2019/02/02 のログ
カイン > 「それにしても、この辺りは扱ってるものの都合上仕方ないんだろうが…。
 陰気と言うか何というか。だから変なやつがわんさと居たりするんだが」

ちらりと視線を路地の一つに向けると、密談をしている人影や、
何かの受け渡しをしているような人影が散見される。
お硬い騎士様でもやってきたらさぞポイントが稼げそうな状態である。
もっとも、そういった輩がやって来ればここから逃げ出す三段は付けているような連中ばかりなのだろうが。
やけに時間のかかる準備を続ける店主を横目に見て、少し離れた壁に寄りかかって腕を組み、長丁場を覚悟して肩をすくめ。

「ま、なにかこれと言って要件があるわけじゃないからいいんだがな。
 終わった酒でも飲みに行くとするか」

カイン > 「…やっと来たか。遅いっての」

どれだけ待たせるのかと愚痴を漏らしながらも、
用意が整ったらしい店主に差し出された荷物を受け取るとそのまま振り返りもせず路地に足を踏み入れて、
密やかな声の響き続ける空間を後にしていくのだった。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区/路地裏」からカインさんが去りました。