2018/07/22 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区/酒場」にカインさんが現れました。
カイン > 騒々しい声の響く貧民地区の酒場のカウンターに一人陣取って、
エールのジョッキを煽る男の姿があった。

「あ゛ー…こう暑いとやってられん。
 この時期は用心棒稼業やら傭兵稼業やらにはキツいねえ」

人目をはばかる事無く愚痴りながらも、ジョッキをカウンターに置き、
店主に次の酒を注文する迷惑な客であった。
団体客が多い酒場の中にあって個人客の利用が主なカウンター席は、
騒々しい店内の中でも人気の少ない空間になっている。
それもあってか、あるいはいつもの事なのか周りの客も店主も大した反応はしてこない。

カイン > 「もっと涼しくなってくれればいいんだがな。
 ないものねだりをしても仕方ないとはいえ、
 こんなときばかりは器用に魔法を使える奴らを羨ましくも感じるな」

世の中自由自在に温度を操って自分の過ごしやすい環境を作り出す輩などもいると聞く。
残念ながらそんな小器用な真似は自分自身には到底できそうにないのだが。
その代わりにと渡されたエールを手に取り軽く煽れば体の冷えていく感覚に人心地つき。

カイン > 「とはいえ働かないとそれはそれで暇だしな、っと。
 …何か依頼をこなすかねえ。とはいえこの辺の依頼って大体怪しげなのが多いんだが」

遠目に見えるボードに張り出された依頼の数々を眺めてみると、
この場所から見える物だけでも怪しげな魔物の討伐やら人探しやら、
あるいは禁制品の入手なんて既に非合法な依頼だという事を隠してない物まで見て取れる。
酒を一口煽って顎に手を当て。

「…こういうのしょっ引かれんモンなんだな」

逆に感心したように声を上げた。それこそ騎士を含んだ官吏もそこまで暇ではないという事だろうが

カイン > 「ま、存在そのものがご禁制みたいな俺が言うのも大概だな。
 魔族なんて御堅い騎士様の中でも特に厳しいのにばれたらどうなる事やら」

恐ろしや、と全くそうは思ってなさそうな声で言いながら酒を煽る。
少しぬるくなってきたそれを一気に飲み干してカウンターの上に置きながら次を注文し。

「早々景気のいい話なんてのは転がってはないモンだが、
 極端に景気の悪い話も転がってない辺りがこの辺らしい」

カイン > 「…ん、ごっそうさん。
 そろそろ仕事に行くとするか」

ちらりと外を見れば見えるのは朝の訪れを一足早く告げる風景。
そろそろ依頼主のところに行かねば間に合わないと判断して立ち上がり、
勘定を済ませて外へ出ていくのだった。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区/酒場」からカインさんが去りました。