2017/08/16 のログ
ご案内:「平民地区 夜市」に火棘さんが現れました。
火棘 > 右手の人差し指にグルグルと巻物をして、いつもの格好で街の通りを歩いてた

細工屋のようなとこに、あるものを作りに出していたから
完成するまで待ってる間、近くの夜市の雰囲気に寄せられるように
広がるテントの下を歩いてた

今夜は少し気分がいい、ちょっとだけ指先がジンジンする痛みがあるけど
夜市には食べ物が多く、あとは骨董品やら子供が好きそうなもの

脚を止めたのは骨董市のようにテントの外まで広げた場所
手にとったのは、ボロけたナイフ、刃はあるものの使えそうでもなく

(なんともモロそうな…)

他にどんなものがあるのかと、物珍しそうに眺めたりしてた

ご案内:「平民地区 夜市」にルーフェンさんが現れました。
ルーフェン > 骨董品の中から手に取ったのは何やら曰くありげな壺
妙な形をしたそれを手に取れば、すんすん、と鼻をならす
うっ…、と小さく漏らせばそっと、元あった場所に壺を戻す
顔を上げればジッと刃物に視線を向ける人影を見つける…よく知った人影。いや正確には人ではないけれども

「…買うならこちらにしておいたらどうじゃ?」

す、と彼女の隣に並ぶように自分も並ぶ刃物に手を延ばす
柄のない短刀、いわゆる匕首、というやつで鞘から刀身を引き抜けば細かな細工が入っている
…まあ、実用的なものではないかもしれないが、彼女の手にしたボロけたナイフよりは幾らかマシに思える

火棘 > 「んわ…、なに…爺のお散歩?」

いかにも爺とかが好きそうな骨董のとこに姿を見せた彼
手にしてたナイフを戻しながら
先ほど手にしてたツボに視線を伸ばしたり、なにか曰くありげな壁掛け飾り
鏡などもあったりする

欲しいものや、気を引くものはないけども
ヒトの世の古いものを見てるのは、飽きるようなこともなくて

「ルーは、何か欲しいものでも?」

色あせたもの、錆びたものが多くて、華やかなものなどは見当たらず

ルーフェン > 「いや、諸々仕入れじゃ…わしは火術は使えぬから本を読む時に明かりが無いと困る」

持っていた革袋を開いて見せれば古びたランプが入っている
芸術品や骨董品、というわけでもなく単純に古めかしい誰かの使っていた形跡のある煤けたランプ
彼女が革袋の中を確認すればきゅ、と開いた口を締めて

「本が欲しい…ようやく人間の文字も読めるようになってきたしのう
 しかし、あまり出回ってはいないようじゃが…
 火棘は?散歩か…?暇ならあれじゃ、簪でも買いにゆくか?」

こてん、と首を傾げて彼女に尋ねる
彼女が何か用事があるようなら適当な酒場で気になっている料理でも食おうか、という所で

火棘 > 爺のようなものが好きだから、彼もここにきたのだと思い込んでて

「仕入れ…?ああ、明かりか…」

いつも自分には炎があって困ることもなかった、革袋を覗き込みながら
なかにあるものは、ココにあるのと少し似ていて

「本かぁ…では本を探しにいこう、あと簪も
 少しあとで寄りたいとこがあるから、そこにいければいい」

首をかしげる彼に、手を伸ばし黒い髪を撫で撫でしてみようと
簪の約束と古本なら近くにもありそうで

ルーフェン > 「お主、今ちょっと失礼なこと考えとったじゃろ…」

ハッ、と何か閃いたのか目を見開けばまじまじと彼女を眺めてぽつり、と零す
どうせ、ここにあるものは爺みたいな物ばっかりでわしと一緒…なんてブツブツと繰り返す
そりゃあまあ、彼女に比べたらだいぶ年嵩なわけだが

「うむ…内容はどんなもんでも良いのじゃがな
 まず文字を完璧に覚えたいしのう…読めると便利じゃ、特に酒場でメニューを見る時に
 寄りたいところ…ふうむ、火棘がのぅ…」

彼女の寄りたい場所、と聞くと人の多い王都が苦手な彼女がどんな場所に寄りたいのだろう?と
頭を撫でられながら考える。考え事をしていたから大人しく撫でられて、彼女が満足するだけ
頭を撫でたのであれば、す、と彼女に腕を組むように何となく促して通りを歩き出す…
とりあえず、簪を売る店や露店を探すつもりでいて

火棘 > 「…そんなことはない、ここには似たようなものが多いからじゃろ?」

クスクスと錆びてたり 色が落ちてたりするのと彼を比べるのは失礼かもしれないけど
年寄りくさい感じがしたのは内緒にしておく

「なに?私が寄るとこがあるのはめずかしいか?」

黒い髪を軽く撫で撫でとしたあと手を引っ込めて
腕を差し出される感じに、なにを指してるのかわかると
こちらからも手を伸ばし、その肘のとこに手を添えておこうとして

「あ、あそこは?」

骨董のテントから歩き始めると、いくつかの並んだ先に
子供のおもちゃが並んで、色鮮やかにキラキラしたものが飾られてるとこがある
お土産用とか子供が好きそうなカラフルなものが数多く並んでいて

ルーフェン > 彼女の説明を聞かされても疑いの視線をむけていたが、結局、考え事をしたり頭を撫でられる内に
そんなものはどこかに消えてしまう、頭の緩いドラゴンであった

「…珍しいじゃろ、王都に寄り付きもせん火棘が」

静かで人の少ない彼女である
王都や街でより人の少ない場所でよく見かける彼女が王都に用事、とは一体何なのだろう
彼女が腕に手を添えて、歩きだしても何なのだろう?と不思議そうにして

「…ん?とりあえず、行ってみるか
 目当てのものがなくとも、目新しい物はあるかもしれぬ」

彼女を伴ってテントの前まで来れば色鮮やかな品が眩いばかりで、おおう…と声を上げた
光り物を集める習性のある種のドラゴンであるから価値はともかくとして目を輝かせる
そうして、並ぶ品を1つ、手にとって見れば…ぱあっ、と輝いていた瞳も陰り

「…キラキラしておるがそう価値のあるものではないのではないか、これらは」

一応、商品ということは判っているから手に取った品をそっと並ぶ商品の中に戻してやる
……戻すのだけれども、作りの精巧さにす、と顔を近づけたりして

火棘 > 「…まあちょうどいい、あとで待っておれ」

細工を頼んでいる店、そこに預けてるものは彼に渡すつもりのものだったから
ちょうどよく

見た目には、無愛想かもしれないけどご機嫌で歩く
夜市のどこかのテントからは、食べ物の匂いもするけど
目の前に子供が好きそうなキラキラしたものが並んだとこは

何かのボールとか、髪を結わえるゴムに何かついたもの、いかにも作り物の大きな指輪など
酔った大人が子供のご機嫌に買って帰るような感じの
おもちゃが多く並んでて

「どうであろう?価値はわからぬが、綺麗なものが多い」

手にとったのはドーム状の小さい置物、なかに水と粉のようなものが入っていて
上下をひっくり返すと、中には木と小屋に雪のように舞う、スノードームを見つけてた

ルーフェン > 「うむ…待っておる」

考えても何だかよく判らないが、ともかく何か用事があるのだろう
なんせ、お嬢様育ちである。名の知れた商人や商会と知己があってもおかしくない
遊学中であっても、一族の長に連なる者…果たさねばならぬ責務なんかがあるのだろう

やはりあまり精巧ではあるが価値はないのだろう、と視線を彼女へ向ければその視線が注がれている
スノードームには、おお、と声を上げて手を伸ばしてひょい、と摘む

「故郷を思い出すのう
 ここよりずっと北じゃから、夏は短く冬は長い…こうしてよく、雪が降っておった…」

店先に釣られたランプの明かりに手にしたスノードームをかざすようにして雪の舞い散る様子を眺める
白い粉が水に沈んでしまえば、もう一度、ひっくり返してはじーっ、と眺めてはよく出来ておるなあ…
なんて囁いた

火棘 > 「綺麗な、ルーがいたとこに似ておるのか?」

彼の手に渡り、明かりの中でキラキラする雪に見立てたものが、ゆるやかに降りてくる動きは
光の中では、より綺麗に見えた

「簪より、これがいい」

東にも雪は降る場所はあるものの、雪深くなることはなかったほど
簪の約束であったけど、どこかの景色なのだろうか
山小屋と木が中にあるスノードームを簪の代わりに強請ってみる

子供用のおもちゃでもあるから、片手以内に買えるほどの安さ
高価なもを好むような貴族的な考えでなく、気に入ったものが好きなものになる
価値などあってないようなものと思っているから