2018/09/15 のログ
■カイン > 「用心棒が必要になるような事態なんてないに越したことはないんだけどな。
出張るとそれだけ恨みを買うのも難儀なもんだ」
トラブルの解決といえば聞こえはいいが、
凡そその対処は腕力によるものになる。
となると当然、恨みを買う事もままあるのがこの稼業。
道行く人々の中でも時折男に気が付く者が居る物の、
その中でも反応するのは大体が一悶着あった相手である。
丁度視線が合った大男が苦々し気に睨みつけてくるのを手を振って追い払うようにして応じ、
そのまま去っていく後姿を見送って肩をすくめ。
「ま、そういうやつらがいるから俺の商売は成り立ってるんだから仕方ないが」
■カイン > 「おっと、仕事の方は終わったか。
終わったからと言って逆に何やるって当てもないが…
案外趣味らしい趣味がないな、我ながら」
隙を狙う連中を適当にあしらいながら、視線を道に向けていると、
合図を向けてくる護衛対象の姿に手を挙げて応じる。
晴れて自由の身、と気こそ軽くなったものの考えてみれば、
酒を飲む位しか趣味らしい趣味がない己の身。顧みて微妙な表情になり。
「何か手を出してみたほうがいいのかね、長く生きるとこの辺頓着がなくなるのが問題だな」
■カイン > 「…ま、とりあえず今ある趣味の欲求だけでも満たしておくか」
肩をすくめて息を吐き出せば客引きに混じって聞こえてくる酒宴の響き。
どこかに混ざって酒の一つ二つ飲み干せば、綺麗に眠れそうな気がした。
そのまま繁華街の街並みに身を躍らせて人混みに紛れて行くのだった。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区/路地裏」からカインさんが去りました。