2017/07/25 のログ
ご案内:「洞窟」にルーフェンさんが現れました。
■ルーフェン > ひょい、と丘の上から飛び降り着地する
続いて落ちてくる分厚い本を数冊キャッチして洞窟の奥へと進めば中はがらん、としており自分以外の気配はない
中は地面の中であるから地上より少々涼しく、洞窟の奥がどこかと繋がっているのか冷たい風が吹き込んでくる
本を脇に抱え、奥へと進んでいけば脇に抱えた本をどさどさ、と地面に下ろして、腰につけたランタンを外す
ランタンをそばに置き、自分も腰を下ろせばぱらぱら、と本のページを捲り始めた
古ぼけた装丁の本には「王国史」と書かれており、この辺りの土地の歴史を綴ったものらしい
ページを捲るスピードがゆっくりなのは、文字、というやつがうろ覚えで読み進めるのに時間が掛かっているからで
あるけれども、内容が判らない、という事はなかった…文字列を指先でなぞりながらそのうち、ごろり、と
身体を横たえて本を読み進めていく
■ルーフェン > 昔に起こった事件や周辺国との戦い、王の施政やミレー族への扱い、王室の良からぬ風聞を除いた大凡全ての出来事
それらが記されたこの本を編纂したのは王室付きの歴史家らしく王家を賛美する誇張部分が多く見受けられる
「…戦争では先陣を切る偉丈夫…?
どうして、大将が一番前で剣を振るうのじゃ…?」
矢で死ぬじゃろ、そんなもん。とか、当時の王を賛美する一文にケラケラ笑ったりする辺り、
分厚く重い本を頭の容量が足りていないなりに楽しんでいるらしい
その他にも出るわ出るわの美辞麗句。これを記した人物は余程、優れた人物らしく、こと王家を称える文章が
脳漿から湯水のごとく湧いてくるらしく尽きることがない
「読ませるのぅ…つまらん歴史なぞ綴るよりもっと面白いものが書けるだろうに…」
苦笑交じりにそんな感想を零せばぺらり、とまたページを捲りまた、けらけら、と笑い声を零す
もはや、歴史を知ろうという当初の目的を忘れて、今では編纂者、著者の文章を追うのに夢中になっていた