2018/11/25 のログ
ジード > 「まさか。一晩一緒に過ごしてもらうってことサ」

そんなことでわざわざ持って回った言い回しをするものかと笑い飛ばす。
あいにくと店を持つような性分でもないので身の回りの世話、ということは特に無い。

「まあ手持ちがないなら後でも構わないけどね。さっきも言ったように分割でも構わないさ」

ぼたん > 「…夜に何してるか解ンない、ってェ言ってる相手に、度胸あるね…」
気だるげに笑うと、ひとつ、頷いて
「分割、ってェと、どンな払いになンの?」
自分の財布の辺りを弄って、重みを確かめている

ジード > 「別にそれはそれでなんとかする手段は持っているつもりだしね。
 さて、とりあえず拠点にしている場所があるなら定期的に取り立てに行くのが一番確実だと思うけど」

どうなんだいと首を傾けながらも薬瓶を一つ手に取り問いかけ。

ぼたん > 取り立てに来る、と言われると躊躇の光が瞳に宿る。
身の上を多少なりとも隠している以上、何事かと周囲に怪しまれるのは得策ではないが…

「平民地区の西はずれで、居酒屋やってンの、アタシ…」

背に腹は代えられない。溜息交じりにそう言いながら、財布を取り出して
「最初の払いは、今してっちまうよ。幾ら?」

ジード > 「それじゃあ商談成立ということで。
 はい、どうぞ」

笑っていいながら相手に向かって薬瓶を一つ手渡す。
そのまま値段を提示しながら軽く肩を揺らしてみせる。

「平民地区か。じゃあ月にそこにもらいにいくということでいいかい?」

ぼたん > 薬瓶を受け取りながら、多分、自分は使わないだろうという予感はしている…
それでも、それを握りしめて、相手の提示した金額を支払って

「いいよ…『たぬきばやし』ってェ店。西はずれに行って聞いてくれれば、解ると思う…し」

そこまで言ってからバツの悪い顔になって、本当の当初に男に訊いた質問を思い出す。

「…あと、ココから平民地区って、どう戻りゃァいいの?」

ジード > 「はい、毎度あり。それじゃサービスのほうに移らせてもらおうかな。
 道を教えた所で迷子にそのとおりに行けというのも酷というものだろう」

笑いながらなにげに酷いことを言い放つと男が一つの薬瓶の蓋を開ける。
と、中から鼠の形を彩った光が現れて地面に這い。

「そいつの後をついていけば大通りにいけるはずだよ。
 後はその大通りをまっすぐ進めば平民地区に戻れるはずさ」

ぼたん > 男の(しかも自分からしたら「若造」の部類に入る)言い草にむっとした表情を一瞬するが、次には現れた光の鼠に何度も瞬く。首を傾げて、しげしげとその光を見て

「…ありがと、色々。
…払いはちゃんと、するから…」

気だるげに笑って薬の瓶を振って見せてから、鼠の向かう方向へ足を踏み出す。

「…足元も明るいし、一石二鳥だね…」

しきりに感心しながら、鼠の後を追って裏路地を後にする

ご案内:「王都マグメール 貧民地区 路地裏」からぼたんさんが去りました。
ジード > 「――変わった客だったな。
 さて、彼女がまたおもしろい話を見せてくれるだいいのだけど」

取り立てに行くという約束を思い出してくすりと笑いながら、
そのまま大きく身体を伸ばせば改めて客の訪れを待つように視線を通路へと移す。
そのまま明け方まで男は店を開き続けているのだった。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区 路地裏」からジードさんが去りました。
ご案内:「ある服屋」にざくろさんが現れました。
ご案内:「ある服屋」にレヴィさんが現れました。
ざくろ > さて、さて。
同棲祝に『服のプレゼントをする』と言ってきたものの
着物に慣れすぎてしまって洋服を選ぶのは随分と久しぶりである。
しかし、ここでくじけてはいけない。
将来お嫁さんになる子を…… あれやこれや着せ替えてキャッキャするためにも。そのためにも。

そんなこんなで、品数もジャンルも兎に角豊富。値段は親しみやすく、おしゃれしたいならおいでよーと誘うような店へ。
店主クラスが数名いて、各ジャンルに手抜きが無いのだとか。

「お邪魔しますね。お洋服をみせていただきたくて」

にっこり、営業スマイルで店内へ。

『いらっしゃいませ。あら。お姉さんは異国びいきですし、お連れ様のでしょうか?』

『いーらっしゃーい! 着てって、みてってー!』

店員さんたちも元気だ。
そして、自分はもうとっくに和服びいきで他きない人になっている。

レヴィ > まさかの同棲祝いで洋服をプレゼントされるという流れ。
そんなに洋服を持っていなかったのかと自分の普段の格好や荷物を思い返してしまう。
しかしのところ、彼からのプレゼントを断るなど出来ずに買い物にと行くことに。
ただ問題は似合うのかなという事だけ。

そうして彼と向かった先は今までに足を踏みいれた事のない、おしゃれをするための店。
品数や品ぞろえも豊富で値段もお手柄と、ギルドなどでよく話を聞く店に。

営業スマイルで店内に入る彼の後ろに続くのだが足取りはぎこちなく。
愛想、それをどう浮かべるかとやや引き攣った笑みを見せて。

「ざくろはここも行きつけッスか?」

店員さんの元気な声や、異国びいきと聞くとよく来ているのだと判り。
先ずはどこから見るのか…と店内を見回して決めかね、彼の肩を突いてどこにしようかと問いかける。

ざくろ > レヴィの洋服の数そのものに不満はあまりない。平民の服飾に関する意識は、遣い潰しでいい。
そして身を軽くしておくのなら、衣類はかさばるから尚の事。
でも、ちゃんとした一軒家ではじめるのだから、まだ少女のレヴィにはもっとおしゃれをして欲しい。
え?似合うかどうか?私のお嫁さんに似合わない可愛い服が有ると思いますか?

ああ。レヴィの笑顔がへんてこなことに。
たぶん余分をあまりなく生活していたのだろうか。
そういうこともおいおい慣れていきましょうね。とおもいながら。

「んー。まあ、友達と一緒に来ることがおおいですね。着物を着ない日だってありますから
そういうときの服とか
あと単純に目立つから覚えもいいんでしょうねー」

肩をつつくレヴィに、頷きながら答える。一応タンスに洋服だってありますし。

さて、どうしたものか。
まずは……

「じゃあ、可愛らしい系からいってみましょうか」

『おっ、きたなー? いっぱいみてってねー!』

エリア担当の店員さんが、元気よく出迎えてくれる。

レヴィ > 身軽に住居を移せる、服にもだ割がないという二種から服の数は本当に少ない。
きっと彼に買い物の話をされなければちゃんとした一軒家で暮らし始めても数は増えない事に。
しかしいざ買うとなると似合うかは気になる大事な事。
着る以上は彼に似合うと言ってほしいのは乙女心なのだから。

顔見知りなどは全くなく、ノリと勢いで馴染む自分にしては本当に珍しい笑み。
それだけこういう店に来なれていないという証である。

「友達とッス?それでもこういう大きな店に来るのは凄いと思うッスよ。
私は買うときは小さなところッスっから…着物以外…洋服ッスか?
確かにざくろは遠くからでもわかるッスね」

着物以外の服装と聞くと是非見てみたいと思うのは旦那様の違う一面を見たいから。
彼はこの国では珍しい和装なので遠くでも直ぐにわかると笑顔で告げて。

そして…どこから見ていくのかは彼に託されたのだが…。

「か、可愛い系ッスか?!」

まさかの予想外すぎる言葉、まさかフリフリ系?
どんな服を選ぶのかと不安に思いながら一緒にと向かい。
元気よく出迎えてくれる店員さんに頭を下げる一面を見せる。

ざくろ > やはり冒険者稼業をやっていると、街にいる時間と外にいる時間の差から考えても、あまり私服に気を使う人もいないのだろう。
ふふふ、レヴィ大丈夫ですよ。レヴィへの採点は、例え答案に右を左と書いてても
「おしい!けど正解!」としちゃうくらい甘いけれど。
しっかり可愛く私基準ではありますが選んでみせますとも。

それにしても、色んなことをそつなくこなしそうなこの子が
こういう不慣れなギクシャクした様を見るのはとっても新鮮。
こうして、知らないことを知っていくんだなあ。

「ええ。友達と。此処は間口として大きなお店ですから、大きくても来やすいですよ。
ほら、武具総合、小道具総合みたいな、冒険者用品でいうとそういう感じです。
ええ。洋服もたまーーーにですけどね。ふふふ。背も高いし、目印になるでしょう?」

着物以外の自分の姿。いつかみせることになるかな?
笑顔に、笑顔を返して。

「ええ。レヴィ可愛いですし。
ふわっとしたのが多いんですよ」

レースブラウスやフリルシューズ。ふわりとしたフワラーワンピース。プリーツチェックスカート……
ラインナップはいかにも女の子なかんじである。

しかし、ロリータ系のようなピーキーさはない。

レヴィ > 冒険者としての動きやすさを重視していれば、私服も似たようなものもしくは同じ物を着るようになる。
その典型的な例がこの少女である。
そして普段から可愛い服に全く縁がないだけに選ぶと言っても基準が判らず。
彼に選ぶ所から採点まで最初は任せる事となる。

しかしこういう経験は本当にないだけにぎくしゃく状態。
接客などはウェイトレスの経験があるので笑みも見せる事は出来る。
だが数少ない不慣れな場で彼にそんな姿を見せて。

「大きくてよく目にはしてたッスよ。でも私はどうにも入りにくかったッスよ。
例えはよくわかるッスけど…私は洋服の良し悪しは判らないッスから。
洋服姿も見てみたいッスね。そうじゃなくてざくろは和服で美人ッスから目立つッス」

その友達に会ったときは彼に恥をかかせないようにしないといけないと決め。
着物以外の姿をいつか見れるかなと期待の視線を向ける。

「私を可愛いなんて言うのはざくとと仕事仲間の一部だけッスよ。
ふわっと…スか?」

並ぶ商品を眺めていけば確かにふわっとしている。
いかにも女の子らしいというラインナップに視線を向けて、おっかなびっくりという様子で手に取る。

「引っかからないか心配ッスよ」

しかしどうにも思考は冒険者、似合うかよりもまず、フリルが引っかからないかという事を心配してしまうという。

ざくろ > 冒険者は依頼状況によっては仕事がない日が続くことも有る。
その生活に余分がはいってくる人は、きっと裕福な一流や、一山あてたタイプか……自分のような訳ありや、副業なのだろう。
レヴィがわからないというのなら、喜び勇んで選びまくる心算である。

ぎくしゃくとしたその姿も可愛い。
不慣れな時期なんてすぐに過ぎてしまうのだから。そのときにしか楽しめない、この子の可愛さだ。

「やっぱり普段の買い物の傾向がちがうと、そうなっちゃいますよねえ。
ふふ。まあ、此処はよろず屋なんで、品数はいっぱいなので、安心して買いましょう。私からのプレゼントですし。
ん……ちょっとくすぐったいけれど……見せたいな。洋服も。
まずはお家で、レヴィにだけですよ?」

おしゃれな友達でも、他人のかっこうをけなす子ではない……のだけれど。女の子の中に働く心理はそれとは別であることもわかる。レヴィにお洋服とっかえひっかえにして考えないと……。
この格好以外。それは、まずは、ふたりの世界で。そこから外に出よう、と。

「…………(無言で自分をびしびし指さして『ここに急先鋒が居ますよ』と
はい、ふわっとしてるガーリーや、ちょっとすらっとしたフェミニンなやつですねえ」

レースがたくさんの服をそう評するレヴィに、ついふきだしてしまう。

「あははっ。こんな服で森の小道を歩いたり潜入したりする斥候業なんてできませんよー」

んー。とちょっと選ぶ。
ぱっ!とレースワンピースをレヴィーの体に合わせ。よし。
ぱっ!とチェックプリーツスカートをあわせ。よし。
ばっ!とショートブーツをあわせ。よし。
最後にふわふわの白ポンチョをあわせ。 よし!

「とりあえずこれがいいと思うんです。きてみます?かいます?」

レヴィ > 基本的に受ける仕事はいわくつきが多く高報酬。
仕事のない時はウェイトレスをしてるので生活はそれなり、ただ欲がないだけ。
欲の無さのせいで服の選別も出来ないというのだから、本当に頼るしかない今。

こんなことなら買う買わないは別として、もう少し店だけでも見て歩くべきだった。
まさかこんな、いい人が出来て買い物に行くなど予想外すぎた事。
楽しい、嬉しいけどどうすればと、内心はおろおろ状態。慣れるまではあと少しかかり。

「私は買うとすると…この辺がダメになった時の買い替えと酒ッスから。
よろず屋と解ってても心配になるッスよ。プレゼントは嬉しいッスけど無理は駄目ッスよ?
それでいいッスよ。私だけに見せて欲しいッス」

彼の友達ならきっとおしゃれな子が多いのかな、と考え。やはり自分も女の子としてはそういうおしゃれは必要なのかなと。
そこには服を選ぶにあたり、着せ替え人形になるという未来があり。
彼の和服以外という貴重な姿は他人には見せたくはなく。
自分を指す彼にそうだったと笑みを見せて。

「服の種類はよくわからないッスから任せるッスよ」

ガーリーやフェミニンと聞いてもピンとこずに困った顔。
噴き出す彼に変な事を言ったかなと首をかしげてしまい。

「こんな服でそれをやったら間抜けッスよ。でもつい考えちゃうッス」

そして彼が選ぶ服を見ていけば、どれも自分に似合うのかと心配になる可愛いものの数々。

「サイズがあるッスから…ワンピースだけは着ないと駄目ッスよ」

もし着ずに買って、後でサイズが合わないになると悲しくなる。
プレゼントなのだからそこだけはきっちいと合わせたいと彼に告げて。

ざくろ > 自分の給料の行き場は、個人的な飲食費、遊興費
後は全部貯金箱。
だって服は殆が奥様と娘さんの置いていってくれた着物があるから……。
そういう意味では、自分も選べない人だったけれど
持つべきものは友というか、いやはや。

ちょっとオロオロ気味のレヴィをみると、本当に微笑ましくなる。

「もう。ほんとレヴィはお酒すきなんですから
そうですねえ。無理かどうかでいうなら……貯金がたんまりある優良物件ですから私っ
ええ。レヴィだけに」

ふわりと微笑む。
なに、ちょっと友達のジャンルが違うだけ。ただ、レヴィにもこういうおしゃれをしてほしくは有る。
着せ替え人形にしちゃいますからね。
そして、二人の時間を話すと、なんだか空気が甘い。
ふふ。レヴィ可愛いの筆頭なんですからね、私。

「はーい。えらびまーす。
職業病ですねえー。白系をみても「料理がはねたらしみになる……」とか思っちゃいますもん」

「ええ。サイズだけ。このワンピースと、くつは目方ではこれでいいんですが、これも。
すみません、試着室つかいますねー」

『はあいっ!よろこんで!!2人ではいんないでね!!』

レヴィ > 消耗品と酒、これが出費の全てであり。
残りは何気に家族に仕送ればほとんどゼロ、送らなくてもいいのだが生存報告も兼ねて送り続けて。
友と言えば本当に冒険者や傭兵、同性も居はするのだがやはり仕事は同じで。
そういう意味では服を選ぶには全く役に立たない友ばかり。

それだけに普段は見せない姿を見せ、ほほえましく見られているとらしくもなく赤くなり。

「酒は命の水ッスよ。
それでもッスよ、これからは色々と物入りになるッス。
楽しみッス」

ふわりとした微笑みを見れば安心できる。
不慣れではあるがこれからはおしゃれという新たな事にも慣れていこうと意気込み。
彼になら着せ替え人形にされても嫌な気分ではない。
二人の時間を話せばどうしても空気を甘くしてしまうのは、初々しい恋という気持ち。
例え見た目が女性でも彼は一番男らしく見えている。

「よろしく頼むッス。
でも仕事柄どうしてもそっちを考えるのは仕方ないッスよ」

そうして彼が選んでいくのを見つめて、こういうのが好みなのだとさりげなくチェックも忘れずに。

「二人で入ってナニする人もいるんッスね」

店員の言葉に直ぐに察して苦笑を見せて。
洋服を選んだ彼と一緒に更衣室へと向かっていく。

ざくろ > 「そうですよねえ。この周辺地域のお酒って、結構『命の水』に語源がいっちゃう種類がおおいですよねー。
燃料燃料。
ふふ、大丈夫。ちょっとびっくりしちゃうんですから。安心して?
うん……楽しみ」

おしゃれをして欲しいのは、半分以上我儘だから、嫌がられなくてよかった。
着せ替え人形にしてる途中に、愛情がありあまってだきついちゃうかもしれないし。
甘い甘い空気。はじめて恋をして愛した空気。
ああ。このこの前では、やっぱり自分は男になるなあ。そういう、人生を変えて刷り込んだ女性の人格が、どこか薄れる。

「ええ。やっぱり普段って普段なんですしね」

選ぶ人は見られるひとでもあるから。
好みも丸裸にされちゃうのかなーって少しだけ恥ずかしい。すこしだけ。

「いますねえ。いますよー。ちょっと憧れます。デートですし」

苦笑して、ともに、更衣室の方へ。

レヴィ > 「飲んでると嫌な事を忘れて元気になれるッスから。本当に命の水ッス。
燃料は言い得て妙ッスね、その通りッス。
本当に大丈夫ッスか?
楽しみで仕方ないッスよ」

嫌な事は嫌とはっきりという性格、それで嫌と言わないのはやはり興味があるから。
着せ替え人形になれば流石に無防備、抱きつかれれば驚く事になり。
今までは他人の甘い空気にリア充!と思っていたが自分が甘い甘い、恋に愛の空気を出せば悪くはなく。
女性っぽい彼も、男性な彼も、どちらも愛している、だから気にならず。

「普通が普通っすけど…その普通も色々とあるッスよ」

見てくれる人が選んでくれる。なら絶対に可愛くしてくれる。
それに好みが判れば、次はこっそりと服も用意できると思って。

「いるッスね。でも買い物で店に迷惑をかけるのは駄目ッスね」

本当に居るのかと呆れてしまい、ともに更衣室へと向かい。
そしてつけば、彼から服を受け取り 着替えてくる と更衣室の中へ。

ざくろ > 「ほんとに。ずーーっと昔からみんなが飲みたがる。
薪にもなるし、炭にもなるし。沢山燃やしてくれます。
帰ったら今後のためにもちょっとお話しますから。大丈夫ですよ
ふふ。部屋の中でああでもないこうでもないって選ばないと。」

この子の性格なら、きっと意思の表明はきっちするはず。だから、大丈夫なんじゃないかな……?そう思って。
きせかえ途中とか、とっても可愛いから。ゆっくり愛でたくなっちゃいそう。
友人知人のそういう空気は、単純に遠くて羨ましかった。でも。今はいっぱい出す側で。頬が緩んでしまう。
この子は、自分を受け入れてくれている。だから、どちらでも自分で、大丈夫なのだろう。
そこも、話さないとなあ。

「百人のうち百人ある普通、普段。みんなで合わせていくのむずかしいなあ」

自分は、絶対的に自信があって、自分のお嫁さんを可愛くする服を選んでみせた。
……さて、それはいろいろな結果にどうなっていくのだろうか。

「う。 迷惑はかけちゃダメですよねえ。それは人として」

憧れるー、と思ってしまった自分に釘をどかんとさしながら。
いってらっしゃい。と更衣室の向こうへとレヴィを見送る。

レヴィ > 「やっぱりそれだけ皆が求めてるッスよ。
燃やすと後は大変ッスけど、確かにそうッスね。
そうッスか?それなら甘えるッスよ。
ざくろは色々とセンスが良いのをもってそうで楽しみッスね」

着せ替えの最中にそうなれば、きっと流されてしまってそのまま…。
どうにも気を許した相手には緩く、彼ならば断わる理由はなく。
感じればむっと思いはするが、出す側になればこうも変わるのだと頬を緩め。
男性と聞いたときは驚きはしたがそれだけ、むしろ何故か魅力的に思ってしまったのは秘密の事。

「そういう事ッス、皆で合わせるのは難しいッス」

全員の意見をまとめるのは大変と頷いて見せて。
自分に似合うのかと不安にはあるが、彼は選んでくれたのだから大丈夫。

「出入り禁止は一番つらいッスよ。行きつけだと特にそうッス」

なんとなく彼の考えてる事が判って苦笑を見せ、仕方ない人と周囲を確認して頬に軽くキス。
そして見送られて更衣室に入れば早速着替えていく。

ざくろ > 「ええ。みんな、あの高揚感がほしくて。いいことが欲しいんですよね
ふふ。たしかに、後始末は本当に大変。でも、必要なときだってありますからね
ええ。今日くらいは、沢山甘えてくださいね?
ふふ。頑張ってはいるんですが……レヴィの好みにあうかしら…

そのまま……2人で愛し合ってしまうかもしれない。そのまま……イチャイチャし続けるかもしれない。
この子となら、色んな楽しいことを全部やってみたい。
他人のそういう気は、甘ったるくてごちそうさまだが
自分たちなら、いくらでも、いくつでも、いつまでも。笑顔になれる。
私みたいに変わった人をちゃんと受け入れてくれたこの子に、感謝。

「ええ。皆違うのは、当たり前ですからねえ」

「うう、出禁はこまりますねえ……。ほんとうに……」

頬へのキスをもらうと、びっくり顔で、ぽわっと顔が赤くなる。
小さな子供みたい。
そうして固まっている間に、愛する人はカーテンの向こう。

レヴィ > 「疲れている時とか嫌な事があった時はどうしても高揚感が欲しくなるッスよ。
必要なのは凄くわかるッス。
ざくろ、これからは毎日甘えるッスよ、今日だけじゃないッス。
大丈夫ッスよ。選んでくれたのは良いと思うッス」

そのまま愛し合ってもイチャイチャとしても、どちらでも幸せ。
興味こそあるがやっていない事は多くある、そういう事をやっていきたい。
同じ甘い空気でもきっと他人と自分たちは違う。それを始めて知り、いつまでもと笑顔で願って。
彼も変わってはいるかもしれないが、この街、国の住人と比べればいたって普通という思いがあり。

「違うからこそ、知り合っていくのが楽しいッス。
そうなったら流石に困るッスよ…」

彼が良く使う店の出来んは困るので、我慢と囁き。
顔を赤くする姿に微笑んで見せればカーテンの向こうに。
脱ぐのは一瞬だが、着るのは不慣れ。四苦八苦しながら着替えて。

「どうッスか…?」

少しののち、レースワンピースに着替えてカーテンを開けて。

ざくろ > 「ええ。やっぱり、帳尻をあわせたいですよね。やなことだけで終わるのは嫌です。
……ふふ。はい。毎日、いつも、甘えて下さい。私のお嫁さん。
ん……なら、よかった」

どちらもちゃんと愛し合っているからできること。だから、幸せ。
自分もこの子といることで出来ること、いっぱいやっていきたい。自分を広げたい。
自分たちの甘い空気。だれかにまくものではなく。二人でわけあうもの。
致命的な変さではないとはおもうが、びっくり顔はいつものことだ。
でも、やっぱり、うれしいな。

「ええ。同じ顔ばかりはつまらないから。
そうですよね、ふふふ、ごめんなさーい……」

ちょっとだけ手間取っているかな?まあそこそこふりっとしてるし……
そして

「わ……」

みとれる。
これだけでこんなに印象が違う。素敵だ。

「……………綺麗。かわいい、より、綺麗……すごく素敵です、レヴィ……」

完全に、やられてしまった顔。ぽぉっとして、ほうと息をつく。
いつも可愛いのに、服の力はちがうなあって……

ご案内:「ある服屋」からレヴィさんが去りました。