2018/10/28 のログ
ご案内:「闘技場 調教室」にクレス・ローベルクさんが現れました。
ご案内:「闘技場 調教室」からクレス・ローベルクさんが去りました。
ご案内:「闘技場地下室」にクレス・ローベルクさんが現れました。
クレス・ローベルク > 創意工夫。
人の営みの傍らには、常にこの言葉があったと言っても過言ではない。
料理、商業、武術、政治。どんな概念もどんな技術も、発見者が居て、それを模倣し改良する者が居る。
そして、それは闘技場でも、当たり前に行われているのだ―-

「いや、でもこれはないわー」

X型の磔台を前にして、クレスはぼやいた。
今日の仕事は、とある調教法の実験。
奴隷、もしくは上で負けた挑戦者を使って、闘技場側から指定された調教方法で甚振るだけの、楽な仕事。
実験体は向こうが選ぶが、その小さなリスクさえ飲み込めば、何ら問題のない仕事なのだ。
――-本来なら。その指定された調教に、問題がなければ。

「くすぐり責めって何だよ……」

そう。今回、闘技場側が指定してきた調教方法は、『くすぐり責め』だ。
一応、前もって簡単な手業は教えてもらっているが、何せ、物が『くすぐり』である。愛撫でさえない。勿論、実際には胸や性器への刺激も行うのだが、それにしたって、余りにも異質な責めである。

「そりゃ、くすぐったいところは性感帯だって言うけど」

とはいえ、これが仕事だ。
くすぐり責め用の責め具も借りてる事だし、精々今回来る子には笑い悶てもらうとしよう、と半ば投げやりにそう思う。
後は、敗北者か、奴隷かが、此処に来るのを待つだけだ。

クレス・ローベルク > 元々は、この責めが提案されたのは、挑戦者を辱める手法の一環としてだった。他愛のない指や筆、羽の動きに翻弄される挑戦者を見るというのは、確かに嗜虐心が働くだろう。

そし-て、もう一つの理由としては――

「淫魔への陵辱、か」

淫魔にとって、レイプは寧ろ自らの栄養補給に等しい。
確かにその光景は興奮する。しかし、それは陵辱と言うには些か微妙である。あちらからすれば、積極的に食事を提供してくれているだけと見ることもできるし、愛撫などで攻撃しても、それは食事の味だけを提供されているような物。

要するに、"恥辱"が足りないのだ。
そこで考えられたのが、くすぐりである。

「確かに、くすぐりはそういうのじゃないしな――」

根本的には、くすぐりはただのくすぐりだ。
しかし、調教次第ではくすぐりで快楽を感じる様に開発することも出来る。
それならば、淫魔も"恥辱"を感じるのではないか?というそういう発想らしい。

「まあ、実際効果があるかは解らんけど……」-

クレス・ローベルク > 暫くぼんやりとしていると、調教室の扉が開く。
来たのは、ミレー族の少女だ。

「いらっしゃい。まあ、ちょっと変わった事するけど、お互いがんばりましょうや」

そう言うと、少女を磔台へと導く――-

ご案内:「闘技場地下室」からクレス・ローベルクさんが去りました。