2018/10/04 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区 路地裏」にジードさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区 路地裏」にジードさんが現れました。
ジード > その裏通りに店を構えている露店があった。
並べられているのは傷薬類のポーションや気付け薬、病薬の類が主である。
こっそりと怪しげな薬が混ざって入るものの、それらはあくまで
判る人間にしかわからない程度にさりげない。

「はい、気を付けて帰んなよ。
 …えーと、傷薬の減りが早いか。帰ったら少し作ったほうがいいな」

お世辞にも身なりが良いとは言えない子供に傷薬を手渡して
その後ろ姿を見やりながらぽつと呟く。
それなりに繁盛はしているものの、儲けの少ないものばかり取り扱っているので収益は左程でもないのだが。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区 路地裏」にアリゼさんが現れました。
アリゼ > 傷薬を大事そうに抱えて歩く子供とすれ違うように、露店の中にアリゼが入ってくる。
大きい布袋にワインの詰まった瓶を入れて、一仕事終えた帰りのようだ。

「……そろそろ上がらないか?こちらも今日の依頼は終わったところだ。
 今日は蒸留酒のいい奴が手に入ったぞ」

相変わらずの重甲冑姿だが、その顔は夫に寄り添う妻のもの。
白い肌はこれからのことを期待してか、少しだけ赤く染まっている。
軽くジードの頬に口づけて、布袋からワインの瓶を取り出した。
それなりに名の売れた銘柄のラベルが貼られたそれは、値段にすれば結構なもの。

ジード > 「うん?ああ、そうだな。そろそろ戻るかい?」

聞こえてきた言葉にキョトンとした表情が浮かぶ。
視線を下に落とすと、大分品の減った露天の様子。
それならそれでいいかと一旦諦める方向で考えて、
隣の姿に改めて視線を向け。

「…ん。それじゃあ、このまま宿まで戻るかい?」

クックと喉を鳴らして言い返しがてら、店を纏めて相手に右手を差し出してみせる。

アリゼ > 「ああ、いつもの宿で……また過ごそう」

そう言って差し出された右手を左手で握りしめて、
仲睦まじく側に寄り添う。既に甲冑姿から黒のロングドレスへと素早く着替え、
その豊満な肉体をジードにゆったりと押し付けながら宿へと二人は歩いていく。

今夜もまた、情熱的な一夜となるのだろう。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区 路地裏」からアリゼさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区 路地裏」からジードさんが去りました。