2017/10/28 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区 裏通り」にジードさんが現れました。
ジード > 貧民地区の路地裏の一つ。普段はあまり人が寄り付かない用事のある人間や迷い込んだ人間がふと訪れるその場所で、
ふらりと一人の男が無造作に姿を現す。路地の中でも少し広くなった場所を探し当て陣取り、
手にしたカバンを地面に置く。すると機械仕掛けの玩具の様に
パタンパタンとカバンが開いて大小二つの陳列棚を持つ小さな露店が姿を現した。
棚の上に薬瓶やアクセサリーなど商品を陳列し店としての体裁を整えれば胡坐をかいて店の奥に座り込む。

「――出遅れた。何というか普段使ってる場所にも皆陣取ってるし加減とかないのかね」

露天の常として場所選びが悪ければ商品以前に目に留まらないのはよくある事だ。
となれば当然場所は争奪戦。怪しげな物を商う人間としてはライバルは少ないがそれでも放っておいてはくれないものだ。
お世辞にも立地が良さそうには見えないじめじめとした路地に肩を竦めて気を取り直すのだった。

ジード > 「おや、何か探し物かな。ああ勿論薬ならば――」

酷く退屈そうに店番をしていた男の前に何やら怪しげな代物を求めてきたらしい客が現れる。
人当たりの良さそうな笑顔で男は応じ、ひそやかに商談の声が響いていく。
まだしばらくの間通りから人の声が消える時は遠そうだった。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区 裏通り」からジードさんが去りました。
ご案内:「九頭龍山脈 山中」にヴィーラさんが現れました。
ヴィーラ > 九頭龍山脈の山中。木々が生えて視界の良くない場所の多い中で少しだけ開けた場所。
その中心にその辺りから集めた枯れ木や枝、ぼろぼろの布などを組み合わせて作った焚火を組む小柄な少女の姿。
焚火を組み終えれば小さくブレスを吐き火をつければ直ぐに大きく燃え上がる。

「こんなもんかな。後は……」

夜闇に目立つほどに炎が燃え上がれば今日の食事。
捕まえた獣を焚火の近くへと置き地面に座り焼けるのを待つ。

ヴィーラ > 燃え上がる炎と焼けていく獣を眺めれば早く焼けろという様に瞳を向けて。
炎の火力は足りない事はない。
後は時間をかければ綺麗に焼ける、しかしその待つが出来ない性格。
少し考え待ちきれずに獲物に向けてブレスを吹きかけ。

「これで焼けたかな。楽しみだな」

ブレスを拭き終えれば焼け具合を見る為に近づく。

ヴィーラ > 「あ……またやった…」

近づき焼け具合を確認するとそこにあるのは真っ黒に炭化した獲物だったもの。
ゆっくりと待てずに手を抜いた結果できたのは食事抜きという現実。
いまからもう一度獲物を探す気分にもなれず……。

肩を落とし焚火をそのままに山の奥へと消えていく。

ご案内:「九頭龍山脈 山中」からヴィーラさんが去りました。