2017/08/20 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区 路地裏」にジードさんが現れました。
ジード > 貧民地区の路地裏にその露店は広げられていた。
大通りから外れたそこに軒を連ねる店の大半が怪しげな物ばかり。
その中でもとびきり怪しげな店の棚に陳列された商品の半分が薬瓶で半分が宝飾品。
つまりアクセサリー類で占められている。

「いやはや、この辺は宝飾品類があんまり売れないのは悲しいな。
 他の売れ行きは上々なんだが」

ふいに店の陳列棚の裏側から困ったように店主が声を漏らす。
とはいえ場所が場所だけにある意味当然ともいえるのだが。
そのまま静かに新たな客を待つように路地を眺める。

ジード > 「今日はそろそろ店じまいにしよう。えーと…よし、誰もいないね」

大げさとも取れる振り付けで路地の左右を覗き込んで人の通りがないことを確認して杖を持ち上げる。
いつの間にか露天の下に記されていた魔法陣が淡く輝いたかと思えば輝きの後に残ったのは大きめの旅行かばんが一つ。
杖とかばんを両手にもって歩き出す男の姿もやがて陽炎のように揺らいで消えていった。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区 路地裏」からジードさんが去りました。