2017/10/07 のログ
ご案内：「王都マグメール　貧民地区 夜の空き地」にジードさんが現れました。
■ジード > 日がとっぷりと暮れ、とうの昔に人の気配等消えて失せた貧民地区。
その中でも特に闇の深い一角でバンッと小気味の良い爆発音のようなものが響き渡る。
昔は誰かが使っていたのかバラックの残骸のようなものだけが残る小さな空き地の真ん中で
ランプの明かりが煌々と灯っており、そこからオレンジ色の煙のようなものが漂い始めていた。

「けほっ、けほっ――まさか失敗するとは。部屋の中でやらなくて良かったね」

事の元凶である男はガラスでできたフラスコを片手に手で煙を吹き払って、
無責任な言葉を言いながらも程なく煙が四散したのを見てから安堵した様子を見せていた。
どこか酸っぱい匂いのするその煙は害こそない物の巻き込まれた人間がいれば迷惑なのは間違いなさそうだ。