの、儲けの少めだ。

ジード > 「相変わらずこのあたりはどうにも、辛気臭いのはいかんともしがたいね。
 住んでる人間が人間だから仕方がないが」

貧民地区に住んでる人間は大半が事情のある流れ者か、
あるいはここで生まれ育った者達だ。
こちらをじっと眺め見てくる小さな人影を一瞥した後、
その気配がさっと消え去るのを感じて肩をすくめ。

「まあ、おかげで追い剥ぎに合いやすいのは死活問題だけどね」

ジード > 「クスリの減りが早いか。…こんなもんだな」

これくらいにしておかないと後が大変そうだと考えながら
薬の材料を考えて少し目を細める。
根城にしている場所に貯蓄している材料を思い返し。

「よし、今度冒険者でも雇って素材を取ってきてもらうか」

誰か丁度いいつてが居たかと考えながら立ち上がって店を片付けて去っていく。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区 路地裏」からジードさんが去りました。
ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院」にリリーさんが現れました。
リリー > 将軍にもらった入館証を見せ、学院の図書館まで案内してもらう。

案内してくれた係りの人に礼を述べてから、まずは社会情勢の本を読んでいた。

(へ~、こっちにはミレー族って獣人が居るのね。
魔族だけかと思ってたけど色んな種族が居るんだ。
でもちょっと扱いが悪いみたいね。)

女は親切な人からおおよその状況を聴かされていただけだったので、
こうしてまとまった内容を目にするのは初めて。

青い瞳をくりくりさせ、本の記述に見入っている。

(どんな子かしら。 私は多分、まだ見たことないわよね。)

この国にきてまだ間もなく、行動圏も限られている。
目にする者全てが驚きと感動でいっぱいだ。

リリー > (読んでいる限りだと、魔法が使えて背丈は私と同じ位かしら。
でもって、街中よりも隠れ里に住んでいる…と。
あ、奴隷とかにされてるんだ。
まだ行ったことないけどそういうこともありそうよね。
戦争やってる位だし。
あ、となると私も出てきた先が不味かったらすぐさま捕まって奴隷になってたりしたのね。
…意外とおっかないことだらけね。)

書架から手に取り、ちらりと中身を確かめるつもりだったが
いつのまにか本の虫に。

当たり前であるが書架の前を塞いでしまっていることに本人は気付いていない。

リリー > 「ノーシス主教に清貧…私、貧乏って嫌いなのよね~~。」

本の記述に独り言を漏らす女。
唇を尖らせ、いかにも嫌そうだ。

それもそのはず。女は基本的に本人の意思に関わらず、それほど豊かな暮らしはしていない。
元居た場所でも店に閑古鳥が鳴いていたし、それはこっちに来ても変わらない。

(そもそも競合店が多すぎるのよね。 皆腕が良過ぎよ。)

リリー > 気が付けば最後のページへ。
あっと言う間に一冊読みふけっていた。

「良い本だったわ。 紹介してくれた将軍に感謝ね。」

本を元の位置へと戻し、女は図書館を出て行く。
そろそろ今日の食材を買いに行く頃合い。

狙うは見切り品。

ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院」からリリーさんが去りました。